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言葉のかけらを探しながら旅を続けて

住吉大社の祈りの風景を後にして

その日の旅も終わりへと向かう。もう一度、自転車に
またがって、自転車ならではの移動距離をさらに東へ、
南へと走る。最後の目的地は、以前から気になっていた
読書の森。私の旅では図書館も立ち寄る建物の一つで、
風景を綴る言葉のかけらを探しつつ、旅を続けている。

住吉大社から自転車でしっかり走り、西日が染める風景の中
その日の最後の目的地となった建物へ
コンクリートの物質感は、あたたかな西日によってやわらいで
建物は池に浮かぶように、一体となるように
その建物は街の風景を形作っている
やわらかな色味を帯びるコンクリートを見上げながら
読書の森と名付けられた松原市民図書館の中へ
受付で写真撮影許可の名札を頂き、内部空間も
気になるアングルを楽しんで。建物の厚いコンクリートの壁は
構造体となり、柱のない内部で動きを持つような
ゆるやかにつながる空間が連続していく
読書の森に、枝葉のように広がる言葉のかけらを眺めつつ
私は、風景や空間がまとう言葉の端々を拾い集めながら
体全体で建物と風景を感じていく。屋上に設けられたテラスは
空と一体となるように、移り変わる風景を楽しんで
建物は様々な空間を内包し、それらのひとつひとつが
形をなして、言葉となり、建物を構成する一部となっている
もちろん家具も空間の雰囲気をつくる大きな要素で

旅先の椅子と風景と空間を楽しんでいる

建物の細部には、建物の目指した造形があらわとなり
ため池に映る建物をモチーフとした素敵なロゴ
ピクトサインにも常にひきよせられている

ピクトやロゴも旅の楽しみのひとつにもなる

言葉がつまった書籍は、枝葉が広がるように
配置されて、言葉の森を歩くように
変化に富んだ空間を、十分に楽しんだ
読書の森の空間と建物に名残りはつきないものの
西日もさらに赤みを増し、旅も終わりへ。ため池に浮かぶ
ように建つ読書の森。建物に落ちる民家の影にも目を留めつつ
最後にもう一度、建物の周囲をめぐり
西日が作り出す光と影の風景の中を
豊かな空間を内包する読書の森という名の建物を後にして

建物はかつてのため池の中に建ち上がり

存在感のある600mmのコンクリートの厚い壁は

建物を支える構造体となり、自由な内部空間を作る

言葉のかけらが、散りばめられた読書の森

旅では風景の中の言葉をたどるようにして
帰りは最寄りの高見ノ里駅で、折りたたみ自転車
を仕舞い、大正駅から始めた旅もこれで終わりに


水面に浮かぶコンクリートの量塊。かつてはため池で
あった敷地に、建物は池を埋め立てるのではなく、池
の中に建ち上げられた。街に点在するため池の風景に、
建物はあたかも最初から建っていたかのようにして、
街の一部にもなっている。なんばに広がる風景から、
大阪の街に散りばめられた言葉のかけらを拾い集め
ながら、最後は言葉が枝葉のように広がる読書の森
という名の建物空間を味い、その日の旅を締めくくる。

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