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TikTokでバズる楽曲とダンスの新法則【2025最新版】

こんにちは!
広告代理店でクリエイティブプランナーをしている望月です。

日本のアイドル市場をテーマにアイドルをビジネス目線で考察した記事を定期的に更新しています。

少し間が空いてしまいましたが、
今後もできる限り多くのトピックに触れていきたいと思いますので、ぜひ興味がある方はぜひ過去の記事も含めて読んでみてください!

本日のトピック

本日取り上げるのは、TikTokでバズるアイドルの楽曲についてです。

「TikTokでバズる音源って、やっぱりサビがキャッチーな曲でしょ?」
…そう思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、2024年後半から2025年にかけてのTikTokの音楽トレンドは、少しずつ変わってきているように感じます。

最近では、サビ以外のパートや短いセリフ、さらにはダンス以外の用途でも使われる音源が急増。

これまでの“サビ中心型”から、“多角的バズ型”へとシフトしています。

この記事では、最近のヒット事例とともに、TikTokでバズる楽曲・ダンスの共通点、そしてその背景にある仕組みを解説します。

ちなみに以前もTikTokに関する記事を書いています。
こちらも合わせて気になってくださった方は、ぜひ読んでみていただけたらと思います。


楽曲編 — バズるのはサビだけじゃない

①サビ以外でのバズ

TikTok初期から中期までは、印象的なサビを切り抜いて広まるのが主流でした。
しかし今は、曲中の意外な部分が単独でバズる事例が目立っていることいることが印象的です。

〈事例〉
「スマホのカメラロールなんて〜」超最強 / 超ときめき♡宣伝部

@tokisen_official

[🎀] スマホのカメラロールなんてどうせ私たちばっかりでしょ?🤭❤️💛💚 #超最強 #超とき宣 #TOKISEN #kawaii #idol #dance #fyp #fypシ @ひとか🍓 @すだ あき (20) @吉川ひより💚

♬ 超最強 - 超ときめき♡宣伝部

「好きなとこも優しいとこ〜」とくべチュ、して / =LOVE

@equal_love_emiri

魔法少女衣装でとくべチュ2番踊ったよ〜🪄🩷💜 2番も、もっともっと流行りますように🐰💕💕🎀 #とくべチュして #イコラブ

♬ Tokubechu Shite - =LOVE

「3度の飯よりりりが好き〜」会いにKiTE! / ILiFE!

このようなパートは、サビより短く耳に残りやすく、
「この部分だけ真似したい」という視聴者心理を生んでいます。

ただ、面白いのが、
サビ以外がバズるのはリリースされてからだいぶ経ってからというところです。

例えが、上記の楽曲だけ見ても、

超最強 / 超ときめき♡宣伝部 2024年12月リリース
とくべチュ、して / =LOVE 2025年2月リリース
会いにKiTE! / ILiFE! 2022年12月公開

どれも半年以上、場合によっては数年前の公開なんですよね・・・!

たまたま投稿されたUGCが突如バズり始めて、いつの間にかバズっている・・・という例は、よく見ます。

どこがバズるかはわからないので、いろんなパートを載せていく中で、バズるパートが見つかる、ということなのかなと思いました。

どこがバズるかわからない・・・
という大前提ではあるのですが、自分の感覚として、
その中でも共通点はあると思っていて、

  • メロディはシンプル

  • 歌詞は口に出したくなる共感フレーズ

  • 音数を詰めすぎず、抜け感を残す(短くていい)

この辺りはマストなのかなと思います。

もし自分がアイドルグループを担当していたら、この辺りを意識して、どんどんサビ以外も載せていきたいと思いました。

②サビ前のキャッチーなセリフ

短いセリフは、アテレコ・口パク動画との相性が抜群です。
ダンスなしでも投稿ネタになるため、UGC(ユーザー生成コンテンツ)が爆発的に増えます。

〈事例〉 「ねえ?ねえ?ねえ?」わたしの一番かわいいところ/FRUITS ZIPPER

@fruits_zipper

櫻井優衣のアイドル10周年イヤースタート!💐 皆様との素敵な記念になりますように✨#FRUITSZIPPER #フルーツジッパー #ふるっぱー #アイドル #idol #fyp #櫻井優衣

