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彫刻は時間を沈ませるように

街の空間は、流動的につながりを持ち

人の動きに合わせ伸び縮みする。街には異なる
時間の流れが混じり合っている。建物に沿って
進むと、通りと連続するような空間が広がり、
緩やかな光の帯の下、しんとした時間が沈む。



空間は周囲の風景を取り込みながら



光をまとい、拡張される



ゆるやかな光の帯に沿うように



空間の中へ降りていく



建物が刻む形のリズムと



帯びる現代性に浮かぶのは



静けさが漂う時間と空間



設置されるのは作者自身の姿をした彫刻で



息をひそめるようにひっそり佇んでいる



彫刻は、周囲の時間を浮かび上がらせ



空間を深く沈ませる



装飾や表現としての彫刻ではなく



存在そのものを表す姿として



作者自身の姿を帯びた彫刻は


世界の各地で時を刻み、国東半島の


山頂でも、壮大な風景を見つめている


アートでつながる場所を感じ


 
作者のまなざしは大阪の地にて


空へと高く積層される



彫刻をたどる旅は、瀬戸内から


大阪へと円をめぐるように続き



旅を通して時を感じ



彫刻に流れる記憶にふれる


時と場所を変えながら繰り返される形は



速度を増していく大阪の街の片隅で



静かに風景に重なっていく


作者本人の姿をした彫刻の静けさは、周囲の時間を
浮かび上がらせる。彫刻はその場に根差し、空間を
立ち上げる。彫刻のまなざしの先で、空間は静寂を
纏う。彫刻は、その場にひっそりと強烈な違和感を
生み、時間の流れと認識を変容させるものとなる。


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