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ufotable、「鬼滅」の次は「魔法使いの夜」へ・・

2025年、劇場版「鬼滅の刃」大ヒットでさらなる飛躍を遂げたufotableだが、このスタジオも例の脱税騒ぎ(2020年)以降、作品は「鬼滅」の他には特に何も作ってないかのような印象があるよね?

・・いえいえ、そんなことはないんですよ。
リリースされてないだけで、「鬼滅」と並行しながら進行中のプロジェクトがひとつあります。
そのプロジェクトが、これなんですね↓↓

劇場版「魔法使いの夜」

はい、これの公開時期等はまだ未定です。
ただ、かなりの大型プロジェクトであることだけは間違いありません。
原作がTYPE-MOONのゲームで、これが結構ボリュームあるやつだから多分3部作ぐらいのシリーズになるでしょう。

cvについては、メインキャストが戸松遥、小林裕介、花澤香菜という情報が公開されており、おそらく全て原作ゲーム準拠になるのかと・・。

この「魔法使いの夜」という企画、一番最初にゲームとしてリリースされたのは2012年のことらしいが、実はそれが初っ端というわけじゃなくて、この企画のモトのモトまで辿っていけば、奈須きのこ先生が90年代に書いていた一篇の小説(未発表)に行き着くのだという。

・・そう、このプロットそのものは今から約30年前から既に存在していたものなんです。


というか、その執筆の時期は「Fate」「空の境界」「月姫」よりも前だったらしく、ある意味、TYPE-MOONにとっての<原点>だった作品なんだろうね。

・・じゃ、まず最初は「魔法使いの夜」をよく知らん人の為に最低限の説明をしておきたいんだが、本作は「Fate」「空の境界」「月姫」とも登場人物を何人か共有する物語なんです。

で、ここでの主人公は蒼崎青子という人物で、そうね、「月姫」を視聴済みの人なら「主人公/志貴の師匠」といえばお分かりいただけると思う。

アニメ「月姫 真月譚」右が蒼崎青子(左が志貴)

そして青子は、「空の境界」のキーパーソン蒼崎橙子の妹でもあります。

「空の境界」蒼崎橙子

この蒼崎橙子は、「Fate/staynight-HeavensFeelⅢ」でも少し出番があったのをご存じでしょうか?

「Fate/staynight-HeavensFeelⅢ」遠坂から依頼を受けた蒼崎橙子

とにかく、この蒼崎姉妹ってTYPE-MOON作品の中でも別格扱いの最強キャラなんだわ・・

姉/橙子(上)妹/青子(下)

まずは、そのことを押さえておいてください。

じゃ、なぜ蒼崎が<別格>なのかというと、この蒼崎家というのが世界でも稀少な「魔法」を継承する家系(「魔術」ではない)だからなんですね。

・・となると、皆さんは

「魔法」と「魔術」って何が違うの?

と疑問に思うでしょう。
まぁ、そのへんをざくっと言うと

魔術=学術的体系、テクノロジー
魔法=奇蹟(本来なら人類には扱えないもの)


といったところでしょうかねぇ・・。
ゆえに、世界には「魔術師」は結構な数いるけど、「魔法使い」はほとんど存在しません。
蒼崎家は、例外中の例外といえる存在なんですよ。

で、その「魔法」も北斗神拳的に一子相伝である為、ラオウvsケンシロウのごとく橙子vs青子の関係性もまた、宿命というべき対立構造があるわけです。

蒼崎橙子
蒼崎青子

はい、このへんのポイントさえ押さえておけば、スムーズに入っていけるかと思います。

<TYPE-MOON作品リリースの時系列>

※この3作品は、いずれも「美咲町」を舞台にした物語るです。

【1996年】「魔法使いの夜」小説として執筆⇒なぜか未発表
(ゲーム版は2012年リリース、アニメ版は現在制作中)

【1998年】「空の境界」WEB小説として発表
(アニメ版は2007年リリース)

【2000年】ゲーム「月姫」リリース
(アニメ版は2003年リリース)

「月姫」

こうして改めて見ると、奈須先生って「ホントは小説家になりたかった人」だったんだね?
だけど、先生の「小説」は当初全然売れなかったという・・。
たとえば、「空の境界」を同人誌販売会に出品してみたところ、たった6冊しか売れなかったそうだ。
・・内容が悪かった?
いや、そんなことはあるまい。
ただ純粋にマーケティングとしての問題だったと思うけど・・。

その証拠に、小説「魔法使いの夜」小説「空の境界」で書いたエッセンスを今度はゲーム用のシナリオにアレンジして「月姫」として発表してみたら

これがもう、爆発的大ヒットになったんだから!