♬ わたしの一番かわいいところ - FRUITS ZIPPER


「かわいいだけじゃだめですか?」かわいいだけじゃだめですか? / CUTIE STREET

「もっともっと」超最強 / 超ときめき♡宣伝部


これらのセリフはサビの冒頭に置かれることが多く、切り抜きでも冒頭に使われることが多いため、1-2秒しか見られないTikTokの世界では、再生ボタンを押した瞬間にフックがかかる要素となっていると考えられます。

③背景として使える“モチーフ曲”

ダンスだけでなく、BGMとしても幅広く使える曲は寿命が長いのが特徴です。
ジャンルを超えてさまざまな動画に採用されることで、長期的に再生され続けます。

かつ、案件としても紐づいて楽曲使用に直結したりすることも多大にあるみたいで、プロデュース側としてはかなり意識したい曲の作り方だろうなと思いました。

〈事例〉
「あまいあまいあまい あまいのあまいの〜」ハピチョコ / FRUITS ZIPPER → スイーツ紹介動画で定番化

@wolf.0313

韓国で流行りの2Dケーキがついに日本上陸!可愛いけどスポンジパサパサどころかカラッカラで今まで食べたケーキで1番がっかり😂個人的にはいちごに顔描かない方が可愛いくなる気がする!店内の空間を楽しむ目的で行ってみてね!#新大久保カフェ #japanesefood #japantravel #2Dケーキ

♬ ハピチョコ - FRUITS ZIPPER

「かわいくなりすぎちゃったかも」かがみ / FRUITS ZIPPER
コスメ・ヘアアレンジ動画で多用

@naagi0516

圧倒的にくびれる巻き方!!💗 これできるようになるだけで仕上がりのクオリティがめっちゃ上がります🥺 本当に本当に可愛くなるので是非やってみて(๑˃̵ᴗ˂̵) . . . 暖色カラーやナチュラルな艶カラー得意です✨ 是非一度お任せください☺️ おすすめset menu~ ♡カット+ケアカラー+マスクトリートメント¥11600〜 ♡カット+髪質改善フルカラー+マスクトリートメント ¥14600〜 ♡カット+シャンプー+トリートメント¥3900〜 +指名料 . . . #ナギライフ#銀座サロン#銀座美容室 #モーニングルーティーン #くびれ巻き #ヘアアレンジ #ヘアアレンジ動画#アレンジ動画 #コテ巻き #ヘアビューロン #スタイリング動画#巻き髪動画#セルフアレンジ#ヘアスタイリング#簡単アレンジ#ヘアアレンジ簡単#ヘアアレンジ動画解説#ヘアスタイルロングヘア #34mm #웨이브 #卷发#헤어어레인지#头发安排#여신머리#巻き髪 #巻き動画 #暖色カラー#ピンクブラウン #ワインレッド

♬ かがみ - ますかるのゆあ ver. - FRUITS ZIPPER

超めでたいソング/ FRUITS ZIPPER
→結婚式で活用される場面が多い(著作権料が発生

@puppuin

...💗 退場の曲はFRUITS ZIPPERの超めでたいソングにしました!! この歌詞がほんとにぴったり! さいごにやりたかった風船の中からちっちゃい風船ばーんってでてくるやつといっしょにおめでとー!てみんなにゆってもらえて超しあわせ〜‎⌒*(„σ̴̶̷̤ . σ̴̶̷̤„)🎀*⌒ 最高な1日でした!!! #ふるっぱー #フルーツジッパー #結婚式 #オタク #披露宴演出 #披露宴入場 #ウェディングソング #結婚式場 #ウェディングドレス

♬ オリジナル楽曲 - puppuin - saayaෆ.*・゚


ダンス編 — 真似したくなる動きの条件

次にダンスについて。
TikTokはスマホの縦画面に合わせた視覚設計が不可欠です。
その点、ダンスでは特に「覚えやすさ」と「映えやすさ」の両立が重要で、
振付は撮影環境や加工の有無まで想定して作られていると感じます

