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旅の風景を重ねるように

旅の終わりは、旅の始まり

祝祭の気配に包まれた2025年の関西で、また旅を
重ねる。大屋根リングから眺めた瀬戸内海を渡り、
いつものように夜を越え、海をめぐる旅へ出る。

前回の旅をなぞるように始まる旅は



円を描く彫刻に目を留めながら



夜の通りを進む



街は変化し続け



その先へと進んでいく中で



彫刻は記憶をつなぐように


街の風景を見守り続けている



アクリルの彫刻にぽっかりと空いた穴に



にじんでは、切り取られた風景をたどり



点々と続く光をつたう



ここは花と彫刻の道。以前にも


たどった彫刻とは視点を変えて



高架をくぐればそびえる


円形の石とレンガの建物は時代を超える



またフェリーに乗り込み



丸い窓に切り取られた港の風景に続く



デッキに広がる夜の街と



水面に浮かぶ輝く光



フェリーはやがて神戸の街を後にして



夜を越えて、その先へ



まだ夜も開けぬ頃、フェリーは



高松東港に到着し、自転車で走りだす



水面に映し出されるのは、夜明け前の風景で



街がまだ起きだす前に



信号待ちの間にも、視点をずらし



夜をくぐり抜けると



高松の港へと出る

 

いつものように高松東港で自転車を広げ、夜明け前
の街を走る。高松港が見えてくる。海に光がにじむ。
旅の風景は、重なっては層をなしていく。繰り返し
海をめぐる。2025年の旅は、円を描くようにして。


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