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美術館では作品の美しさと楽しさを

中之島の水と緑に囲まれた美術館は

かつて日本の大商社であった安宅産業株式会社の東洋
陶磁の1000点ものコレクションが、1982年、大阪市に
寄贈されたのをきっかけに建てられたという。高麗・
朝鮮時代の韓国陶磁や、漢時代から唐•宋•元•明時代の
中国陶磁を主とする安宅コレクションが生む風景へ。


さて東洋陶磁美術館の新しいキャラクターに導かれるように
まずは美術館を代表する作品でもある
油滴状の美しい斑紋と虹色の光彩を放つ
国宝でもある油滴天目茶碗の輝きへ
またデジタルコンテンツによる別の角度からも楽しんで
訪れたのは9月の半ばに、昨年の9月の末まで行われていた
リニューアル記念のシン東洋陶磁MOCOコレクションで
陶器の持つ色合いや輝き
朱の漆は層をなして立体的な表現にも
作品の中では高士と童子のやりとりが反復されて
酒壺はフクロウをモチーフとした造形だったり
吉祥の図案でもある蓮池に描かれる翡翠と魚など
テーマごとに展開されるコレクションの世界へ
高麗の人々が翡色とよんだという輝く高麗青磁
その時を越えた煌めきにひかれながら、美しさと
作品が持つ楽しさ。煙はおしどりの嘴から立ち上るという

香炉がたかれる様子を想像したり

青磁の作品は獅子が支えるという枕まで
肩には袱紗文、裾には蓮弁文と雷文。中央の竹と鶴も
ほのぼのした感じで、柔らかな色合いの作品は
粉青の淡い色へ。粉青は粉粧灰青沙器の略称で
柔らかな色合いの中に、緻密な文様がちりばめられて
青から白へ。粉引に唐津の陶器の思い出を重ねたり
そして白磁は美を象徴するものへ
角から丸みへ。形状はシンプルに複雑に
角瓶には四君子文。板状のものを組み合わせる技法にもふれ
作品に広がる美しさと楽しさと。たなびく雲の中の龍や
虎鹿文。これは裏面の鹿を追う虎の図に
龍の姿はさらに力強く抽象化されたりも
白から淡い青へ。表現しえない色の移り変わりを感じつつ
順路に沿って展示室をたどりながら
次は李秉昌コレクションによる韓国陶磁の世界へ
青磁と輪花は好きなモチーフのひとつで
その柔らかな色合いや形にひかれたり
図柄には鷺が魚をつつく様子がユーモラスに
光を透過させるほど薄いという白磁の繊細さや
鮮やかな緑釉と立体的な文様など
楽しげな色合いや形などにもふれながら
龍が力強く舞う迫力のある作品にも

様々な姿に想像される龍の姿も楽しんで


そして展示室の中央のホールの作品には
美術館の新しいキャラクターmocoちゃんが
壺の外から中へ
また外へと楽しい映像も
作品名は青花 虎鵲文  壺。それは猫ではなくて虎という
でもやっぱり猫のようにも
とくに丸まる姿が猫のように
幸せを告げる鵲とあわせて描かれている
作品の美しさと楽しさを味わいながら
ホールには見覚えのある形と光沢感

それは緑あふれるグラングリーンで

独特な存在感を放つように
1から順にめぐり、現在地も確かめながら
展示方法や、あらためて撮影可能なことに感謝して
古代中国の陶磁器の世界にふれる。明器と呼ばれる副葬品から
 当時の文化を知ることができるという。8世紀の唐の時代の
婦女俑とよばれる女性像。美しさは時を越えて
こちらは7世紀の宮女の像。美意識も時代により移り変わる
また施された色合いは時を越えてなお鮮やかで
遊び心も感じられるものづくりにもふれて
三彩で彩られた獅子の像も楽しげで
次は世界で初めてという自然採光展示により
北向きの開口部から広がる柔らかな光を感じながら
青磁がまとう光と、発色される色合い。
この作品の隣には   国宝  飛青磁 花生も
天青と形容される青味を帯びた釉色を感じつつ
そして世界の磁都として1000年以上の歴史を有するという
景徳鎮。皇帝の徳を称える象徴でもある磁器の世界も

国宝 飛青磁 花生には、こちらで振り返って

陶器の形、色合い、繊細さ、なめらかさ。それは精緻に
表現されたり、抽象化されたり、光を反射したり、吸い
込んだり。鮮やかな色、質素な表現。作品から流れる
物語を知るほどに、時代の向こうの当時の風景に思い
をよせる。誰かの手によって形作られて、鑑賞されて
渡りながら、今ここにある作品との出会いを楽しんで。


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