はじめて愛をもらった日
「えっ、本当に……?」
思わず声が漏れたのは、忘れもしない2023年のこと。
私の書いた、たった73PVの有料記事が、初めて誰かの手に渡った瞬間でした。
noteと私、そして初めての有料記事
私がnoteの海に飛び込んだのは2023年の4月。とにかくエッセイが書きたくて、自分自身を表現したくて、その一心で始めました。
続けられるかどうか不安だったので、始める前に100個のエッセイネタをひねり出したのを覚えています。その中でも、「これなら他の方にも楽しんでいただけるかな?」と思えたネタを選んで、毎月有料記事として公開することにしたんです。
そして、初めての有料記事を公開したのが、2023年4月26日。
「友達(と思ってた子)にワンナイトを懇願され、真珠夫人になった話【途中まで無料】」(旧題)という記事です。
(今考えるとちょっとイタイけど)内容はちょっとした面白失敗談です。約4500字のエッセイで、価格は300円でした。
「誰か読んでくれる人がいるのかな……?」
そんな不安を抱えながらも、えいやっ! と投稿ボタンを押しました。
今でこそ、ありがたいことに何人かの方が記事を購入してくださいますが、当時は本当に手探り状態。
文章も拙く、読者の方々がどう反応されるかも全く分かりませんでした。
結果、この記事のスキは今でも12。ビュー数は当時わずか73。2年経った今でも167です。
(当時のビュー数などは、メンバーシップで公開している2023年4月の活動記録があるので確認できるんですよね。↓は抜粋です)

この数字からも分かる通り、私の最初の有料記事は、ほとんど誰の目にも留まりませんでした。
エッセイとしては、今読んでもそこそこ面白いんじゃないかな、なんて自分では思うのですが、手探りだったこともあり、ちょっと味付けが微妙だったのかもしれません……。それに何より、まだ誰にも知られていない無名の書き手が有料記事を販売しても、特にエッセイというジャンルでは、なかなか手に取ってもらえないものですよね。
それでも書き続けた理由
それでも、私はめげませんでした。売れようが売れまいが、あれから2年間、基本的には毎日記事を書き、毎週2本のメンタルケア記事を、そして毎月1本の有料記事を書き続けてきました。
ダッシュボードには892件の記事が表示され、いただいたスキの数は6万を超えました。
なぜ、続けられたのか?
ほとんどの人は、何かを始めてすぐに結果が出るわけじゃありません。
今日じゃなくても、明日じゃなくても、その次の日に何があるかは誰にも分かりません。いつか、きっと、願いが叶う日が来ると信じているんです。
そして何より、私の場合、「書きたいから書く」というモチベーションが、「売れたい」とか「読まれたい」という気持ちよりもずっと大きかったんです。それは今も昔も変わりません。
初めて記事が売れた、あの日
さて、そんな日々の中、私の有料記事が初めて売れたのは、2023年4月26日でした。

(記事タイトルは現状に則して変わってます)
「え? さっき2023年4月26日に公開したって言ってたじゃないか! すぐ売れてるんじゃないか! 嘘つき!」って思いました?
違うんです。これにはちょっとした、事情がありまして……。
当時、「みんなどんな記事を書いているんだろう?」と、今以上に興味津々で他のnoterさんの記事を読み漁っていた私。
ある日、素晴らしいエッセイを書かれているnoterさんに出会いました。
その方は介護士をされていて、本当に面白いエッセイを書くんです。文章は簡潔で、言葉選びのセンスが抜群で、フリとオチもしっかりしている。エッセイ集が出版されたら絶対に欲しい! と心から思うほど、素晴らしい文章を書く方でした。
特に印象に残っているのが、ご高齢の(おそらく少し認知症を患っていらっしゃる)介護利用者の方から、ひどい罵声を浴びせられた時のエピソードです。
その罵声は、誰でも悲しく、傷ついてしまうような言葉です。
でもその方は、怒ったり悲しんだりするのではなく、「この人が私について何を言っても、何をしても、私は自分自身が素晴らしいと分かってる。私が分かってればそれでいい。怒ったり悲しんだりする必要はないんだ」と、冷静にご自身の価値を肯定するんです。
そして、にっこり微笑んで利用者さんの前でひざまずき、「そうそう! 私はそうなんですよ。それに比べてあなたは本当に素敵な方ですね」と言って、普段通りにこやかにお世話を続ける……。
私の拙い文章力では、このエッセイの素晴らしさを十分にお伝えできないのがもどかしいです。
でも、一体何を食べたらこんなにも優しくなれるのだろう。そして、それをこんなにも巧みに文章で表現できるのだろう。noteの白い画面が、その方の文章によってさらに輝きを増しているようで、誇張抜きに眩しく見えました。
記事は無料でしたが、私はどうしてもこの感動を伝えたくて、チップ(当時は「サポート」という機能名でしたね)をお送りしたんです。500円。

