SoFi Technologies, Inc.(SOFI)②各事業概要および業績推移
※前回は、SoFi Technologies, Inc.(SOFI)①企業概要および設立経緯について記載をしたが、今回は「各事業概要および業績推移」についてである。
SoFiの事業は、主に個人向け(B2C)のLending(ローン)、Financial Services(金融サービス)、法人向け(B2B)のTechnology Platform(技術プラットフォーム事業)の3つから構成されている。

<各事業概要>
・Lending(ローン)事業:
学生ローン、個人ローン、住宅ローンを提供
・Financial Services(金融サービス)事業:
SoFi Money(デジタル銀行口座)、SoFi Invest(投資プラットフォーム)、SoFi Credit Card(クレジットカード)、SoFi Protect(保険)、SoFi Relay(財務管理ツール)、SoFi At Work(学生ローン返済支援や財務教育などの企業向け福利厚生サービス)などを提供
・Technology Platform(技術プラットフォーム)事業:
決済処理およびデジタルバンキング機能を提供するGalileoやTechnisysを通じて、クラウドベースの銀行プラットフォームを展開
<各事業業績推移>
売上は3事業のすべてが堅調に成長し、特に金融サービス事業の伸びが著しい。

2024年各事業売上(Total Net Revenue)は、①ローン14.9億ドル、②技術プラットフォーム4.0億ドル、③金融サービス8.2億ドル 合計26.7億ドル(Adjusted Net Revenue:26.1億ドル)となっている。(Corporate/Other Segmentの売上がマイナスのため、①②③の合計は26.7億ドルにはならない)
SoFiは2025年の売上予想(Adjusted Net Revenue)を32億ドルから32億7,500万ドルとしており、これは前年比約23%から26%の成長に相当する。
これら堅調な売上成長を支えているのが、各事業における会員数やアカウント数の着実な増加である。会員数やアカウント数の増加は、売上の伸びと明確に連動している。FY20Q1時点で109万人だった会員数は2024年末時点で1,013万人へと増加している。2025年は少なくとも280万人の増加を見込んでいる。

FY20Q2時点で3,600万だった技術プラットフォーム事業のアカウント数は2024年末時点で1億6,800万となっている。

SoFiの祖業であるローン事業の割合は他事業の成長に伴って年々低下、全体の売上に占める割合は、2024年時点で、ローン55%、技術プラットフォーム15%、金融サービス30%となっており、事業の多角化が順調に進んでいる。

各セグメントの貢献利益(売上から変動費を差し引いた利益)及び貢献利益率の推移は以下のとおりで、2024年に金融サービス事業が黒字化を達成したことは、全体の収益構造における大きな転換点といえる。全体の貢献利益に占める割合は、2024年時点でローン67%、技術プラットフォーム10%、金融サービス23%となっている。足元で金融サービスの伸びが著しいため、ローン事業の貢献利益のシェアも今後はさらに低下していくと見込まれる。

【用語補足説明】
・貢献利益:売上-変動費(仕入れ・送料・広告宣伝費など)。貢献利益を理解することで、どの事業がどれくらいの利益を生み、固定費の回収にどの程度役立っているかがわかる。(例:コーヒー1杯を500円で売る場合、コーヒー豆・カップ代などの変動費が200円であれば貢献利益は300円)
・貢献利益率:貢献利益÷売上=(売上-変動費)÷売上
2024年のローン事業の貢献利益率は60%と極めて高く、SoFiのAI与信判断やオンライン完結型の仕組みが効率的に機能していることを示している。金融サービス事業もマイナスであった利益率を年々改善して2024年に黒字転換し、2024年の貢献利益率は37%(2024年第4四半期は45%)と、こちらも十分評価に値する水準となっている。

金利収入への依存を抑え、金利変動リスクを低減するため、非金利収入(手数料・紹介料など)の拡大にも積極的に取り組んでいる。こちらはまだ道半ばとも言えるが、2024年現在、金利収入と非金利収入の割合は、64%・36%となっている。

(続く)
【免責事項】 本ブログは情報提供を目的とし、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。内容は執筆時点の情報に基づき、将来的に変更される可能性があります。投資判断は自己責任で行い、十分な調査のうえ決定してください。本ブログの内容を基にした投資損失について、当方は一切の責任を負いません。また、外部リンクや第三者情報の正確性も保証するものではなく、各自の判断でご利用ください。

