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空のイメージはどこかの空とつながって

いつものように自転車で、服部緑地から江坂を抜けて


日帰りの旅もそろそろ終わりへ。私にとって旅は日常
の中でふわりと始まり、そして終わり、また日常の中へ
と戻っていくイメージ。自転車に乗り街の風景を眺め、
そこで出会った風景はいつかの空へつながっていく。

江坂公園を後にして、いつものように気になる建物があれば
つい自転車を停めて、風景を積み重ねていく
波が続くような外観の建物の上に広がる空
見上げるほどに、建物のデザインにも圧倒されながら
連続する形と、それを大きく分割する形を楽しんで

TOPAZ江坂は集合住宅としてグッドデザインに

手掛けられた永山祐子さんといえば、私にとって
はKIYA RYOKANへの懐かしい旅が思い出される

見上げる空と建物に、いつかの旅といつかの空を重ねながら
体全体で喜びを表現するような彫刻にも目を留めて

街で出会う彫刻の風景もたどりながら

その側には、緑に隠れた象の親子のオブジェ

オブジェや彫刻との出会いも楽しみながら

最後に訪れたのはメイシアターと呼ばれる吹田市文化会館
建物の周囲をめぐりつつ正面の階段を上り
折れ曲がる水平ラインに導かれるように
カフェでくつろぐ人達を横目に建物の内部へと向かう
メイシアターにはロビーに展開される彫刻を目指してきた
ふわりと浮かぶような、大きなステンレスのメッシュの彫刻は
雲が表現されたもので、彫刻から滴る水は雨が表現されたもの
ロビーの内部の水盤は空間に動きを与え
滴り落ちる水により、羽根のついた彫刻は踊るように
宙に浮かぶ雲のような彫刻はゆったりと動きながら
ロビーの空間に彫刻の風景を作り出している
動きを持った彫刻は光によって
影の形は刻々と姿を変えていく
空のイメージという作品を手掛けたのは新宮晋氏で

そこには氏のイメージする空が表現されている

新宮晋氏の彫刻は江坂公園でもたどってきた

大きな雲の彫刻は、ゆったりと空間を旋回し
その先では鳥の彫刻も宙をゆっくりと舞うように
空を翼を持ち空を飛ぶ鳥たちにも
空への思いが込められた彫刻作品

飛ばない鳥たちも空への思いはきっと同じで

ホール全体に展開される空のイメージという作品を楽しんだ
初めて訪れたメイシアターで出会った空のイメージ
私の空のイメージはどんなものだろうか
夕日に染まりつつある空を見上げれば

空は、そのイメージはどこかの旅とつながって

メイシアターを出る頃には日も傾き始めて、空には
あたたかな光が広がっていく。様々な表情や温度を
持つ空に、旅の風景の記憶がおぼろげに重なっていく。

これまでもどれだけの広がる空を見上げただろうか。
雲ひとつない透き通るような空。どんよりとその日
の旅を暗示するような不安げな空。水平線の向こうに
どこまでも続く空。街の建物と緑の隙間に見上げる空。

光の粒子は時々に空の見え方を変えていき、旅の風景
と共に空のイメージはどこかの空とつながっていく。
またいつかの空を思い出し、この先も旅を続けよう。

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