光と影が交わるところ
街に引かれた線をたどる
密度のある街路樹。平滑な石畳。壁の石は平坦に、
また凹凸を積み重ねる。太陽は形に立体感を与える
ように、光と影が混じり合う。幾何学の線は空間を
分割し、自然がもたらす線は街にゆらぎを与える。

ふわりと浮かぶ石の壁に

木々の影はうつろい

建物の影が線を描く

ガラスにあいまいとなる境界を

石の質感がつなぎとめ

太陽に光と影がせめぎあう

建物には、幾何学の線が散りばめられ

立体を帯びては空間を構築する

水の道には光が流れ

幾何学の石の造形には

影が刻まれる

素材と形に沿うように

その接点が混ざり合う

朝日に建物は立体感を増していく

形が切り取る空間と

素材と素材がつながるところ

複雑に構成された建物には
二人の建築家のまなざしが重なり合う

カーテンウォールに込められた思いが、ゆらめいては
美術館は光をまとい

街の舞台装置となる

立体的に造形された外壁は

木々のゆらぎを映し
光と影を重ねては繰り返す

リズムを刻む石の柱に引き寄せられるように

ステンレスに滲む光をなぞり

硬質でやわらかな風合いの石の手ざわりと

色味を帯びる金属と

風景を映し込むガラスに沿って

素材の感触を確かめる

凹凸のある石は

光に立体感を増幅させる

石は熱を吸い込むようにひんやりと

流れる時間を受け止めて

連続する光と影の背景となる
朝日がのぼり、移ろう時間。建物や素材は陰影
を増していく。光と影が交わるところ。描かれた
線をまたいでは、幾何学と自然が織りなすような
線上を歩くほどに、だんだんと街が開かれていく。
