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奈良の町を編み込むように旅を続けて 

時の流れに浮かぶような鹿の舟を後にして

今回の旅は近鉄奈良駅から、まずは旧奈良監獄を訪れ、
次に奈良公園の奥に佇む春日大社をめぐる。旅を重ね、
奈良の町を編み込むように進んでいく。次の目的地は、
さらに西へと、奈良に流れる1300年の歴史を感じに。


今回の旅は、奈良公園の広い空の下をめぐり
以前の奈良の旅と合わせて

たどった道のりを編み込むように

奈良の町の風景を重ね合わせ

思い浮かべながら旅を続けている


奈良公園を後にして、また自転車にまたがって
以前に訪れた場所へも立ち寄りつつ
奈良の町を編み込むように進んでいく

日々、旅を綴り、私の中でその境界は溶け合うように

おだやかな空気が流れる奈良の町を
緑をまとうように建つ建物もたどっていく
この雰囲気のよいアプローチを持つ建物はcafe komorebi
鹿の舟では望月通陽氏のデザインに出会い
ゆったりとした時間の流れる奈良の町を進む

連なる雰囲気のよいお店に、都度、立ち寄りたいけど

今回の旅の目的地はまだ先に
昔ながらの町家を活かしたカフェのデザインや
鹿をモチーフとしたサインに
ショーケースの中の鹿の写真にも目を留めて。お店の名の

cervo biancoはイタリア語で白鹿の意味でもある

その通りには、雰囲気のよい和菓子店の

寧楽菓子司 中西与三郎にもひかれつつ、その向かいの

インパクトのあるアートが掲げられた建物は

KOMIYA MIKOさんが手掛けるミコミュージアム

ここは町家を生かした界という名の集合店舗で

路地の奥にもいくつかの店舗が並ぶ
カフェの名前にはSKYの文字
見上げた建物には、空の風景が映り込み
建物の屋根は空へ、緑のスペースを開けるように
足元に設けられた市松模様の井戸にも目を留めて
建物の隙間から、奈良の町に広がる空を見上げつつ
以前の旅では、立ち寄れなかったお店の
ならまちおお通り沿いに建つ猫の人形が目印の瑜伽には

ほんの少しだけ立ち寄って、器と郷土玩具にもふれて

そしてまた建物の外壁沿いを、次の目的地へと向けて

以前の旅で通った道をたどるように進む

西へと進めば、シャープな形で空を切り取る

はぐくみセンターの建物のシルエットを見上げ

その向いに建つ、奈良の町に浮かぶ巨大な船のような

磯崎新が手がけた、なら100年会館も横目にして

西へ自転車を走らせれば、水面に映る船の姿。ここは
以前の旅で上部に広がる大きな空を見上げ、今回の旅の始めに

車窓から眺めた、奈良の悠久の時を伝える平城京跡

今は歴史公園として、市民に親しまれる空間へ

鹿の舟を後にして、以前の奈良の旅の風景にも思いを
はせながら1300年も昔に、唐の都の長安を模倣して
建造された都の跡へ向かう。次に訪れた平城京跡は、
歴史公園として、奈良の地の悠久の歴史を伝えている。


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