見出し画像

つむがれた線の、そのまた先で

幾何学のモチーフが動き出し


空間の中で重なり合う。連続する幾重の線は面を
生じさせ、面は立体を立ち上げる。立体は空間を
構成しては、訪れる人を包みこむ。建築家の引いた
線や形が時を越えて、また空間に浮かび上がる。




境界を立ち上げる線は面となり



入り組んでは、立体を構成する


形に触れては影となる光をくぐり



線や形が生み出す空間で



曖昧となる内外の境界に

 


引かれた補助線に沿うように



形が示す方向へと



視点を転じる。外から内へ



また外へ、点在する関係性をたどる



中庭に置かれた有機的な姿の彫刻は


空間を生み出す形の要素のひとつとなる



線は空間を描く



空間は線を浮き立たせる



動きを伴う彫刻の配置



静的なものと動的なもの



上下を繰り返す内部空間に



視点の行き先は高さを変えて



縦横に引かれた線を目でなぞる



時に体を休ませながら



線と形が構成する空間を体感する



配置、抜け、連続、構成



空間を横切る斜めの線と



建物の質を表すような彫刻



線は部分から



全体へと連続する



光と影が交わる部分に



存在する境界を



繋ぎ合わせる



あたたかな質感を帯び始めた線や形と



伝い歩くほどに層を増す


建築を後にする


幾何学のモチーフが空間の中で散りばめられる。
異なる形が、空間の中で響き合う。光は反射と
浸透を繰り返し、空間の中で揺らめいて、圧倒的
な線の連続が、面の一部となっては重なり合う。
建築家がつむぎ続けた幾重の線の、そのまた先へ。


いいなと思ったら応援しよう!