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SoFi、S&P500入り“最有力説”を徹底検証【前編】——採用候補銘柄を総点検

先日、SoFiのS&P500入りが間近に迫っていることを解説した。今回はSoFi以外の注目企業も取り上げつつ、「SoFiが2025年12月の定期入れ替えにおける最有力候補なのか」を検証していく。

結論は、SoFiは次にS&P500に採用され得る最有力候補と言える。

<S&P500採用の主な条件>
現時点のS&P500の主な採用基準は、以下のとおりとなる。※厳密な定義は割愛し要点のみ記載。

・米国本社・米国市場に上場していること
・時価総額が約230億ドル以上
・流動性が十分であること
 -浮動株比率が50%以上
 -直近6か月すべての月で25万株以上の出来高
 -年間売買代金÷浮動株調整後時価総額が1.0以上
・財務健全性
 -直近の四半期でGAAPベースの純利益が黒字
 -直近4四半期合計でも黒字
・委員会による最終判断

※浮動株:経営陣や大株主が長期保有している売買制限のある株式を除いて、市場で流通しやすい株式のこと
※浮動株比率:発行済株式のうち浮動株の比率
※浮動株調整後時価総額:企業の時価総額に浮動株比率を掛けた値

<S&P500採用銘柄候補> ※上場順に記載
以下の企業はすべて米国本社・米国市場に上場し、また流動性も満たしているため、それらの記述は割愛する。

■Strategy(MSTR)※1998年6月NASDAQ上場
本業はBI(ビジネスインテリジェンス)企業で、世界最大級のビットコイン保有会社
・時価総額:約900億ドル
・財務健全性:2025年第2四半期に計上したビットコインの会計処理による巨額黒字のため、直近4四半期合計で黒字化、採用条件を満たす。ただし、2025年第1四半期まで5四半期連続で赤字
※2024年売上約4.6億ドル、純損失▲12億ドル
プラス面:時価総額、流動性、話題性は十分
マイナス面:本業は低迷しており、業績はビットコイン相場に強く依存

■Carvana(CVNA) ※2017年4月ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場
中古車ネット販売の先駆者。近年まで巨額赤字であったが、2024年以降、黒字を継続
・時価総額:約800億ドル
・財務健全性:6四半期連続黒字
※2024年売上約137億ドル、純利益2.1億ドル
プラス面:Eコマースと金融の融合によるスケールメリットが強み
マイナス面:特になし

■Pinterest(PINS)※2019年4月NYSE上場
画像・動画を活用したアイデア探しに強みを持つSNS
・時価総額:約230億ドル
・財務健全性:5四半期連続黒字
※2024年売上約36億ドル、純利益19億ドル
プラス面:利用者数は拡大中。広告市場でのポジション強化が進んでいる
マイナス面:時価総額が採用基準前後

■Reddit(RDDT)※2024年3月NYSE上場
2024年3月にIPOを果たしたSNSプラットフォーム大手
・時価総額:約450億ドル
・財務健全性:直近4四半期は黒字を継続しているものの、2024年通期では赤字
※2024年売上約13億ドル、純損失▲4.8億ドル
プラス面:時価総額や流動性は十分。SNS市場での存在感が増している
マイナス面:上場からの期間が短く、IPO直後の銘柄は「様子見される」ケースが多い。また黒字実績は直近の4四半期(それ以前は赤字基調)

<SoFiがやはり最有力か?>
・MicroStrategy(MSTR):本業の成長性に乏しく、実質的にビットコイン保有会社であるため、採用には疑問が残る。
・Carvana(CVNA)/Reddit(RDDT):有力候補と言ってよい。時価総額はSoFiより大きいが、流動性・財務健全性ではSoFiに軍配が上がる(1日あたりの出来高:Carvana約300万株、Reddit 約700万株、SoFi約7,200万株と桁違い)。またRedditは上場からそれほどの時間が経っておらず、また黒字から間もないことがマイナス点。
・Pinterest(PINS):時価総額が基準値を安定的に満たしているとは言い切れない。

総合的に考えれば、SoFiが最有力候補と言えるだろう。

■SoFi Technologies(SOFI)※2021年6月NASDAQ上場
「金融スーパーアプリ」を掲げるフィンテックの代表格
・時価総額:約350億ドル
・財務健全性:7四半期連続黒字
※2024年売上約26億ドル、純利益5億ドル
プラス面:売上・利益も堅調に推移し、すべての基準を満たす
マイナス面:特になし

ただし、S&P500は「条件を満たせば即採用」ではなく、指数全体の業種バランスも考慮される。また常に500銘柄を維持する仕組みのため、新しい企業が入るにはM&Aや業績低迷などによって入れ替え対象となる企業が出てくる必要がある。そこで、次回は除外候補企業を取り上げる。

どの企業が退場するのかを洗い出すことで、SoFi採用の現実味はいっそう鮮明になる。続く後編にもぜひ注目してほしい。

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