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「Inclusiveであることの意味」—日本企業での経験が気づかせてくれたこと

カンファレンスに参加したら、もう頭の中が刺激だらけで死にそう笑 消化するのが大変なのですが、考えれば考えるほど、 私はなぜここまでinclusiveにこだわるのか、見えてきた気がして、 そしてそれを考えていかないといけないとまた思った。

アメリカではまた後退するかもしれないという危機、
日本は全然進んでいないという自覚、
個人としての経験。

色んな事が繋がってくる。

なぜDEIという言葉、inclusiveという言葉を聞くと泣くほど共感してしまうのか。そういうことを深堀りしつつ自分の中のテーマとしてもっと考えていきたいと思う。

2025年2月のスレッズ投稿 by yayko

さて、今回は、

帰国子女が日系企業で働いて感じたこと


カルチャーギャップって、滞在国の問題ではなく、「自分の育った環境」対「新しい環境」という考え方もあると思うのですが、今回は、私自身が日本で働いた際に自分の価値観とはずれるなぁーと感じたギャップ経験を思い出しながら、若かりし自分にエールを送ります。

実はずっと、色々な年代・多様な人がいる職場で「風通しの良い組織作りとは?」について、常に私自身のサブテーマとして考えてきました。後悔はしたくない、そして続く後輩たちにも辛い思いをさせたくない。ここからはデスマスをやめ、サクサクと断定口調になりますこと、予めお許しください。


1)人前で𠮟責することについて

◆「人前での𠮟責」の文化的違い
これは以前、『Culture Map』についての記事にも書いたが、アメリカでは、倫理的な問題や重大な発言を除いて、人前で𠮟責されることはほとんどない。私がアメリカで育った時、人前で怒られたり萎縮する経験は一度もなかった。それが、日本の企業に入社してから、「人前で𠮟責する上司がいること」に驚いた。少し時代遅れに感じられる瞬間もあり、オンラインでのコミュニケーションに切り替わったにも関わらず、長々と𠮟責する人もいた。

◆日本とアメリカのフィードバックスタイルの違い
1 on 1で「人前で指摘をされるのが嫌なので、個別で教えていただけますか?」と伝えたところ「間違いをみんなで共有することが学びになる」と言われた。確かに、間違いを共有することが大切な場面もあるが、私が指摘された内容は必ずしも万人に通じるものでもなかった。マネジメントの本でも人前で怒らないことについて読んだことがあったので、納得がいかなったが、それ以上戦うのをやめて、通常運転に戻った。本のタイトルさえ思い出せたらよかったのに、と思う。そして自分の意見はきちんと伝え続けるべきだった。

<若い頃の私へ> 自分の意見をしっかり伝えよう
納得できないことには声を上げていこう。積極的に行動をしないと、チームや組織は変わらない。

2)マイクロマネジメントについて

◆マイクロマネジメントの影響
かつて「任せてくれない上司」がいた。彼は自分よりも下の立場の人に「まだ経験が浅いから」などという理由で、かなり細かい指摘をしていた。内容は些細なことが多く、それが頻繁に続くと、私だけでなく周りの部下たちも嫌がっていることに気づいた。この経験が「マイクロマネジメント」に該当することに、後になって気づいた。

◆自分を信じて任せてもらう重要性
私はこれまで複数の上司のもとで仕事をしてきたが、その中である上司は「女性には課題を与えて、あとは自由にやらせれば良い」という考えを持っていた。彼は非常に懐が深く、その考え方がとても気に入っていた。目標や課題を渡した後(もちろん失敗することもあるだろうし、成果は求めるが)自由にやらせる、という考え方は、「女性だから」や「○○だから」といった偏見に満ちたものではなく、非常に理にかなっていた。あえて"女性"という表現を使っていたのは時代を感じるが、男性社員に「女性社員の扱い方」を諭していた点は非常に好感を持てた。自分を信じて任せてもらえると、人は自然と責任感と使命感を持ち、結果として楽しく仕事ができる。仕事は「信用」から成り立っている。人と人との関係が一番大事だ。

◆<若い頃の私へ> 上司との信頼関係を築こう
もしマイクロマネジメントを感じてパフォーマンスが下がると感じたら、まず上司にその気持ちを伝えてみよう。上司はそのスタイルに疑問を持っていないこともあるかもしれない。それが難しい場合は、別の仕事で成果を出し、信頼関係を築いていこう。

3)男女格差がなぜ見えるのか?

◆女性活躍に見られるうわべの取り組み
メーカー勤務していた頃、女性への取り組みや活動は盛んに見えた。でも、広報の写真を見れば見るほど「男性ばかりでうわべだけの活動?」と思ってしまった自分がいた。特に、スピーカーやパネリストとして表に出るのは圧倒的に男性が多かった。もう少し女性を出せばいいのに。そうすれば女性が手を挙げやすいのに、と思った。

理系分野での性別による偏見
技術系はまだまだ少ないといわれるけど、その根本原因は何なのか。私は理系に強いと思って育ったが、高校に入るタイミングで日本に帰国すると言語の問題で挫折してしまった。これについては、実は、とても悔しい。なぜならアメリカではプログラミング等はPC等のハードやソフトが90年代で既に進んでおり、現地の高校に入学したらプログラミングも学んでみたいなーなんて思っていたのだ。

それが、大学受験という波に乗るために言語と格闘していたら、そんな淡い思いはすっかりどこかへいってしまった。しかも、なぜだか日本へ帰った途端、「女性は理系が苦手」とか「女性は文系に進む人が多い」とか、そんな言葉が聞こえてきたり、ニュースで見かけたりした。言われなければ気づかないくらい、理系科目が好きだった私は、「私って女性だから、こういう道はないのかな?日本では理系に入るのが難しいのかな?周りが男性ばかりっていうのも嫌だなー」なんて思うようになっていった。結果、文系の部類に入る学部卒業後にメーカーに進んだわけだが、こういった「レッテル」や「偏見」は、無意識に刷り込まれていくので、本人は意識しなくても将来の選択肢に大きく影響を与えることがあるのだと思う。

◆<若い頃の私へ> 自分の信念を貫こう
周りの評価に惑わされず、自分を信じて、自分が好きな道を貫こう。

4)日本のママに期待される働き方、辛くない?

