「LINEも見てもらえますか?」と言われて、引き受けることにしました。LINE公式アカウント運用代行を始めてわかったこと、全部書きます。
担当しているカフェのオーナーさんから、ある日こんなメッセージが来ました。
「Instagramの投稿、いつもありがとうございます。ひとつ相談なんですが、LINE公式アカウントも最近全然更新できていなくて……もし見てもらえたりしますか?」
正直、少し焦りました。Instagram以外の運用は、ぼくにとってまだ未知の領域でした。「できる」と自信を持って言えるほど触ったことがない。でも、断るのも申し訳ない。
結局、「まずやってみます」と返事して、引き受けることにしました。
この記事では、ぼくがLINE公式アカウント運用代行を始めてみて、わかったこと・戸惑ったこと・Instagramとは違うと感じた部分を、正直に全部書きます。「LINEまで引き受けていいのかな」と迷っている方の参考になれば、うれしいです。
LINE公式アカウントって何をするところなのか、最初に整理しました
引き受けると決めてから最初にやったのは、「LINE公式アカウントとはそもそも何か」を改めて整理することでした。
普段使っているLINEは友人や家族との連絡ツールですが、「LINE公式アカウント(旧:LINE@)」はお店や企業が使うビジネス向けのアカウントです。ユーザーがそのアカウントを「友だち追加」すると、お店から直接メッセージを送れます。
Instagramが「知らない人にも届く投稿」を得意とするのに対して、LINE公式アカウントは「一度来てくれたお客さんを呼び戻す」ことが得意です。
具体的にできることは、こういうことです:
Instagramは「見てもらう投稿を作る仕事」で、LINEは「来てくれたお客さんに直接連絡する仕組みを管理する仕事」という感覚が、一番近かったです。
料金のしくみを知らないと、クライアントに説明できませんでした
引き受けてすぐ困ったのが、「料金はどうなっているの?」という質問でした。
LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがあります。2026年7月時点の料金は、こうなっています。
プラン 月額 月の無料メッセージ数 追加料金
フリー 0円 200通 送れない
ライト 5,000円 5,000通 〜3円/通
スタンダード 15,000円 30,000通 〜3円/通
担当したカフェは友だち数が約350人で、フリープランを使っていました。月200通の制限があるので、配信できる回数はひと月2〜3回が上限です。配信のたびに「今月あと何通使えるか」を気にしながら運用することになりました。
友だち数が多いアカウントは、ライトプランに移行してもらうか、「配信頻度を絞る」かを選ぶ必要があります。最初にこの料金体系を理解していないと、「なぜ月2回しか送れないの?」という疑問が生まれたまま運用することになります。
ぼくは引き受けた後にこれを調べたので、最初の1ヶ月は「仕組みを理解しながらやっていました」という感じでした。引き受ける前に一度確認しておけばよかったと思っています。
Instagramとの一番大きな違いは「届く相手が決まっている」こと
Instagramの投稿はハッシュタグやアルゴリズムによって、フォロワー以外の人にも届きます。「知ってもらう」ことが最大の目的です。
LINEは違います。「友だち追加してくれた人」だけにしかメッセージは届きません。新しいお客さんを呼び込む力はなく、あくまで「すでに来てくれたお客さんに再来店してもらう」ための道具です。
この違いを理解していないと、Instagramで投稿を作る感覚でLINEのメッセージを書いてしまいます。Instagramは「おしゃれな写真と短いキャプション」が効果的ですが、LINEは「今週末に来てほしい、だから〇〇%オフのクーポンを送る」という目的が明確なメッセージが効きます。
ぼくが最初に作ったLINEメッセージは、Instagramの投稿に近い雰囲気でした。「新しいドリンクが入りました🎉 ぜひ飲みに来てください!」みたいな感じです。
これを送ったら、既読数は多かったのに来客はほぼ変わりませんでした。
次の月に「今週金曜・土曜だけ、LINEのこのメッセージを見せてくれた方に限り、ドリンク1杯100円引きします」と変えたら、週末にLINEを見せてくれたお客さんが何人か来てくれました。
LINEで効くのは、来店の理由を作るメッセージでした。「来てほしい日」「来てほしい理由(クーポン・特典・限定メニュー)」を具体的に書くことが、Instagramとは根本的に違う考え方でした。
リッチメニューの設定が、一番時間がかかりました
LINE公式アカウントの中で、「設定して最も変化を感じた」のがリッチメニューの整備でした。
リッチメニューというのは、LINEのトーク画面の下部に固定で表示される、タイル状のボタンのことです。「メニューを見る」「予約する」「クーポン」「営業時間・アクセス」などを設定できます。
引き受けたカフェのリッチメニューは、前の担当者(オーナーさん自身)が設定したまま1年以上放置されていました。リンクが切れているボタンがあったり、「現在は終了したキャンペーン」が残っていたりしました。
まずこれを整理することにしました。
やったこと:
