現代アートの島の風景をつむぐもの
2025年は大阪・関西万博と時を同じく
瀬戸内国際芸術祭2025が行われている。
舞台となるのは瀬戸内海に浮かぶ島々。5月の旅の
小豆島もその一つで、アートへの旅を続けている
その中心となる直島は、現代アートの島と評され、
アートとその器、またそれ自体がアートの気配を
漂わせる建物が点在する島となっている。それは
1980年代末に始まった二人の想いの軌跡を描く。

直島の物語をつむぎ続ける
安藤忠雄氏と福武總一郎氏

2人の思いは、直島で形となり

アートと自然とともにある様々な建物を

生み出した。その象徴ともなる美術館は

自然に寄り添うように、地中に存在し

島の地形と一体となる

地中美術館も安藤忠雄氏によるもの

展示には1992年からの直島での建物の記憶が綴られる

安藤忠雄氏が手がけた点在する建物は

島と一体となって風景を形作る

シンプルな形で構成される建物は

力強い空間を生み出し

アートの背景になりながらも、それ自体が

アートのような気配を持つ。山頂に設けられた

楕円を描くベネッセハウスオーバル

建てられたのは、もう30年前のことで

時の流れを感じさせる。直島で重ねられた建物は

瀬戸内海の穏やかな海の風景と

点在するアートとともに、直島の現在の風景につながる

アートの背景となる自然を感じ
自然に浮かび上がるアートをたどり歩いている

最初に直島を訪れたのは2009年のこと

ホテルから広がる風景に

アートを見つけては、位置関係を変えながら

建物に沿って、自然にふれて

アートのたたずまいを楽しんで。直島では
ニキ・ド・サンファルのアートが出迎えてくれる

ベネッセハウス パークの風景も懐かしく
ホテルもアートの雰囲気を漂わせて

安藤忠雄氏の建築に流れる緊張感

建物は美術館のような空気をまとい

通路はギャラリーともなって、展示されていた十字に

浮かぶ光は、氏の建築を伝えるのにふさわしい
旅先でのANDO建築も楽しみの一つに

建物は風景を取り込み

それ自体が自然のモチーフを表すように

渡り廊下には、水に浮かぶ光のうつろいが表現される

列柱が生み出す影のリズムを感じながら

打ち放しコンクリートの壁に導かれアートのもとへ

見えて/見えず 知って/知れず
を手掛ける、デ・マリアは、大地は作品の
置き場ではなく、作品の一部である、という
アートを楽しむ視点も多角的に

そして自然につつまれる直島の風景に

2025年、新たな建物が加わった

5月31日に開館した直島新美術館は

小高い丘の上に

地中に沈められるように建つ
また直島に、安藤忠雄氏の思いが重なる
7年前の語り。便利、合理性を越えて今がある。よく
生きるということを探す。という言葉に心が揺れる
直島で安藤忠雄氏により手掛けられた建物。展示は
1992年から始まり、2025年の集大成の美術館へ。
その建物群は30年以上の時をかけながら、直島の
風景の一部となっている。直島の風景を映す大きな
映像を見つめながら、以前に旅をした記憶が蘇る。
安藤忠雄氏の生み出す建築と風景にひかれている。