予期せぬ「お返し」と、込み上げる感謝
さて、ここまで書けばもうお分かりですよね?
「お返し」です。
私がサポートをお送りしたのは、本当に感動して、素晴らしいと思ったから。決してお返しを期待してのことではありませんでした。
でも、その方は、私のことを覚えていてくださって、思いがけず「お返し」として、私の有料記事を購入してくださったんです。私のエッセイに特別興味があったわけではなかったとしても……。
どんなに嬉しかったか、胸がどれほど弾んだか、今でも鮮明に覚えています。当時はnoteの機能でお礼のメッセージを送れるということにも気づかず、なんとかこの感謝の気持ちを伝えたくて、noteの「つぶやき」機能でお名前は伏せつつもお礼のメッセージを書きました。

今とはかなりタッチが違います……。
でも、特にこのハートイラストは今でもお気に入りです。
だから、私の初めての記事の購入者さんは、私が心から尊敬している方なんです。
それって、本当に涙が出るほど嬉しいことでした。たとえ義理で買ってくださったのだとしても、不安の中で手探りで公開した初めての有料記事が売れたという事実。しかも、それが尊敬する方。どれだけ私を勇気づけ、ホッとさせてくれたか。計り知れません。
でも、その方はもうnoteにはいらっしゃいません。
数か月前に、noteを退会されてしまったようなのです。
もう、あの素晴らしい記事たちを一つも読むことはできません。
だから、その方が私の記事につけてくださった「スキ」も、今はもう表示されていません。集計データと販売履歴に優しい足跡が残るだけ。
だから、もし万が一、この記事をその方が読んでくださることがあれば、心の底からお礼をお伝えしたいんです。
あなたが、私の始まりです。
2年の月日が経った今でも、ずっと、ずっと感謝しています。
大好きです。
当時の有料記事、ブラッシュアップしました
さて、今回話題に出た私の初めての有料記事ですが、せっかくなので、この機会に全体的に今の私の目線からブラッシュアップしてみました。
記事の半分くらいは無料で読めるようになっていますので、もしよろしければ、当時の私の奮闘ぶりを覗いてみていただけると嬉しいです。
(メンバーシップの方向けには、日ごろの感謝を込めてしばらくの間お読みいただけるようにします😊)
「#はじめてのお金」企画に参加します
そして、最後になってしまいましたが、今回のこの記事は、ズボラさんの「#はじめてのお金」企画に参加させていただきます。
企画ページはこちらです。
応募してくれた記事に必ず100円チップを贈ります、というのはなんとも太っ腹な企画ですが、それ以上に、「初めてnoteが売れた日」というテーマが、私にとってあまりにもエモーショナルで、この機会にぜひ書きたいと思い参加させていただきました。
ズボラさん、素敵な企画をありがとうございます。企画がますます盛り上がりますように。いつもお世話になっているので、チップのお心遣いは、どうか他の方に回してあげてくださいね。
これを読んでくださった皆さんも、よろしければ、「はじめてのお金」にまつわるエピソードを綴ってみてはいかがでしょうか。元々の企画でのお題は「初めてnoteが売れた日」に限定されていません。
私は今回、当時のハラハラした気持ちを振り返りつつ、素敵な絆のことを改めて思い出すことができました。
「noteでエッセイを書いた」という経験そのものが、また一つ新たなエッセイになるくらい、長く続けてくることができたんだなあと、感慨深い気持ちです。
これまで応援してくださった全ての方に、心から感謝をお伝えしたいです。あなたのおかげでここまで来ることができました。
私のnoteでの日々は、絆で綴られた宝物です。
嬉しい反響
ふりこさんが、この記事に対して、とてもあたたかいご感想をくださいました。
心がほっこり×100です! ありがとうございます😊
他の企画参加記事のご感想も、どれも「思わず読みたくなる」魅力にあふれた素敵なご感想なので、ぜひふりこさんの記事もお読みになってください! おすすめです!
企画元のレンタル無職ズボラさんから、レビューいただきました💕
140件以上の記事のご感想、本当に大変だったと思います(もはや、無職で時間があるとか関係なく、誰にとってもめちゃくちゃ大変だと思います…。)
他の方の記事も、素敵な記事ばかりです。この記事を読んでくださって、ご興味を持ってくださったあなた。ぜひこちらのレビュー記事から、他の記事もご覧になってみてください!😊
ありがとうございました!
#YeKu #エッセイ #note #はじめてのお金 #ありがとう #感謝 #スキしてみて #思い出 #創作 #クリエイター #noteでよかったこと #有料記事 #文章を書くということ
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