トルクメニスタンの街の色は
赤い紋章で包まれたパビリオンの
首都となるアシュガバットには、大理石をまとう
建築群が建ち並ぶ。パビリオンの鮮やかな色とは
対照的に、街には抑制された色合いが広がる。世界
の未知なる国に、万博の機会にほんの少し触れる。

万博の1日も終わりが近づき、夜に輝くのは

昼間は、鮮やかな色合いのパビリオン

柔らかなシルエットの優美なラインに

導かれるようにして、その日の昼間の風景を振り返る

鮮やかな色合いで構成され

黄色のひし形が連なる模様

他国とは全く異なるデザインと色彩感覚で

訪問者を出迎えてくれる

そして、夜、雨の中パビリオンを訪れて

映像展示により、未知なる国の風景を味わう

白の文様に、黄金の像もきらびやかで

そこではトルクメニスタンの国の成り立ちや

五千年にも渡るという歴史が紹介され、駆け抜けていく

黄金の馬、アハルテケは、パビリオンのモチーフに

映像は鮮やかに転じ、特産品の絨毯の赤が並ぶ風景に

画面いっぱいに春をいろどる赤色のポビーの花

そして国を象徴する白亜の大理石に包まれた

街のアシュガバット。ここでは白の建物が連なり

走る車の色も白で統一される。そこに浮かぶのは

アハルテケを示す金色と背景には幸運をしめすという白

トルクメニスタンと日本のつながりは深く

英語、ロシア語の次に日本語が学ばれているという

この国の象徴的な文化を知り

現在に広がる街の色にふれる

トルクメニスタンのは世界で一番の長さのもあり

彩る赤の文様はギュルという部族の紋章で
民族衣装にもその柄が用いられる

展示室の外の空間を構成するのは

街の風景の背景になる白色と、彫像や装飾に施される金色

そこには国犬でもあるアラバイの姿や

トルクメニスタンの誇りでもある黄金の馬、アハルテケに

象徴される金色と、未来への希望が託される白

金色の輝きに、いつかの旅先で目に留まる建物や
建物やアートの記憶を重ねていく

その背景となる白色は
日々の鮮やかな色をも浮き立たせ

そして白は空間全体を構成できる色でもあり、富山で
出会った建物の内部から外部へ広がる白の風景に

日常の建物ではルーバーやガラスや鋼板など、白は
素材を変えながら、建物の内外のイメージをつなぐ

建物と連動しながら風景を形作る白いアートは
光を帯びて、やわらかな陰影をまとう

白い建物は光を反射し、ガラス越しに
白で包まれた旅先の風景を振り返る
トルクメニスタンにある白の風景はその
想像のはるか上に、圧倒的な規模で広がっている
街を包み込む白色は、建物の形自体を強調する。
白は光をおびて均一化しながらも、ときおり陰影
により形は浮き彫りとなる。繰り返される均一
な形に浮かぶ象徴的な建造物。アシュガバット
の白色は幸運の色で、そこに希望が込められる。
街の色が表現する意味を知り、その国に流れる
文化に出会う。万博を旅するように楽しんでいる。