①同じ歌詞・動きの繰り返し

ダンスというと一般的に難易度が高いダンスや、チームとして揃っていることがパフォーマンスの上では大事な指標になってくると思いますが、
あくまでTikTokにおいては、シンプルで中毒性があり、覚えやすい動きはUGC拡散の起点になります。

具体的には、

  • 2小節単位でループ可能にする

  • 左右対称の動きで記憶しやすく

  • 手振りは大きめで、表情の変化もつけやすく

ということが肝心です。

〈事例〉
「倍の倍の fight 倍倍 fight」倍倍FIGHT! / CANDY TUNE

@candy_tune

きゃんちゅーやりました!! 『倍倍FIGHT!』 TikTok楽曲チャートトップ50 & 人気曲ランキング50共になんと! 1位! 本当にいつも応援ありがとうございます😭 これからも倍の倍のFIGHTしていきましょうー🍬 🎧もっと聴きたい方へ kawaiilab.lnk.to/CANDYTUNE #倍倍FIGHT #きゃんちゅー #CANDYTUNE @りのまる @おがわななこ @びびちゃん(むらかわびびあん) @南なつ☀️🍊 @立花琴未 @みやのしずか @키리(きり)

♬ 倍倍FIGHT! - イントロ ver. - CANDY TUNE

「遠くの席も見えてるよって〜」超特急逃走中/=LOVE


下記、アイドルではないですが、元を辿れば、
アーティストやアニメでも同じ傾向があったと思っています。

「ギリギリダンス ギリギリダンス〜」はいよろこんで / こっちのけんと

「しかのこのこのここしたんたん〜」シカ色デイズ / シカ部

やはり、繰り返しの動きやダンスは圧倒的に記憶に残りやすく、短尺動画に最適です。

しかし、ただ繰り返すのではなく、ちょっとクセになる変な要素や、
一回では覚えられないくらいの指の複雑な動きを盛り込む、等、
簡単すぎない、ということも大事になっているように感じます。


②顔周りの振付(顔は動かさない)

TikTokはバストアップ構図が多く、顔を動かさずに映える振付が好まれます。
個人的には、加工やエフェクトが崩れにくいという理由もあるかなと思っています。

具体的には

  • 指差し、手招き、ハートポーズなど顔近くで動きをつける

  • 視線はカメラに固定し、表情で魅せる

  • 顔の向きは変えすぎない

  • 両手が常に画面内に収まる動きにする

  • 動作と歌詞の意味を一致させると覚えやすさUP

ということが肝心です。

〈事例〉
「かわいいだけじゃだめですか?」/ CUTIE STREET

@m_ayano26

やっと新衣装で踊れました💙 かわいいだけじゃだめですか? TikTok人気曲ランキング50入り 有難うございます!!🥹🫶🏻❤︎ 踊ってくださっている皆様❕ 本当に有難うです ... !! ;;💭 いっぱい聴いてね踊ってね♩ @CUTIE STREET #CUTIESTREET #きゅーすと

♬ かわいいだけじゃだめですか? - 1サビ - CUTIE STREET

下記、ちょっと前のバズですが、
これもまさに顔まわりを意識した振り付けでした。

思うに、初期のTikTok上でのダンス動画が、(加工やエフェクトが崩れにくいという理由から)顔まわりの振り付けだったので

そのニーズに集約するような振り付けが、アイドル業界、ひいては今の時代の楽曲にも増えていると感じます。

「Chu! 可愛くてごめん」/ HoneyWorks

@momona.1012

飼い主さんどこ?🐈 #可愛くてごめん カバーMV公開されました💞 見てくれたかな?コメント待ってるね🪄︎︎ #高嶺のなでしこ

♬ 可愛くてごめん (feat. かぴ) - HoneyWorks


TikTokバズの仕組みと最近の傾向

ここまで、バズっているアイドル楽曲に共有する楽曲とダンスに関する要素を解説してきました。

最後に、TikTokについての仕組みと、所感も書いておきたいと思います。

TikTokは、かつてのように、ただ面白い動画やかっこいいダンスが偶然流行るだけの場所ではなくなっているように思います。

実際には、アルゴリズムが重視する指標や、拡散されやすい構造が存在し、それに沿ったコンテンツは自然と人の目に触れる回数が増えていきます。
特に2024年〜2025年にかけては、プラットフォームの仕様変化や利用層の広がりによって、「どんな動画や音源が伸びやすいか」にも微妙な変化が出ています。

