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逢魔時LOVER

逢魔時(おうまがとき)
昼と夜が入り混じる夕暮れ時(17〜19時頃)

引用元 Wikipedia


私は1日の中で、この逢魔時といわれる時間帯が一番好きだ。

特に、寝巻きのまま終わろうとしている休日。
窓の外は、絵の具バケツのように群青と茜色が入り混じる。
それを横目に、世界はなんて美しいんだと息を呑んでしまう。

オウマガトキ。

オウマガトキノミコト的な
神秘的な響きがあるのもすてき。

かと思えば、人気競走馬のような愛嬌もある。
オウマガトキバオーは、
きっと気性の優しい名馬である。


私には昔から、夜になる瞬間が見たい!
という譲れぬ強い欲望がある。

だって。だってさ、
夕方から夜になるのって、いつも気がついたらって感じじゃない?

誰も絶対に夜になる瞬間を見たことがないと思う!

私はたびたび逢魔時チャレンジをした。
夕方には意識的に空を見て、「まだ夜じゃない」「まだいける!」と観察を繰り返した。

しかし。

コンビニに入っている数分で、
お話に夢中になっているうちに、
いつも気がつけば真っ暗になっている。

今日こそは!と意気込んで、注意していてもだ。不自然なくらいなのである。


くそっ、またやられた…

と、何度地団駄を踏んだか分からない。


まるで凄腕DJのように、昼と夜のつなぎめをスムーズに切り替えてくる。
人間にその瞬間を見られてはならない決まりにでもなっているのだろう。

絶対そう。 

そうだとしたら、逢魔時チャレンジなんてしないのが粋なのでは??

もし私がチャレンジに成功してしまったら、DJがクビになってしまうのでは?


今日も空の彼方におわすDJを、ちょっとだけ意識しながら帰路を急ぐ。
早く家に着きたいような、まだこの何とも言えぬ色の空を見ていたいような。


まったく、この地球の美しさったらない。
今日はなんだかいっそう胸に沁みる。
DJ、もう少しだけこのままで。



名刺がわりのエッセイ。

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