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ワルキューレ(♂)の奇行

星が近くて目が覚めた。
否、トイレが近くて目が覚めた。

夕食のバイキングで、モリモリとスイカを食べた。
そして今、腎臓がバリバリ働いてせっせと尿を作っている。

星灯りのもと文章を紡ぎ出す、なんてとっても素敵ね。

夏は、夜夏といえば夜がイカす

星のころは星がピッカピカなのはさらなりそりゃあもう最高

闇もなほ星なんざァなくてもイカす

西瓜をおほくむさぼりたる大量にスイカを食べたり、また、ただ一切れ二切れなどたくさんでなく一切れ、二切れほのかにむさぼり食ふもすこしだけ食べるのもをかしいいもんだ

厠に行くのもトイレに行くことでさえをかしイカす

清少納豆「蓬草子」

取り急ぎ、旅の報告書第一報を投下する。

今回の旅で分かったこと
①私は人間ではなかった。
②着るだけでカロリーカットできるパーカーがある。

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第一楽章
物理的に墓穴を掘る男

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線香せんこう灯して閃光せんこう 先攻せんこうの善行《ぜんこう》
Say!先祖!センセーショナルなセンテンス
ブツブツ唱えろ念仏!仏法僧!
ギャーテーギャーテーハラソー行きましょう、行きましょう、捉われなき世界へ、素晴らしいところへギャーテーギャーテーボージーソワカひとり残らずゆきましょう、悟りよ幸あれ

先祖にご挨拶。
レペゼン東京。
群馬県産の花を東京で買って群馬に供える、ある種の奇行である。

それはともかく、今年もあの季節がやってきた。

鳴いてはいるもののなりをひそめすぎな蝉のおかげで8月も下旬だというのに生き延びているあの男が、
ついにto be continued。

「今年まだ蝉のお墓作ってないなあ…」
というわりとそりゃあそう、ということを
「この夏まだそうめん食べてないなあ…」
くらいのノリで言い始める男、天野である。

相変わらず私の日傘は日陰にある。
最近気付いたことがある。
こいつは日傘の使い方がわからないのではない。
私のことをキノコだと思っているんだ。

キノコには傘がある。
そして基本的には日陰で育つ。
そして私はキノコを食べない共喰いしない
だから“日傘をさしている私=キノコ

よって、日傘をさす私に日傘をさしている。

つまり、副業としてキノコ農家をやっている。
そういうことだ。

そんなキノコ農家は墓にてひっくり返っている蝉を発見。
「蝉のお墓作るね!」
と、私の祖父&祖母の墓の真ん前に穴を掘り始めた。

娘は墓の裏側で「くるみ割り人形よりトレパックロシアの踊り」を無限に踊っている。
墓地でくるみ割るな。
墓地でクララくるみ割り人形の主人公歓迎するな。
というか墓地はお菓子の国ではない。
どちらかといえばおかしな国だ。
墓地ラップ物理的に墓穴掘る奴天野くるみ割ってる奴のせいでな。





ミンミンゼミ「ブミババババババ!!!!!」
天野「ウワァァァァァァア!!!!!」



ミンミンゼミ「必殺!ファイナルアタック!!」




Not againまたかよ



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第二楽章
着るだけでカロリーカット

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狩猟民族宿泊客でごった返す狩場夕食バイキングへ繰り出す。

先程から私は何かこう、違和感を覚えているのだが
それが何か分からない。

モヤモヤしつつ、野沢菜お焼きを無菌操作で摘み上げた。
私の横で野沢菜お焼きを虎視眈々と狙っていた狩猟民族が私の無菌操作を見てうなずいた。
どうやら同種族の出身のようだ。
互いに深くうなずいた。
絆が生まれた。
残り2つだった野沢菜お焼きを分け合うなどした。

そこに言葉はいらない。

そして席に戻り、
目の前で嬉々としてローストビーフをモグモグしている人間を見ていたら、来た。

頭の左上に電球マークが浮かんだ。
電球マークの上には3本線も描き出された。
閃いた。
完全にスパーク、閃光。

“浴衣の上にパーカー、しかもUVカット”

太陽光ゼロの夜の闇の中、何をカットしているんだ?
と思ったら私の右隣ではマジックミラータイプのサングラスの女がきゅうりをボリボリと砕石場みたいな音を立てながら食べている。

2人して何をカットしているんだ?






「このパーカーはカロリーカットできる!」




Pardonはあ





思い返せば一度たりともUVをカットしたことのないパーカー。
UVの代わりにカロリーカット機能を手に入れたらしい。
全くをもって何も理解できない。




運転中に聞いては行けない曲、
「ワルキューレの騎行」
に乗せて取り急ぎの報告、いつも以上にまとまりがない。

これを書いている今、私は再びのぐわんぐわんに見舞われかけている。
タイムリミットは3分。
あと3分画面を見ていたら多分3つの三日月が飛び出す。

言い訳をさせてくれ。
2泊3日の3日目は部屋で文豪ごっこをさせていただく約束をしていた。
そこでたくさん記事を書くはずだった。

しかしだ。

無限に卓球に付き合わされ、また腰と時間が旅に出た。
そして代わりに睡魔が来たのだ。



──おまけ──

pictured by 娘

「読をもって毒を制す」タイプの娘が旅行中に描いた
“パーキングエリアで見かけた女の人8選”が
暗闇で出会いたくない度合い振り切っていたので報告する。



今、星はない。
あるのは秋寄りの太陽だ。


続報は、腎臓と寝不足と相談しながら報告する。
ワルキューレの騎行を聴きながら待たれよ。



【参考資料】
◽︎スタディサプリ
#高校生なう
枕草子「春はあけぼの」現代語訳からテストに良く出る重要表現まで!

◽︎日本テンプルヴァン株式会社
第38話 ギャーテーギャーテー

◽︎ピティナ・ピアノ曲辞典
チャイコフスキー : 組曲「くるみ割り人形」 トレパーク Op.71a ト長調
Tchaikovsky, Pytr Il'ich : The nutcracker suite  "Trepak" G-Dur

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