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赤と白のらせんのフォルムの先に

2025年の万博で華やぐパビリオン


万博は世界とつながる場所でもあり、そのデザイン
を通し、いつかの旅を思い返す。多様でありながら
ひとつのものという万博のテーマのもとの、様々な
デザイン。私の旅は形をたどる旅でもあり、それは
20年前の旅から変わることなく、今に続いている。




歩いてめぐる2025年の万博の風景の中に、うねるように



らせんに延びるフォルムの先の赤と白は、オーストリアの



パビリオン。いつか白い機体に赤い尾翼の飛行機に乗り



旅をしたことを思い出す。私にとっての旅は風景に散り



ばめられた色や形を拾い集める。赤地に白に、白地に赤



旅の色や形を組み立てて、振り返り、また次へとつなぐ



旅の途中で出会った赤と白。プラハで始まった旅は



路面電車に乗ることなく、歩いて街をめぐれば



街の日常の風景が見えてくる



プラハを後にして、鉄道に乗り到着したのは

らせんがつなぐ20年前のことで


プラハからブタペストへの旅の途中に



オーストリア連邦鉄道がつなぐウィーンの街



2025年の万博のオーストリアパビリオンの赤と白を



モチーフに2005年のウィーンの旅を振り返る



街の中心に位置するホテルに荷物をおいて



ウィーンといえば、屋根のパターンが特徴的な

シュテファン大聖堂を手始めに


芸術と音楽の街を歩いてめぐる



歴史を感じる街並みを背景に、浮き立つようにして建つ


ハンス・ホラインによるハース・ハウス。賛否も



確かめるようにして、街の空気感の中を歩く



音楽の街のウィーンでは、路上で優しい音色が奏でられ



仲睦まじい老夫婦の白と黄色のコーディネートに



建物の外壁のやわらかな黄色と白を重ねたりと



旅を色で振り返れば、楽しげなつながりが見えてくる



芸術の都のウィーンの街の風景に



さりげなくピントを合わせつつ



街に流れる物語を感じ取る



見上げるホテルの庇には赤と青と白


際立つ色の風景に、当時からもひかれていたようで


赤と白に、また青も、今の風景につないでいる




落ち着いた壁に浮かぶテントや窓枠や垂れ幕をたどり



カフェテラスの風景に赤と白を重ねていく



自転車タクシーは、やはり眺めるだけでも



さすがに近郊までは地下鉄にて



緑に包まれたガラス貼りのカフェにも赤と白



街を北へ進めば、黒い石で覆われた特徴的なシルエットの



mumok近代美術館。当時から美術館は


旅のルートであり、いつものように立ち寄っては



アートの記憶をつなぎ、アートの気配を



感じていく。美術館ではWCのピクトサインも


スタイリッシュなデザインとなる



スタイリッシュな人が並ぶ風景や



美術館の内部の現代的な空気感も写真に納める



向かいに建つのはレオポルドミュージアム。シンプルな


デザイン構成のミュージアム・クォーターも



ほどほどに、それでも少し粘りつつ、流れるような



デザインの格子の奥に見える



多角形の赤と白が入り交じる壁面に



ふわりと空に浮かぶような白の風船にMQの赤いロゴ


旅を続けるほどに、様々なものに出会い


赤と白の線を描く彫刻は



オーストリアパビリオンの赤と白へとつながるように


描かれた五線譜に、形への思いをのせていく

 

オーストリア館の五線譜がらせんを描いて、空へ
と延びる。私にとって、形は音符のようなもので、
風景にちりばめられた形をたどる旅を続けている。
拾い集めた形は、結ばれて、重なり、旅を奏でる。
それらはふと記憶の中で、つながりを持ち、今の
風景に立ち現れては、私の視点を広げてくれる。


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