旅の終わりは次なる旅の始まりに
旅を照らし、動きを与える光をたどり
旅は始まり、やがて終わる。岡山で行われた森の芸術祭
を目指した旅も終わりへ向かう。津山まなびの鉄道館
を後にして、津山駅から電車に乗り込み帰路につく。
ここからまた自宅までの電車の旅。旅につながる風景
を懐かしみつつ、目に映るものすべてを楽しみながら。

森の芸術祭の最後の展示を巡れば、旅ももう終わりへ

津山駅で旅の始まりに見たB'zの凱旋公演のポスターに

別れをつげ、津山駅で自転車をたたむ

森の芸術祭 岡山のポスターも、名残り惜しく
それは2024年11月の旅。また芸術祭は2027年に

晴れの国、岡山で、雨の風景をも体で感じ
雨の後に広がる青い空。天候までもがアートのようで

電車が出発するまでの間、駅のホームにて

旅の終わりの実感がわいてくる

電車は走り出す。津山の街が小さくなっていく

自然に包まれた岡山県北部。風景はまた緑の中と

街とを繰り返しながら、旅路は収束していく

野を過ぎ、遠ざかる山並みを眺め

電車は山を越え、トンネルをくぐる

緑に輝く一面の水田に懐かしさを感じつつ

電車は進み、乗り継ぎの駅へ
いつかの電車を乗り継いだ旅にも思いはせ

電車は、人を運び、旅を運び、記憶をつないでいく
車窓からの眺める時間は、旅を振り返るには十分で

そしてまた、新たな街や風景への出会いに思いをはせる
乗り継ぐ駅は佐用。またここもいつかの旅の目的地に

青色の電車に乗り換えて、電車の旅路は続く

ガタンゴトンと電車に揺られ

またトンネルを抜け、緑は繰り返す

風景は刻々と様相を変え、山並みを眺め

川沿いをつたい、森の芸術祭の自然を思い

鉄橋を構成する斜線の重なりに感じるアートの気配は

光と影が滲みあうようなトンネルの風景にも

また着実に電車を乗りいで

人もその思いも乗せて、走り続ける鉄道は

智頭急行。車掌の鉄道むすめの宮本えりおが
紹介する山陰と山陽を結ぶ智頭急行の歴史
その路線を走るスーパーはくとにもまたいつか
鉄道むすめは、全国各地に散らばっていて

九州の電車の旅も懐かしい。松原鉄道では
平戸への祈りの地をたどる旅をして

また島原鉄道では、開国と鎖国の間で、運命に
翻弄され、受け入れ、今に至る歴史の風を感じる

旅をする程に、その場所や地域への思いはつのり

線路越しに見上げる空に旅の風景が重なっていく

旅をすることは、一つの舞台を鑑賞するようで

またその舞台の一役を担うようで

電車もだんだんと馴染みのある形に変わり

電車は山陽本線の相生へ。旅はやがて日常へと

近づき、混じり、お互いに干渉するように

傾いていく日の光は、風景をにじませて

海の向こうでじんわりと、この旅の終わりを照らし

夕焼けは最後に強い光に、またあらたな旅への思いをはせる
旅は終わり、そしてまた始まるように
旅の風景は、特別でも、ありふれてもいる。ふとした
風景が記憶の中でつながり、そこから自分の中で旅が
つながる。岡山、津山、そして円を描くように佐用、
相生と電車に揺られ帰路につく。様々なものをつなぐ
旅路。そしてまた旅の終わりは旅の始まりでもある。
