ささやかな祈りを積み重ねるようにして
アトムが指差す先に浮かぶ淡路島
その島の未来へと思いを馳せながら、万博の旅を
続ける。世界において、ここ日本において、起こる
様々な出来事。そのことをあるがままに受け止め
つつ、自分の思いを確かめるため言葉をつづる。

世界の文化が集まる万博には、日本の文化も紹介される

迫力ある青森のねぶたのモチーフは鬼子母神。そこには

世界で失われていく幼い命への祈りが込められる

ねぶたに込められた祈りの形を感じる
いつかは実物にも触れてみたいと思いつつ
様々な祈りの形に触れながら旅を続けている

次に訪れたのは、鬼子母神の由来を持つ国で

合わせられた大きな手のオブジェに
ここが祈りの国であることを感じつつ、広がる
風景に、祈り手を合わせるように旅を重ねる

国旗のモチーフにもなる法輪のオブジェに目を留めつつ

インドパビリオンの中へと進む。インドといえば
特別な存在でもある象の精緻なオブジェ

それは神様を背に乗せる乗り物となったり

神様の姿にもなる。ガネーシャは五つの頭を持つものも

ハスの花は、種子をあふれさせる姿が祈りの形につながる

壁面に並ぶ素焼きの壺に、インドの風土をに触れ

展示された彫刻をたどる。インドにおいて

孔雀は再生と変容の象徴で、文化における成長と変化の

シンボルであるともいう。彫刻に刻まれた祈りの姿や

神聖なる龍の姿に、日本とのつながりを
過去の旅の風景に重ねていく

展示の中にはかわいらしい蝶や

色鮮やかな像の姿

展示を見渡せば、ふと鹿の姿にも目が留まる
様々な動物のモチーフのオブジェを拾い集め

手をかけて作られた物に宿る思いを感じ

インドといえばの象と孔雀の

黄金に命を輝かせるような姿や

生命力の象徴するような青々した羽根

孔雀をモチーフとした楽器もあり
さまざまな姿となる鳥にいやされる

壁面を埋める色鮮やかな織り物や

彫刻や壺。インドという国が生み出す

様々なモノの形にふれ
モノに宿る祈りの思いを感じる
日本語のいのりの語源は、生きることを宣べる
ことともいわれているという。自分の行動を宣言
すること。そこに、ものへの思いを重ねること。
対象を見守り見守られること。穏やかな日常を
願うこと。そのもののあるべき姿を感じること。
ささやかな風景や、建造物から小さなものにまで、
それらをあるがままに認め、関係性にふれ、旅を
続けては綴る。それが私にとっての祈りのような
行為かもしれないと思う。その存在をみつめ私が
ここにあることを感じ、旅はこの先も続いていく。