1. LINE Official Account Manager(LINE公式アカウントの管理画面)にログインし、既存のリッチメニューを確認
2. 使われていない・リンク切れのボタンを洗い出す
3. オーナーさんにヒアリング:「お客さんに一番してほしいアクションは何ですか?」
4. 新しいリッチメニューを設計(Canvaでデザイン → LINE側でアップロード)
5. 設定して公開
ヒアリングで出てきた答えは「テイクアウト注文の事前予約と、インスタのフォロー」でした。
なので、新しいリッチメニューは:
の4ボタン構成にしました。
Canvaでのデザインは1時間ほど、設定自体は30分ほどでした。ただリンクの確認や「このボタンの文言はどうするか」のやりとりに想定外に時間がかかって、完成まで合計3〜4時間かかりました。一度仕上げてしまえば、その後は大きな更新がない限り触らなくてよいので、初回だけ時間をかける価値がある作業だと思っています。
月に何をやるか:ぼくの今のLINE運用フロー
LINE公式アカウントを引き受けて4ヶ月が経ちます。今のルーティンはこうなっています。
月初め:今月の配信計画を立てる
その月にあるイベント・特典・告知したいことをオーナーさんにヒアリングして、「何月何日に何を送るか」を月初にざっくり決めます。フリープランなので月200通。月2〜3回が上限です。
配信前日:メッセージを作って確認してもらう
Instagramのキャプションと似たような感覚でメッセージの下書きを作り、LINEの管理画面にセットします。送信前にオーナーさんに内容を確認してもらってから予約配信を入れます。
月末:友だち数・既読数を確認
LINE Official Account Managerの分析画面で、月間の友だち数の増減・メッセージの開封率(既読数)を確認します。来客への影響は直接測れないので、「LINE経由で来た」とオーナーさんに教えてもらった件数を別途記録しています。
月次報告書に追記
Instagramの月次報告書に「LINEの状況」セクションを1つ追加しています。「友だち数:390名(先月比+12名)・配信3回・LINE経由来客:7件」という形でまとめています。
料金はいくらもらっているか
Instagram運用代行に「LINE公式アカウント管理」を追加してもらう形にしました。
金額は月額+8,000円です。
内訳は、月2〜3回の配信メッセージ作成・リッチメニュー更新・月末数字確認・月次報告書への追記です。リッチメニューの大きな見直しや、Lステップなどの外部ツールを導入する場合は別途料金でお話しすることを、最初から説明しています。
「LINE運用って月いくらですか?」と別のオーナーさんに聞かれることがあったので、今は独立したメニューとして「LINE公式アカウント管理:月8,000円〜(友だち数500名未満)」という提示の仕方をしています。
「Lステップ」という言葉が出てきて、自分の知識の限界を感じました
LINE公式アカウントの運用をSNS系のコミュニティで調べていると、「Lステップ」という言葉をよく見ます。
Lステップとは、LINE公式アカウントに接続して使う外部ツールで、シナリオ配信(友だち追加から何日後にどんなメッセージを送るかを事前設定する)・セグメント配信(属性別に内容を分けて送る)・クリック計測などの高度な機能を使えるようにするものです。料金は月額5,500円〜(スタータープランの場合)です。
ぼくが担当しているカフェには現状不要だと判断してLステップは導入していませんが、美容院やネイルサロンで「来店サイクルに合わせて自動リマインドを送りたい」という話が出てきたときには、Lステップの導入を提案できるかもしれないと思っています。
ただ、今のぼくのスキルでLステップの設定まで自信を持って引き受けられるかというと、正直まだ「もう少し勉強が必要だな」という段階です。「LINE公式アカウントの基本運用はできる・Lステップはオプション相談」という形で今は提示しています。
LINE運用を引き受けてみて感じたこと
4ヶ月やってみて、感じたことを正直に書きます。
よかったこと
難しかったこと
総じて、引き受けてよかったと思っています。Instagramだけでは提供できていなかった「お客さんを呼び戻す仕組み」を一緒に作れるようになった感覚があります。
まとめ:「LINEも」と言われたとき、引き受ける価値はあります
LINE公式アカウントの運用は、Instagramとは目的も作業内容も異なります。でも「違う」ということさえわかっていれば、基本的な作業はそこまで難しくありません。
この3つが、LINE公式アカウント運用代行の基本です。
「Instagramに加えてLINEも」という形であれば、月8,000円前後の追加単価で引き受けられます。クライアントにとっても「一人に任せられる範囲が広がる」のはメリットです。
「LINEも見てもらえますか?」と言われたとき、ぼくは最初少し迷いました。でも引き受けてみることで、サービスの幅が広がりました。同じように迷っている方がいたら、まずLINE Official Account Managerを開いてみることをおすすめします。無料で登録できますし、管理画面を触るだけでも「何ができるか」がかなりわかります。
この記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
▼ あわせて読みたい
