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建物は時を経ることで輝くように

小豆島の風景を作る建物に


アートが散りばめられた醤の里現代美術館を後に
して、赤レンガに包まれたアネックスへ。小豆島
にアートが満ちていくように、赤みを帯びた建物は
時が染み込むほどに、内なる光を放つようにして。



時を閉じ込めるような建物で、アートは輝いて



醤の郷に建つミュージアムやギャラリーで



建物そのものの素材感を味わえば



沈む色に輝く黄色。抑揚とリズムを風景に感じつつ



ギャラリーに併設されたカフェ。ゆっくりしたい所だけど



フェリーの時間も迫る。でもピクトサインには目がなくて



過ぎゆく時間を閉じ込めるようなアートをたどり



緑の風景を取り込むアートとつながる



ギャラリーの雑木のアプローチ。木漏れ日が



ゆらゆらと与える表情もつ壁面をすぎて



焼杉板が重ねる時の流れを感じつつ



転じて鮮やかな色合いの赤レンガの建物は



醤の郷現代美術館の別館のMOCA HISHIO ANNEX



元は倉庫であった建物が、ミュージアムへと再生されて



空間の質感はそのままに、レンガの表情が



そこが時を経た空間であることを物語る



展示されるアートは対比するようにより鮮やかに



かつて倉庫だった空間は、アートを展示する空間となり



錆ついた仕上げも、輝くようにして



アートは主役にも脇役でもあり



同じく建築も脇役にも主役にもなる



西日に照らされた空間で、質感を感じる



再生されるミュージアムについては、過去にもふれていて


建物が時を超えて、生まれ変わり



紡がれる時間に、立ち会うことができることに


感謝の気持ちを持ちつつ、小豆島の美術館をめぐる

 


かつての旅でも、赤レンガの建物は時を経て、輝きを放ち


旅の風景の奥行きを深めてくれる



建物は時間を帯びることにより、個性を高め、再生される


存在へ。いつかの旅の再生されたミュージアムを


頭に浮かべながら、小豆島の赤レンガの建物の


MOCA HISIO ANNEXのこれからを思う




小豆島で風景をつむぐ建物。ひび割れたレンガ。壁
に染み込む染みの跡。錆びたトラス。乾いた焼杉板。
褪せた壁の塗装、ひび割れ。建物にある時間の痕跡。
それは今、 使い続けられているからこそ輝き、建物
が尚、生きていると感じさせる鼓動のようなもの。

そこを舞台にアートは輝き、島に根付く。アートに
ふれるということは、自らの視点の枠を外していく
ということ。わからないことがほとんどでも、不明
なことに魅力を感じ、未知なる世界を重ねていく。
建物に刻まれる物語と、アートの過去と現在が触れ
あって交わる。その最中を、横切るように旅をして。


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