ここでは、最近の傾向を大きく4つに分けて解説します。

1. 完視聴率と滞在時間が重要

TikTokのおすすめ表示(レコメンド)は、再生数やいいね数だけ見られがちですが、そうでなく、「最後まで見られたか(完視聴率)」を非常に重視します。

特に短尺動画では、冒頭3秒で興味を引けるかどうかが勝負になってきます。
最後まで見られる動画は、その後の再生数の伸び方が一気に加速します。

2. UGC拡散型音源が強い

UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、一般ユーザーが自発的に作る投稿のこと。
TikTokでは「誰でも真似できる」「アレンジしやすい」音源がUGCを増やしやすく、結果として長く拡散されます。
単に公式アカウントだけが投稿するのではなく、ファンや一般ユーザーを巻き込む音源が評価されやすいと感じます。

3. 多用途性で寿命延長

ある音源が「ダンス動画専用」だと、流行の寿命は短くなりがちです。
一方で、日常動画や商品紹介、ネタ動画など複数ジャンルに馴染む音源は、投稿のバリエーションが増えるため、数か月単位で再生され続けます。

4. 二次利用しやすい構造

音源の中に「切り抜きやすいポイント」があることも重要です。
例えば…

  • キャッチーなセリフ

  • 数秒のループで成立するメロディ

  • テンポの急変化

  • 前後のつなぎが自然な構造

こうした特徴は、ユーザーが自分の動画に合わせて自由に編集しやすく、拡散の起点になりやすいのです。



最後に

以上、ここまでTikTokでバズる楽曲とダンスの新法則についてまとめてみました。

いかがでしたでしょうか?

TikTokで楽曲やダンスをヒットさせるには、「偶然のバズ」を待つのではなく、制作段階から“バズりやすい要素”を設計に組み込むことが重要だと感じました。

音源がTikTokで拡散される条件は、
「切り取りやすさ」「参加しやすさ」「耳残りの強さ」の3つです。

これらを満たすために、サビだけでなくイントロやAメロ、セリフ部分にもフックを配置した結果、上記のようなバズが生まれやすくなっているんだと思います。

ただ、上記の条件だけでバズが生まれるかというとおそらくそうではなくて、

このnoteでも書いたように、まずは圧倒的な投稿量をこなすことが大事なんだろうなと思います。

制作陣とプロモーション陣、両軸で戦略立てなければ生まれないものだと強く感じました。

私自身は制作段階にはまだ関わった経験がないので、いつかはそこにもチャレンジしてみたいな、と思ったりもしました。

しかし、一方で、
個人的に感じていることは、TikTokでバズることだけが正解ではないなとも思っています。

これはまたどこかで記事にしたいのですが、
アイドルのヒットにはいつの時代も、その時代の主要メディアの覇者がトップに立っています。

80年代アイドルは「いかにテレビから大々的にデビューさせるか」が大事な時代で、公開オーディション番組があって、
00年代は、いかにCDを買ってもらうかが重要な時代で、そこに見合った総選挙や握手会があって、

こういった時代の流れの中で、今の時代のメディアとしてTikTokがあって、それにあった作り方が上記である、というだけであって、

10年後には違うメディアにあった作り方ができているアイドルが首位に経っている時代がくると思っています。

楽曲が良いアイドル、可愛いアイドルは山ほどいるので、
それだけでも十分ではあるなとも思いますし、
自分もバズっているアイドルだけが好きなわけでは決してないのですが、
自分の思考として、「どうやって世の中の流行を作るか」という視点を考えるのが好きなので、今回この記事を書いてみました。

もし、記事を見て面白いなと思ってくださった方は、スキやフォローを下さると励みになります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

記事参考になったなと思ってくださった方は、他にもだけではなく、日本のアイドル市場をさまざま考察しているのでぜひご覧になってみてください!


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