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空へと続く瓦屋根の風景へ

奈良公園の空の下を歩き

また瓦屋根からつながる空の風景へも。街歩きでは、
風景の中へ身を寄せて、目の前の建物をなぞるように
進んでいく。扉があればその中へ、吹き抜けがあれば
見上げてみる。そこで建物が過ごした時間と、そこに
流れる歴史と、その先につながる景色を思い浮かべて。


別館からつながる渡り廊下を進み
本館の建つ敷地の大小の木々が連なる庭園を眺めながら
池の向こうの大きな瓦屋根を持つ建物を見上げる
池から流れる水のせせらぎに耳をすませつつ
温かみのある木の天井の渡り廊下をたどれば
本館の裏側の入り口へ
建物の周囲の緑は、風景の中の緑と渾然一体となり
心地よいひとときを豊かな緑に包まれて
たどってきた渡り廊下を振り返りつつ、本館の中へ
扉があれば中に入り、吹き抜けがあれば見上げてみる
階段上部の巨大な円のアートが映す歪んだ風景も
建物の構成は明確で、正面の入り口から奥の庭園を見渡せて
建物の入り口の朱色の扉は丹(に)とも呼ばれる魔除けの色
建物の前に広がる空の奥行きに、奈良の歴史を感じつつ
エントランスの前の枯山水庭園。庭園の中に配された
“鴟尾”(しび)はかつての旧公会堂にあったという

この建物は別館と本館がつながれて、2015年に改修
された奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~

本館の大きく広がる瓦屋根は、奈良の歴史を受け止めるように
瓦屋根の優美なシルエットが生み出す風景がつながっていく
今回の旅でも、空へと続くような屋根を持つ建物は

鹿たちの住まいでもある奈良公園にて歴史を語る

そして以前の奈良で訪れた、瓦屋根を持つ建物では

屋根が宙にふわりと浮かぶように

また、瓦屋根が入り組み、重なり、ずらして

連続する建物へは、郡山から始めた旅で楽しんだ

そして瓦屋根の上に降り積もる悠久の時

以前の旅では二月堂からの風景に奈良の歴史を感じて

瓦屋根でつながる風景の記憶。旅は奈良へも京都へも

その門の向こうに、屋根の向こうに続く風景へ

京都で出会った瓦屋根。その下にずらりと並ぶ酒樽に

時には、気になる箇所が異なることもある
 

旅をすれば様々な建物と出会う。建物の形や、素材や、
風景との関係性は、その場所ごとに様々でも、そこに
いつかの旅が重なることもある。瓦屋根は時代を超え、
奈良の歴史を語り受け継ぎ、新たな風景を作っていく。


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