ゲストハウス住み込み生活で人生の転機を迎えた話 #7
前回の話はこちら。
移住相談をきっかけに、和歌山のゲストハウと出会う
とはいえ地方移住には漠然と興味があったので、移住するしないに関わらず、まずは小さく動いてみようと思い、とりあえず隣県である和歌山県の移住窓口に相談してみました。
早速ズームで面談をしてくれたのですが、
対応してくれた方も移住経験のある方で、ざっくばらんに移住や人生の話をしてくれ、私はすっかり地方移住に感化されてしまいました。
その面談で、とある和歌山県のゲストハウスを紹介してもらいました。
早速ゲストハウスのインスタグラムを拝見すると、そこでフリーアコモデーション(通称:フリアコ)での住み込みスタッフの募集があるのを見つけたのです。
この制度は、無料で滞在させてもらう代わりに、宿の清掃などを少し手伝うという制度です。
とにかく実家から出て外の世界と交流したいと思っていた私には、まさにぴったりの制度でした。勇気を出して応募し、幸運にも滞在させてもらえることになったのです。
ゲストハウスでの生活で人生が大きく展開
そしてはじまった和歌山県でのゲストハウス生活。
結論からいうと、人生を変える大きなきっかけとなりました。
それまでの私の人生は、いわば自己探求に徹した人生でした。
いや、人生の前半は自分と向き合うという考えなんてなく、自己否定の日々を送っていました。
ただひたすらに、孤独に自分と向き合う時間だったと思います。
しかし、ゲストハウスの日々は、毎日新しい人と出逢い、今までの人生で考えられないほど、多種多様な人と交流するという目まぐるしい日々でした。
そんな日々の中で、私は人生で初めて、
ありのままの自分で人と交流することの楽しさを覚えたのです。
もちろん、今までの人生でも人と交流することは多少楽しいと思っていましたが、それは会社や学校であったり、何かの肩書きがある自分としての交流でした。
しかし、ここにきて何もない自分として人と関わることになったのですが、今までのコミュニケーションとは全く違う形での交流をすることになったのです。
それは、肩書きなどではなく、その人の価値観や今までの人生経験から得た気づきをシェアしあうという、心と心で繋がる交流です。
今まで、何かの肩書きありきのコミュニケーションしかしてこなかった私が、はじめてありのままの、なんでもない自分として人とコミュニケーションを取った瞬間でした。
何者でもない「ありのままの自分」で人と繋がる
はじめは、「何でもない自分を、人にどう説明すればよいのだろう」と思っていました。
実際最初の方は、多少取り繕って話をしていて、海外一人旅の話をしてみたりして、「何かしている自分」という風に、何か自分に意味付けをして説明していました。
しかし、段々とありのままの自分で人と会話することの楽しさを知ってしまってから、
あえて「何もない、何でもない自分」を全面に、初対面から自分を百パーセント全開で人に接するようになったのです。
すると、不思議なことに、「自分をこういうふうに人に見せたい」と思っていたときよりも、はるかに深く楽しい交流ができたのです。
会社員時代も似たようなことを経験しましたが、肩書きもなくなって、より自然体でありのままの状態で人に接することができました。
あえて弱みをさらけ出したり、人に自分をこう見せようという意識なんてなくて、ただ自然体にしていただけで、楽しい交流ができたのです。
こんな風な交流ができたことは自分にとって衝撃で、いわば人生の生き方がまた変わってしまった瞬間でした。
本当の自分はどんな人間?
元々は内向的で一人が好きだとさえ思っていた私は、自分に対する認識をここで改めることになりました。
自分はもしかしたら、むしろ社交的で人と交流するのが好きな人間だったのではないか?と思ったのです。
ゲストハウスで沢山の人と交流することで、
人と交流するのが好きという、新たな自分の一面がここにきてやっと現れてきました。
おそらくこれが、私の本質に近いのでしょう。
思えば、保育園の発表会で、大勢の前で堂々とダンスしていたのが思い浮かびます。
元々、社交的な素養はあったにもかかわらず、色々なトラウマで本当の自分に蓋をしていたのでしょう。
私は27歳にして、まるで生まれ変わって0歳になったような気分なのです。
それからというもの、今にいたるまで、人と交流することを人生の楽しみに、そして成長の糧として捉え行動するようになりました。
もちろん時には一人になる時間も大切で、意識的にとるようにしていますが、これまでの人生を長く一人で過ごしていたので、これからは意識的に人と関わる時間なのだなと思っています。
縁ある人達との出会いが人生を変える
こんな風に人生が展開していったのは、本当に人との出逢いのおかげだったと思っています。
特に、ゲストハウスのオーナーさん、そして同じくスタッフをしていた方との出逢いによるもので、本当に縁としかいいようがないです。
成長した自分によって生まれた、血を超えた新たなつながり
これまで、家族という血のつながりの縁が一番にあって、その次に友達、そして会社などのつながりが人間関係の全てであった私は、それ以外のつながりを知りませんでした。
さらに子供の頃は、いわゆる内弁慶だったので、家族の前で見せる姿が自分の素であるさえと思っていました。
しかし、今色んな出逢いを経験すると、血のつながりを超えた絆を持つ関係があり、それは自分の勇気ある行動によって生まれた新しな縁だと思っています。
そんな、成長した自分によって生まれた新たな縁での関係は、本当に初対面から意気投合することも多く、気づいたら自分の半生を語っていることもあるくらいの、心と心で繋がるような関係です。
血のつながらない関係で、ここまで打ち解けられる関係性が作れるとは、昔の自分は考えもしなかったでしょう。
でも今、実際にそんな素敵な関係性を築くことができたのです。
長く一人でいた私にとっては、これは本当に幸せなことで、その尊さを噛み締めています。
そんな私は、今新たに人生の目的を掲げています。
次回、今までの人生の総集編のようなことを書きたいと思います。
※続きについては、自叙伝で先に読めます。
