赤と白の線に揺られて
海にひかれた線をたどる
瀬戸内の海に揺れる赤と白。船に重ねられた色の
連続が波間を進む。華やかで、鮮やかなしましま
模様が海を彩る。デザインされた赤と白の層が、
過去から現在へ、そして未来へと思いをつなぐ。

過ぎ行く空と風の下

白地に赤い線をまとう船は

旅のガイドとなるように
いつかの旅に色を連続させる

島と島を結んだ

かつての赤と白の船も

今は次なる船に引き継がれる

白地に立体的に浮かぶ赤の線が

空と雲を背景に鮮やかに

風景の中に輝いては

新たな船の縞模様のデザインとなる

過去から現在へとつむがれる線に

瀬戸内海の島の暮らしは支えられ

船が帯びる縞のシルエットに

島から島へと伝わる記憶が重ねられる
赤と白。旅の形と色に誘われるように

積み重ねられたデザインに引き寄せられる
それは建築をデザインするようにして

芸術祭の舞台となる島をつなぐ船となる

その航路をかつてつないだ

島の記憶を刻む船は、静かに港に停泊する

赤と白のデザインは

新たな船に、幾重に層を帯びて受け継がれる

以前の島への旅でも見かけた姿に
旅の記憶を引き寄せる

かつての旅では力強く

島をつなぐ主役であった船は

あらたな船へとバトンをつなぐ
シマシマのめおんは、瀬戸内の風景を彩って

桜の季節にこがれるように
旅の思い出としても持ち帰る
時代とともに船も移り変わる

港と港をつなぐ航路で

島の未来はあらたな船に託される
島をつないだ赤と白の船は、役目を終えて、次の
船へとバトンを託す。何層にも重ねられた赤と白
のしましまは、人を運び続けては、思いをのせて
幾重にも連なる時の間に、島と島をつないでいく。
