求人サイトを「開いて閉じる」は回復のサイン|うつ病の回復は気づかないうちに始まっている
うつ病の療養中、
ある日ふと求人サイトを開いて、
条件を見て、
そっと閉じる。
「結局何もできなかった」と落ち込んだ経験、ありませんか。
私は何度もあります。でも今なら分かります。
あの「開いて閉じる」は、後退ではなく回復のサインでした。
回復のサインは、地味すぎて気づけない
うつ病の回復は、
「ある朝目覚めたら元気になっていた」という形では来ません。
私の場合、こんな地味な変化から始まりました。
テレビの内容が少しだけ頭に入るようになった
「部屋の掃除しよう」と一瞬思った
求人サイトを開いた(すぐ閉じた)
「働かないとな」という焦りが戻ってきた
最後の「焦り」は意外かもしれません。
でも、どん底の時期は焦ることすらできませんでした。
未来のことを考えられるようになった、それ自体が回復です。
「できたかどうか」ではなく「思ったかどうか」
回復期の自分を評価するとき、
私たちはつい「行動できたか」で測ります。
散歩できたか、家事ができたか、応募できたか。
でも回復の最初のサインは、行動より前の「思う」段階に現れます。
「〜しようかな」と思った。それだけでカウントしていい。
行動に移せるのはもっと後の段階で、順番を飛ばすことはできません。
ただし、「もう大丈夫」という感覚には要注意
ここで一つ、私の失敗談を書かせてください。
私は少し眠れるようになった段階で「もう大丈夫だ」と判断し、
退職からわずか3ヶ月で再就職しました。
結果、5日で出社できなくなり、
1年3ヶ月をほぼ寝たきりで過ごすことになりました。
今思えば、あれは回復ではなく、
ストレス源から離れて症状が隠れていただけでした。
「開いて閉じる」のような小さなサインは信じていい。
でも「もう完全に大丈夫」という大きな感覚は、一度疑ってほしい。
私のように、感覚に裏切られることがあるからです。
回復の判断は、必ず主治医と一緒にしてください。
小さなサインを、記録してみてください
おすすめは、スマホのメモに
「今日思ったこと・一瞬でもやろうとしたこと」を一行だけ書くことです。後から見返すと、自分が確実に階段を上っていることが分かります。
どん底にいるときの支えになります。
「開いて閉じる」を繰り返しているあなたは、
もう回復の途中にいます。焦らなくて大丈夫です。
失敗を含めた社会復帰までの全記録は、こちらに書いています。
※この記事は当事者としての体験談です。復職・就職のタイミングは、必ず主治医に相談してください。
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