【あなたはなぜ嫌われる?②】あなたに「誰か」を重ねている
「なんだか、あの人の態度が冷たい……。私、何かしたかな?」
心当たりがないのに、なぜかあなたを避けるような、トゲのある言葉を向けてくるあの人。
もしかしたら、その理由はあなた自身にはないのかもしれません。
「わけもなく誰かに嫌われる」って、本当に心がざわざわしますよね。
前回は、「苦しみから逃れるために、無意識にあなたを攻撃してしまう人」についてお話ししました。
今回は、また少し違う角度から、この悩ましい問題の根っこにあるかもしれない「心の仕組み」について、心理学的な視点も取り入れつつ、考察してみます。
あの人は、あなたに誰かを重ねている?
「三つ子の魂百までも」なんて言葉もありますが、私たちの心って、これまでの経験、特に「小さい頃、周りの大人にどう接してもらったか」ということに、ものすごく影響を受けるんです。
これは、以前の記事で「発達性トラウマ」や「愛着障害」という言葉で少し触れましたね。
でも、幼い頃の記憶だけじゃないんです。
大人になってからだって、「心が深く傷ついた」「自分の存在を踏みにじられた」と感じるような出来事は、たとえ忘れたつもりでいても、心の奥底にシミのように残ります。
そして、似たような雰囲気を感じると、心は無意識のうちに警戒し、敵対的な反応を取ってしまうことがあります。
過去の傷が「嫌い」のセンサーになる
例えば、昔、怖い思いをした経験。
・大人の男性に、大声で怒鳴られた。
・親との関係が、いつも緊張感でいっぱいだった。
こんな経験があると、無意識のうちに「支配的な人」や「威圧的な態度」に対して、警戒するようになります。
その人自身は、はっきりと言葉にできないかもしれません。
「なんだか分からないけど、あの人、生理的に無理」
「理由はないけど、なんか嫌い」
みたいに。
まさか、自分が過去の誰かと目の前の人を重ねて、嫌悪感を抱いているなんて、本人はほとんど気づけないものです。
だって、自分の心の動きを客観的に見るのは難しいです。
「あの人は、こういうところがダメだよね」
「人間として、ああいうのは尊敬できないよ」
なんて、一生懸命に相手の欠点を探して、「だから私はこの人が嫌いなんだ」って自分を納得させていることさえあります。
そうすることで、心の中のモヤモヤとつじつまを合わせているんですね。
あなたは、ただの「きっかけ」かもしれない
だから、もしあなたが誰かに理由もなく嫌われているとしたら……。
それは、その人があなたを通して、過去の「誰か」を見ているのかもしれません。
実際、誰だって嫌われると悲しいですよね。ですが、あなたは、その人の心の古い傷に触れてしまう「きっかけ」になってしまっただけ、という可能性だってあるんです。
「じゃあ、努力すれば仲良くなれるかも?」
と思われるかもしれませんが……。
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