売上1増でEPS1.82倍🚀 ― SoFi“非線形成長”の正体【2025年通期決算Part2】
Part1からの続きです。今回は売上・利益・EPS関連のデータをまとめていきます。
🚨このPartのポイント🚨
・売上増と利益率の改善が同時に伴った場合、業績は急激に上昇する
・2026年は「売上成長率に対しEPS成長率1.82倍」という概算式が参考になる
・2026年は「Rule of “60”」が標準になる可能性あり
星の意味は前回同様(★★★:必須、★★:補足、★:参考)です。
1. 売上・前年比(★★★)
2025年の売上は35.9億ドル(前年比+37.8%)と2024年の前年比+25.7%を大きく上回り、高成長を維持した。2026年は会員数が“少なくとも”30%増とされる一方、売上ガイダンスは29.6%増となっている。

また、経営陣は2025年から2028年にかけて売上の年平均成長率が“少なくとも”30%になると述べている。これが実現できれば、2028年は2025年の売上の2倍以上になる。

2. Adjusted EBITDA・Adjusted EBITDA Margin(★★★)
Adjusted EBITDA・Adjusted EBITDA Marginともに伸びが著しい。売上の加速と利益率の改善が同時に伴った場合、利益額(ここではAdjusted EBITDA)の伸びは加速する。
例:2025年売上100・利益率29%、2026年売上130(30%増)・利益率34%の場合
・2025年利益額29(100×29%)
・2026年利益額44.2(130×34%)
※売上30%増に対して、利益額の伸び率は50%を超える(44.2÷29−1)
これと同じ構図が以下Adjusted EBITDAに現れている。
・2025年10.5億ドル→2026年16.0億ドル(51.8%増)

3. 純利益・純利益率(★★★)
Adjusted EBITDA Marginの改善に伴い、純利益・純利益率も急速に上昇している。
・2025年4.81億ドル→2026年8.25億ドル(71.5%増)

Adjusted EBITDA からAdjusted Net Incomeを出す基本的な関係式は
・Adjusted Net Income=Adjusted EBITDA−減価償却費−金利−税金±その他の調整
で表されることが多い。
SoFiの場合、減価償却費はスケールメリットにより売上対比で低下しつつあり、増資によって金利負担の重たい借入も整理された。さらに、実効税率が依然として低水準にあることから、Adjusted EBITDAの成長が最終利益により強く反映される局面に入っている。
4. Adjusted EPS(1株あたり利益)(★★★)
増資により発行済株式数が増えたことなどを要因とし、純利益の伸び率71.5%増とまではいかないが、それでも2025年対比で53.8%増(0.60÷0.39)となる。

※2024年、2025年ともに、期初ガイダンスを大幅に上回って着地したことがわかる。2026年も上方修正の可能性は高いと踏む。
2026年は「売上成長率に対してEPS成長率が約1.82倍」になるレバレッジ構造を念頭に置くのも良いだろう。(売上29.6%増というガイダンスの下、EPSが53.8%増えているため、53.8%÷29.6%=1.82)。
※もちろん実際には各種費用や税率の影響を受けるため、これほど単純化された結果にはならない。ただし、概算式としては一定の効果を持つ。
現在のSoFiは、売上の加速と利益率の上昇が重なり、EPSの非線形的成長が期待できる状況になっている。
5. Rule of 40/50/60(★★★)
「Rule of 40」は17四半期連続、「Rule of 50」は6四半期連続の達成となった。※「Rule of 60」は4四半期連続達成

SoFiが「Rule of 40」を公表するのは前回決算に続き2回目である。これは、経営陣が売上成長率と利益率を意識した経営をしていくという意思表示である。
会社ガイダンスから、売上成長率29.6%、Adjusted EBITDA Margin34.4%のため、ガイダンス通り進めば「Rule of 60」が常態化する可能性もある。売上成長率と利益率が高水準で推移する局面に入れば、EPSは非線形的に拡大する。
SoFiは今、その転換点に立っている。
次回は「SoFi会員増の“質”が変わる ― 売上転換力の進化🚀【2025年通期決算Part3】」となります。
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