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GAFAMが越えられない“銀行の壁” ― SoFi vs GAFAM― リブラ騒動が示した限界【第1部 後編】

「第1部 前編」では、GAFAMがステーブルコイン市場に踏み込めない要因として、「銀行と商業の分離原則」、そしてウォルマートILC事件が象徴する「制度の壁」を見た。後編では、ほかの例外的ルートがGAFAMに開かれているのかを検証する。

<GAFAMが金融進出するのが難しい理由>
3.「信託銀行」免許という高すぎるハードル
「信託銀行」免許の取得によりステーブルコインを発行する方法が考えられる。USDCを発行するCircle社、PayPalと提携するPYUSD発行のPaxos社はいずれも信託銀行免許を申請中である。

米国では銀行は大きく「商業銀行」と「信託銀行」の2つに分類される。商業銀行は、預金・貸出・決済といった幅広い金融サービスを提供する一般的な銀行(例:J.P.モルガン、SoFiなど)であり、信託銀行は、顧客の資産を「信託」の形で預かり、運用・管理を行うことを主業務とする。

商業銀行は、厳格なFRB(連邦準備制度理事会)の監督下に置かれ、商業活動に大きな制限が課される。一方、信託銀行は預金を受け入れない限り、銀行持株会社法の適用を受けず、商業活動に大きな制限が課されない。そのため、理論的にはGAFAMも、信託銀行免許を取得すれば、銀行的機能を持つことが可能だ。

しかし、極めて膨大なユーザー基盤を有するGAFAMが、商業活動に加え、巨額の顧客資産を預かり、「決済・資金保管インフラ」として機能するようになれば、その影響力は計り知れない。たとえ信託銀行であっても、ウォルマートILC申請でみたように、規制当局や議会がその免許を認可する可能性は極めて低い。

仮に例外的に免許が認可されたとしても、その影響力の大きさから、財務省・FRBによる追加的監督措置の対象となる可能性が高い。こうした厳格な監督は、テクノロジー企業としての俊敏な意思決定や事業展開を著しく損なう要因となるため、GAFAMが信託銀行免許を申請する可能性はゼロに等しい。

4. MSB発行を封じたリブラ騒動
もう一つのルートが、銀行免許を持たずに資金移動サービスを行うMSBによる発行である。Facebook(現Meta)の「リブラ(後のDiem)」構想はまさにこのルートを想定していた。

【マネーサービス事業(MSB:Money Services Business)】
銀行免許を持たずに資金移動や両替などを行う事業者の総称。送金、プリペイドカード発行、暗号資産交換などを扱う。この制度を利用する代表的な企業にはPayPal、Coinbaseなどがある。

しかし、「GAFAMが自ら“通貨”を発行する」というリブラ構想は、国家主権や通貨制度を脅かすものとして議会・当局の猛反発を招き、最終的に頓挫して跡形(あとかた)もなく消え去った。この経緯からも、GAFAMがMSBという道も、政治的に事実上閉ざされている。

結論 ― 銀行免許を持つ者だけが踏み込める領域
「銀行にならずに金融に踏み込む」手段は、法律上、確かに存在する。しかしGAFAMのような商業企業が利用できる枠組みではない。政治的警戒も重なり、「制度上は可能だが実際は不可能」で、GAFAMが取り得る現実的な道は、既存金融機関との提携しかない。

一方、SoFiは最初から銀行免許を持ち、FRBの監督下で運営される正規の金融機関として、“制度の内側”に立っている。GAFAMが制度の外から金融をのぞき込む存在だとすれば、SoFiは国家制度の内側からマネーそのものを再設計できるプレイヤーである。

多くのテック企業が「金融の自由」を求めて“制度の外側”から突き上げたのに対し、SoFiは“制度の内側”に入り、国家のルールを味方につけた。その戦略は一見すると遠回りに見えるが、結果的に最も強固な競争優位を築いている。

次に見ていく「FRB口座」という仕組みこそが、この“内側に立つ者だけが得られる特権”を象徴している。

***

では、なぜFRB口座を持つことが、大きな武器となるのか。次回「第2部 前編」では、「銀行しか持たないFRB口座」という特権が、どのようにステーブルコイン事業における“決定的な差別化要因”を生むのかを解き明かしていく。

おそらく次回「第2部 前編」も面白いです👀 ✨「よう注目〜‼️」

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます🌈。お堅い制度の話になってしまいました😅。でも、こういった構造(=SoFiの強み)を押さえておくことで、SoFi株の魅力が増すようにも思います。皆さんの「スキ」💗が、次の原稿を書き続ける大きな力になっています💪。ぜひ「フォロー」もお願いします🌸

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