◆日本における女性管理職の壁
新政権でアメリカが逆の道へと一歩足を踏み出している中、日本ではDEIを変わらず推進していて安心する。でも、実態はどうか?現実はまだまだ課題が多い。私が約10年前に働き始めて数年後、「ダイバーシティー」関連の取り組みが社内で推進されるようになった。その頃、女性活躍やダイバーシティーを担当されていた女性先輩が盛んに「女性の管理職比率をあげるためにどうするか」を研究されてた。私は「管理職になれるかわからないけれど、そういうチャンスがあればなりたい派」だった。だから「管理職に絶対になりたい」わけでもなかったし、「子どもできたらどうなるんだろうなぁ」とか、管理職になるかならないかについては、超マイペースでやってきたわけだ。

そんな中、あまりに先輩が「管理職」「管理職」とおっしゃっていたので、「例えお給料が上がるとしても”子どもが生まれてからは、一日数時間の仕事で少し稼げれば良い”など価値観は人それぞれ、幸せは人それぞれなので、世の中の女性全員が管理職になりたいと思っていないと思います」とアメリカ赴任前の送別ランチをしていただきながら伝えた。率直な感想を伝えたまでだが、いま思えば、人事の知見もないのに送別されながらよく言った…(滝汗)と思う。(その先輩からは当時、赴任前に色々とアドバイスをいただいたので今でも感謝している。)けれども、「投資家等の外部評価者の目ばかり気にする結果、数値目標が目的になってしまう企業」について問題提起されたニュースや話を聞いて、経営の目指す方向と実態が合っていないことについては常に違和感と問題意識を感じていた。

「ママこそママに厳しい」という現実
そして更に話は飛躍するが、子どもを産んだ後に私が感じた最大の壁についてお話しよう。「ママこそママに厳しい」ということだ。期待されるレベルが非常に高く、「どうして私たちママがこんなに頑張らなければならないのか?」と疑問に思ったのだ。

「人それぞれ」と呑気に思っていた私の頭の中で「仕事と家庭を両立して幸せに暮らす選択肢はないのか?」と疑問符(フラグ)があがった。更に、お子さんのいない方からは「○○さんは2人の子どもを持ちながらも、○○のようなやり方で仕事をこなしている」と比較をされたり、管理職の話を聞いてみましょうという会では「私は昔、ほとんど男性と一緒の会議に入り、残業もこなし、子どもは夫に預け…(云々)」という始末。ロールモデルとは…?とまたも疑問符があがる。

もしかしたら理想的な働き方なんて実は難しいんじゃないか、なんて考えたこともある。日系企業では、「どれだけ自分の時間を犠牲にして職場に貢献していた」を評価軸としている人がまだまだあまりに多いと感じた。もちろん、時間を使えば使うほど、会社や仕事に関する知識は増えることもあるだろうし、アメリカでも超高給取りの職業の方は死ぬほど働いていたりする。

それでも…アメリカの事情はさておき…私は「管理職になる」や「女性である私たちが男性のように働く」ではなく、「女性が女性として幸せに働ける職場を目指すべき」と強く感じる。自分らしい働き方ができる職場、それを見つけられる環境があることが、真の平等に繋がるのではないだろうか?

子どもが生まれて「仕事がうまくいかない」と嘆いてた頃、夫が「戦い方を変えたら?」と提案してくれた。本当にその通りだと思った。戦略的にいかないと幸せになんて働けない。

<若い頃の私へ> 自分に合った働き方を見つけよう
子どもが生まれたら戦略的に、戦い方を変えてみよう。世の中、「ママだから」は通じない。自分にとっての働き方をアップデートしてみよう。


以上。

こんな時代だからこそ、小さくてもできることを…

少し熱く語ってしまいましたが、3月8日は International Women's Day でした。アメリカでは、草の根活動から大規模なイベントまで、さまざまな発信が行われています。

そんな活動を目にすると、「私にも何かできることがあるのでは?」と考えさせられます。特にアメリカに住んでいると、社会の変化を肌で感じることが多いもの。働いていなくても、後悔しないように—— まずは note で自分の経験や思いをシェアし、社会について考えることから始めてみようと思います。

こんな時代なので自分もできることどんどんやろうと思っている。小さいことからでも良いので、悲しいニュースに振り回されないように、未来に種を蒔きたい。

2025年3月のスレッズ投稿 by yayko

Inclusiveな社会とはどんな社会なのか…?

私にとってのinclusiveな社会とは、誰もが自分の経験や思いを自由に発言でき、互いの意見(異見)を尊重し、対話を通じて学び合える環境です。

この記事を読んで「自分も何か行動してみよう」と思ってくれる人がいたら、とても嬉しいです。まずは知ること、話すこと、考えること—— そこから変化が生まれると思っています。


<補足>

冒頭の「カンファレンス」については下記記事にて少しご紹介しています。


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yayko@アメリカ🇺🇸【海外/子育て/帰国子女】 応援していただけると嬉しいです!!チップは米国滞在中の自己研鑽に充てさせていただきます。