街を見上げては見下ろして
歩くほどに、変わりゆく街の形
新たにそびえるビルを見上げる。開口部の間隔を
変えながら、上部へと立ち上がるその先に、空へ
と抜ける窓がある。足元では彫刻が踊る。上から
下へと、視点を変え、街のリズムを感じるように。

下から上とリズムを変えて

連なる開口部

平滑な表面に視点を滑らせては

いつの間にか空の形が変わりゆく街を

彫刻はそっと見続けている
御堂筋は彫刻ストリートでもあり

踊る二人の少女の姿をした

みどりのリズムは、ルピナスに彩られた
記憶の中の場所をつなぐ

額縁ともなる窓に彫刻の姿を納め

視点を一気に上昇させる

開口部は空をとらえて

外壁は空の形を切り出す

建物の最上階にある展望台の

先には通り抜けた街の姿

姿を変えていく街と

変わらずに形を留める建物に

街に流れる時間を感じながら
旅と日々を積層させていく

眼下に点在する建物の
雁行を繰り返す形に
ゆるやかに湾曲する形に親しむように

箱庭のような風景に
建物を手に取るように眺め
見上げる視点と重ね合わせる

視点によって、形は大きく姿を変え

大阪の街を近くに遠くに

上下に視点を変えながら

時おりそっと、視線をずらしては
形の連続をつづっては楽しんで

街のリズムに合わせるように

ガラス越しに行き交う車と人々と

彫刻との関係を持つ

淀屋橋の交差点にそびえる建物を

すっと上っては下り

その巨大さと、質感を

交互に眺めては、触れるように

足元のみどりの納まりから

また空へと視線を向ける
箱庭のような街を眺める。手に取るように、街に
点在する建物の質感を思い起こす。空から地面へ、
また空へと移動する視点。平滑な石の直線は空へ
とすっと伸び、街は速度を増していく。結果として
の街。見えない力によって、ゆるやかに、強固に、
また、はかなく姿を変えていく街の形の今を刻む。