ようは、<媒体>の問題だったんですね?


・・いや、そのうち2010年前後には「小説家になろう」等の投稿サイトからブレイクする事例も結構出てきたんだが、でも90年代ではまだそういうのが弱かったからなぁ。
そういう意味では、ゲームシナリオライターへのジョブチェンジはホントによかったと思う。
ちょうどこの時期、こういう系のゲームが結構キテましたもんね。

「Fate」は文学

「AIR」は芸術

「CLANNAD」は人生

というフレーズは当時に流行りました。

いやホント、こういうゲームって既存の小説家にとってはマジで驚愕の媒体だったと思うよ?
だって、物語が様々に分岐するんだもん。
それまでは物語の常識が<時系列は、ひとつのルート><結末は、ひとつ>だったのに、こうしたゲームの普及からは必ずしもそうじゃなくなってきたわけです。

分岐世界、パラレルワールド、マルチバース、ループ世界

こうした概念が、どんどんサブカルの主流になってきた。

付け加えると、こういうのってTYPE-MOONやKeyやニトロプラスの影響がめちゃくちゃ大きかったと思うなぁ・・。
さらにいうと、この流れはSFのトレンド↓↓そのものを変えたんだよ。

かつてのSF⇒宇宙科学が主流

ゲーム文化浸透以降のSF⇒量子力学が主流

事実、最近ではロケットに乗って宇宙に行く物語とか、ほとんど見かけなくなりましたもん。
でもって、パラレルワールドというのは量子論のカテゴリーのものですからね。

そしてアニメは「異世界」系が主流に・・

当然だが、これもゲームの影響ですよね?

もはやゲームの興隆が、サブカル全般を一定のベクトルに導いてると思う。

<SONY>

<バンダイナムコ>

今のアニメ界を見ても、明らかに今後の主流になっていくのはゲーム関連の強みがある上の2社↑↑でしょ?
もはや、時代はゲームを中心にして回ってるといっていいかと。

思えば、昔のコドモは「いつか宇宙に行ってみたい」と夢見てたものだが、今はそう思うコドモはほとんどおらんし、どっちかっつーと「いつか異世界(バーチャル世界)に行ってみたい」と夢見てるんじゃないだろうか・・?

多分だが、そのうちにコンテンツ全般がフルダイブ型(体感型)に移行していくことになると思う。
・・で、そういうハード面も含めて全てが一新される「Xデー」は、いつか必ずくるんですよ。

やがて、ゲームのみならずアニメもまたフルダイブして視聴するスタイルになっていくんでしょうねぇ・・。
なぜって、インフラそのものがそういうカタチに変容していっちゃうだろうから(たとえ望まなくても企業サイドの都合で)。
そして、

仮に<媒体>のカタチが変われば、作家もまたそれにカラダを合わせていく必要がある。

それこそ、奈須きのこ先生↓↓のように・・

結局はね、媒体こそが才能を決定付けるんですよ。

たとえば宮崎駿は、もともとは漫画家だった人である。

だけど、彼が<漫画>という媒体にその後もずっとこだわり続けてた場合、彼はそれから一体どうなっていただろう?

で、私の眼から見て、今あるコンテンツのカタチも今後ずっと長く同じ形態をとり続けていくとは到底思えんのですよ。
きっと、今あるコンテンツのほとんどが、VR側に寄っていくことになるのはほぼ間違いない。

また、そうなったらそうなったで、その黎明期にはそういう時代に適した、新たなカタチの天才たちがわさわさと湧いてくるんでしょう。

その「Xデー」が、いつかは分からんが・・


正直メンドくさいから出来れば私の死後であってほしいが、時代はそこまでノンキに待ってくれないかもしれませんよね。
それこそ、SONYあたりが着々と水面下で準備を進めてる気が・・。
最近、あそこは特にアニプレックスが儲けてるよな?
その儲けは、やがてナーヴギア開発に・・。

なお、今回ご紹介した劇場版「魔法使いの夜」も、これまたSONY(アニプレックス)の製作だということも付け加えておきます。

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