線で結ばれるようにつながる白い彫刻
赤い彫刻が、当時の熱気を空へと放ち
深い色をした赤レンガの建物は、ひっそりと時を
刻むように建つ。その先には、線で結ばれるように
つながる白い彫刻。リールブランシュの庭の白の
線は、過去から未来への静かな道標となるように。

赤レンガの建物でのランチはまたの機会にして

迷路のように描かれた通路をたどり

青と白が鮮やかな空の下、緑の芝生に包まれた庭園の

先に結ばれた彫刻を見据えるように

緑を感じながら先へと進む

水面にゆらぐ空。整然と刈り込まれたボックスウッドが

作るパースペクティブの先の白い彫刻は

水面の上にゆらりと浮かんでいる

緩やかな曲線のシルエットは反転するように映り込み

角度により表情を変える。リーニュ・ブランシュの庭と

呼ばれる庭園の3つの作品は、その名が示すように

線でつながる白い彫刻群。線をたどり、その先の

メイズという名の渦のように円を描く作品に
重なる円でつながるいつかのアート

そして線は平面から、空へと立ち上がり

落とす影も作品であるかのように

空へと往復するように白い線が描かれる

空と風景の関係にも変化を持たせる白い彫刻。その先の

レンガの壁の向こうにも、見え隠れする白いシルエット

自立する壁は、建物の開口部とリズミカルに連動し

壁自体がアート作品のようにも見えてくる。壁は境界を
はっきりと、またゆるやかに区切るようにして

リズムよく並ぶ壁の先の白い彫刻
ここは彫刻作品と一体となるような美術館で

開口部から飛び出したような自立した壁の

連なりにあわせて空間をたどる。ロビーには

白い彫刻をてがけるマルタ・パンのポートレート

箱根・彫刻の森美術館へのいつかの旅では
水に浮かぶ赤い彫刻にも出会ってきた

大きさを変えて連なるレンガの先に見えた

白い彫刻もマルタ・パンが手掛けたもので

レンガに浮かぶように立つ、割れた球体という名の作品

そのシルエットに切り取られた空と

沈むような色合いのレンガの中庭との

関係に沿うようにして

彫刻が描くやわらかな曲線と

建物や壁がつくる構築された線との対比をたどる

建物と対話するような白い彫刻を持つ美術館で

歩き疲れたところで、ロビーでひと休みを
リールブランシュの庭に結ばれるようにして設置
された彫刻をたどり、質感をそなえたレンガの壁の
向こうにある白い彫刻へ。アートのように連続する
壁は彫刻と対話するように並び、作品と美術館は
一体となる。建物と彫刻との関係を楽しんだ所で、
しばらくひと休みする間も美術館の魅力にふれて。
