ふわりと浮かぶ白いメッシュと三角と
視線の先に浮かぶような
空との関係性を持つ白い多面体。それは構造とも
なる三角形のメッシュが組み合わされ、床から壁、
屋根へと連続する。それは内部に空間を持ちつつ
彫刻のような自由さで、港の風景を軽やかにする。

白い雲を背景にして、空とつながる白いメッシュの空間は

子どもたちの遊び場ともなる。建築のような

彫刻のような作品が、港の風景にふわりと浮かび

三角形の多面体は、角度によって様々な表情を持つ
形が持つ力を内に外に感じながら

透過するメッシュは、内部と外部をつなぎあわせる

折り重なる三角形は、角度によってゆるやかに円に近づき

空を切り取り、取り込むようにして

内部空間へと足を踏み入れば

角度を変えて連なる三角形に包まれる

立体的な床面は、ゆるやかに角度がつけられて

やがて壁面から上部へ、空へとつながる

メッシュは思いの外、びくともせず、内部では自由に

動き回り、その傾斜した床面の動的な空間を

子どものように楽しんで

それは地面から浮かすように設置されることで

空へと少し近づくことで浮遊感を得る

大小の三角形で構成される複雑な多面体は

見る角度によって雲のようにも見え

白いメッシュは空と港の風景と

ゆるやかにつながりながらも、固有の空間を構築する

床を支える強度の理由にも目を留めて

内部に広がる、ここにしかない風景と

直島という風景をとりこむ建築と

地面とつながりつつも、空へと浮き上がるような彫刻

直島パヴィリオンという作品は、内外に多くの視点を持つ

シルエットの先には白と赤のフェリーと、赤いかぼちゃ
青い空の下では、空間はより透明感を増すようにも
設置されたのはもう10年も前のことで
今、感じても新しくて、懐かしくて、やわらかい
空間を構成するメッシュは、京都で訪れたホテル
にも用いられる。メッシュがつむぐデザインは

雲ように浮かぶアートの記憶と、白い空間と
おぼろげに形やデザインをつなげていく

そして、夜の闇に連続する白い三角の空間に思いをはせる
2025年は万博と芸術祭にふれるアートの年に
地面から持ち上げられた少し角度のついた床から、
空へと続く、軽やかな白の空間に包まれる。三角の
メッシュは組み合わされて強度を持ち、傾いた床面
に沿って空間自体が、視線にあわせて動きを持つ。
ここにしかない風景と身体感覚。直島パヴィリオン
は、空と港と島を訪問する人をつなぐ装置となる。
