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多様な形に万博の風景は躍動するように

大屋根リングに上がり、ぐるりと連なる

デザインを楽しみつつ、様々な形で構成される万博の
会場の風景の中へと進む。国際博覧会の名の元に個性
豊かな外観で会場を演出するパビリオン。予約なしで
訪れたので、当日予約の状況を確認しつつ先へと進む。



パビリオンは様々な形で、その国のモチーフを手がかりに



伝統な木造船から発想されて、水に浮かぶように

隈研吾氏により、海の国である日本とのつながりも



その隣に建つガラスのカーテンウォールの内部に林立する



柱のデザインはUAEを象徴するという


ナツメヤシの木をモチーフとして



その横では、氷河にインスピレーションを得て


その国の特有の風景が建物のデザインへ転換される



続くパビリオンでは、海そのものを形態としてでなく



海の持つゆらぎ、光の透過や反射をモチーフとして



デザインされたという。であれば円の連続は泡のようにも



  吊り下げられた、微妙に太さが異なる無数のロープによって



空間は埋め尽くされ、光は乱反射するように



海のイメージが表現される。確かに続くロープが受ける光の綾が


輝く水面のようであると、あらためて解釈しつつ



天井から吊り下げられた糸がつむいでいた風景を


記憶をたぐるように思い浮かべて




歩くほどに、会場を織りなすパビリオンは連続し



透明なキューブがずれて回転するように


重なるものも。それはガルシア=マルケスによる

百年の孤独に登場する氷をモチーフにしたものという


物語から立ち現れる形も、振り返り楽しみながら



また水に浮かぶ船の構造を持つ



帆船のようなイメージをもつパビリオン


ここもまた日本とつながりを感じるデザインに



変わって、砂漠をゆくラクダの群れ



壁面の馬のシルエットはこの国原産のアハルテケかと



トルクメニスタンのパビリオンは色鮮やかに



対照的に北欧館はしんとした雰囲気に



隣はガラス製造の豊かな伝統を反映するガラスのデザインの


ガラスの螺旋の形を持つチェコのパビリオン

この螺旋の空間へまた訪れよう



螺旋の形を持つ建物といえば


東大阪に建つコーヒーショップや



いつかの旅で、ぐるぐると螺旋のスロープを上った


東北で出会った建物も思い返す



螺旋の構造を持つが映り込むのは



有機的な印象を持つ連続するミラーのキューブ



その表面は空を映し、風景を歪ませる



緩やかな曲面を持つキューブの奥には



生命が鼓動するように、映像がうごめいている 



湾曲した表面は振動し



風景に動きを与えていく



複雑に重なるミラーのキューブは



現実と非現実を交差させる


そのパビリオンの名前は、null2

このヌルヌルというパビリオンは事前予約が必要で、
予約がなければ入ることができない。パビリオンには、
予約制でも並べば入れるもの、予約のいらないものが
ある。まずは会場を構成する多様な形を楽しみ歩く。


その連なるキューブがまとう柔らかな銀の膜。それは
振動しつつ、外部の風景をゆらしていく。平滑な面と
湾曲する面が折り重なるキューブは、非現実な光景と
現実の風景を、混ぜ合わせるように躍動するように。


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