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そして海の風景を繰り返して

色がつなぐ記憶と形に紡がれる旅

穏やかな海の風景はそれらをふわりと包み込む。
アートにふれた瀬戸内国際芸術祭の二日間の旅も
終わりへ向かう。高松東港で乗り込んだフェリー
はゆるやかな振動を立てながら港を離れていく。


フェリーに乗り込む途中、二日間の旅の出来事を思い返す



通路には2025年に行われた万博の案内



旅をしたのは8月の半ばで、まだ万博も会期中の頃に



旅を繰り返し、広がる風景を重ねていく



太陽は西へ高度を下げ、光は海を伸びてくる



フェリーは港を離れ、高松の街を後にする



海への風景を繰り返す旅では



太陽は海を照らし、記憶を照らす



輝きゆらめく水面に



スポットライトを浴びるように一層の船が進んでゆく



フェリーは進む。旅も、時間も



おぼろげになる高松の港の建物群



遠ざかる旅の影を、光は穏やかに包んでいる



平たいシルエットの屋島。うねるように続く航跡



名残惜しさは尽きないけれど、光をたどり


海をたどる旅は、この先も続いていく



光は海に反射し、空気に溶け


海と空との境界を緩やかにする



西日は海に道を描きだし



穏やかな波はゆれては輝く



島並みに、やわらかに降り注ぐ光と



波間に揺れる光



空と海の境界が溶けるような



静かで穏やかな海と、遠ざかる島の影に


旅の風景が浮かび上がる



フェリーのデッキで過ごすのも、大切な旅の時間



デッキの白い壁に描かれるのは



火を噴く巨大なロボットも登場する



ヤノベケンジ氏が描く物語 



やがてアートの気配を帯びる島が近づいてくる


海と島への旅を繰り返している。島から島へ、港
から港へとフェリーは風景をつないでいく。旅の
終わりに寄港するのは、前回の旅でも訪れた島。
アートが風景をつないでくれた島でもある。そこで
降りる人、乗り込む人、見送る人。穏やかな瀬戸
内海の風景にフェリーは様々な物語を運んでいく。


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