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野外彫刻は風を受けて今もなお

旅先を変えながら、視点を動かしながら


小さな旅の中に見つける風景を楽しみつつ、大阪大学
を後にして、今回の小さな自転車の旅は、坂道を上り
つつ北へと進む。次に目指すのは、千里ニュータウン
の北端に位置する千里北公園。今回はその公園に建つ
野外彫刻を目指しやってきた。そこに建つ野外彫刻は
大きく存在感があるはずなのに、一向に見当たらない。
歩き回る内に、ようやく緑の先にのぞく姿の元へと。

公園の駐輪スペースに自転車を停めて、目的の高くそびえる
野外彫刻は風によって動きを持つもの。公園を見渡しても
それらしき野外彫刻が見当たらず、しばらく公園内をめぐる
その日は防災の日。芝生の広場での防災訓練を横目に、まずは
彫刻を目指して歩きまわると、緑の先にそれらしきシルエット
野外彫刻は思いのほか、公園の中心から離れた丘の上に建つ
複雑な緑の構造を楽しみながら
緑に包まれた丘の上へと続く道を進む
木々の隙間からのぞく街の風景なども眺めつつ
ようやく緑に包まれた巨大な野外彫刻へ
その彫刻はひっそりと静かに時を刻み
1970年に設置された新宮晋氏の手掛けた風の道

新宮氏は彫刻によって風の動きを表現されている

その野外彫刻というより、構造物というような大きさの
緑と対峙するほどのスケール感に驚きながら
50年以上の歳月を越えて立ち続ける彫刻の
圧倒的な大きさと形と素材感と、その時を経た質感にふれる
それは風の動きを可視化する風の道という名の彫刻
足元の緑にも目を留めつつ
緑に包まれた道を通り、その野外彫刻を後にして 

北九州への旅でも出会った新宮晋氏の作品

風の動きと共にある作品は、関西各地にも設置されて

関西を舞台にした旅の目的地にも


野外彫刻が設置された場所は緑に包まれた丘の上
見つけることができてよかったと達成感を味わいつつ
足元に広がる緑の鮮やかさにも目を留めて
光を浴びて輝く多様な緑の葉
緑の複雑さにはいつも心ひかれながら
青い空の下、秋の穏やかな日差しを受ける
ハリエンジュの明るい葉が作り出す
光を拡散させ透過する緑の風景と
自然に包まれる小さな旅の始まりを楽しんで


1970年に設置された丘の上に建つ野外彫刻。それから
50年の歳月が経つ。緑は大きくなり、丘は森となって
彫刻作品を包み込む、1970年は千里ニュータウンが
完成し、大阪万国博覧会が開催された華々しい年でも
ある。時は流れ、新宮晋の手掛けた彫刻は今もなお
ひっそりと立ち、風の流れを受けゆるやかに時を刻み
ながら、千里ニュータウンの街を見守り続けている。


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