言葉のかけらを探しながら旅を続けて
住吉大社の祈りの風景を後にして
その日の旅も終わりへと向かう。もう一度、自転車に
またがって、自転車ならではの移動距離をさらに東へ、
南へと走る。最後の目的地は、以前から気になっていた
読書の森。私の旅では図書館も立ち寄る建物の一つで、
風景を綴る言葉のかけらを探しつつ、旅を続けている。


















旅先の椅子と風景と空間を楽しんでいる



ピクトやロゴも旅の楽しみのひとつにもなる









建物はかつてのため池の中に建ち上がり
存在感のある600mmのコンクリートの厚い壁は
建物を支える構造体となり、自由な内部空間を作る
言葉のかけらが、散りばめられた読書の森


を仕舞い、大正駅から始めた旅もこれで終わりに
水面に浮かぶコンクリートの量塊。かつてはため池で
あった敷地に、建物は池を埋め立てるのではなく、池
の中に建ち上げられた。街に点在するため池の風景に、
建物はあたかも最初から建っていたかのようにして、
街の一部にもなっている。なんばに広がる風景から、
大阪の街に散りばめられた言葉のかけらを拾い集め
ながら、最後は言葉が枝葉のように広がる読書の森
という名の建物空間を味い、その日の旅を締めくくる。
