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やはり警察庁は一旦解体し民営化する必要がある――兵庫県警16歳女性自白強要・違法逮捕・不当勾留延長羸痩死事件



事件概要

また痛ましい事件が起きた。

■障害者施設で働いていた当時16歳のるなさん利用者への暴行容疑で突然逮捕

家族が経営する障害者施設で働いていた当時16歳のるなさん(仮名)は、突然、逮捕・勾留されて精神的ショックを受け、体重が20キロに減って亡くなりました。

【るなさん(仮名)の母】「彼女は障害のある子たちが大好きで、あの子たちがいるときの彼女が一番キラキラしていました」

るなさんは家族で経営していた、兵庫県内の障害者支援施設を手伝うだけでなく、一生の仕事にすることを夢見て、難しい資格も取りました。

去年2月、施設で開催したバレンタインデーのイベントで、重度の知的障害がある利用者の女性が、別の利用者に噛みつこうとしたため、るなさんと男性スタッフが止めに入りました。

その時に女性のあごに触れたことが虐待ではないかと相談があり、2人とも4カ月後、暴行の疑いで逮捕されました。

【母親】「『暴行疑いがあるので逮捕状が出てます』という話でしたので、急いでこちらに来たら、もういなかったです。娘は連れて行かれた後でして」


■「本当はやったんだろうしょうじきに言え」るなさんのノートに 涙のにじみも残り…

留置場の中で、るなさんが綴ったノートには取り調べの内容などが記録されていました。

【るなさんのノートより】「あごをすうかいたたいたかきかれました 本当はやったんだろうしょうじきに言えなど 私は本当にやっていません」

るなさんは食事を受け付けなくなり、体調は悪化。自由を奪われたことによる精神状態の不調「拘禁反応」とみられますが、勾留は延長されていきました。

取り調べでは「今言ったら楽になるぞ。別に施設をつぶしたいわけじゃないねん。お母さん困らすな」などという発言もあったということです。

【るなさんのノートより】「何にもしてないのにこんなんになるんですか。自由をかえしてほしいです。まけません」

ノートにはるなさんの涙でにじんだ跡が、あちらこちらに残っていました。


■「トラウマがひどくて。『怖い、やめて』ずっと毎日毎日叫んで」

勾留は17日後にるなさんが倒れるまで続き、病院で「脱水症状」と診断されると、すぐに警察署に戻されました。母親は警察署の前で一夜を明かし、翌朝、不起訴が決まって釈放されたるなさんと再会しました。

【母親】「彼女が出てきた時は今でも忘れられないんですけど、逮捕前の姿ではなくて、やせ細った、もう私の知ってる娘ではなく、抱きしめた時に骨がゴツゴツしてたよね」

釈放後、るなさんは医師の指導通りに食事を取っていましたが、体に吸収されずに低栄養状態に。PTSD・心的外傷後ストレス障害と診断されました。

【母親】「いきなりの逮捕でショックを受けて、それのトラウマがひどくて。『怖い、やめて』ずっと毎日毎日叫んで涙流して。

それでも『ここにおる利用者、障害の子たちとは一緒におりたい、頑張りたい』そう言って、ずっと車椅子の上にいながら、病院に助けてもらいながら、そうしてました」


■体重が20キロまで減って死亡…母親が提訴

るなさんは体重は20キロまで減って、去年12月、極度の低栄養状態、「るい痩(そう)」で亡くなりました。

そしてきょう(6月17日)、るなさんの母親は、検察と警察をそれぞれ管轄する国と兵庫県を相手取り、およそ1億円の賠償を求める訴えを起こしました。

母親の代理人弁護士によると、当時イベントには35人がいたのに、警察が事情を聴いたのは虐待の疑いを相談した利用者1人だけ。

その利用者も、るなさんが亡くなった後のことし3月に、「オーバーに言ってしまった」と謝罪したということです。

ほかにも、取り調べで虚偽の内容を伝えるなど、ずさんで違法な捜査だったと主張しています。

●障がい者施設で働いていた16歳、突然の逮捕
訴状などによると、亡くなったAさんは、母親が運営するNPO法人(障がい福祉事業所)でスタッフとして働いていた。

2025年2月15日、その障がい福祉事業所でバレンタインデーのイベントが開かれ、Aさんも参加した。

同年4月、このイベントに参加した知的障がいのある元利用者が、Aさんらスタッフ2人による別の元利用者への対応について、「虐待ではないか」と行政に相談した。

これを受けて捜査した兵庫県警明石署は同年6月17日、Aさんら2人を暴行容疑で逮捕したという。

●2度の勾留延長、取り調べで自白強要か

原告側によると、Aさんは身に覚えのない容疑で逮捕されたうえ、勾留が2度延長され、計18日間にわたり身体を拘束された。さらに接見禁止処分が付いたことで、家族との面会も許されなかったという。

また、取り調べでは、捜査員から「本当はやったんだろう」「少年院に行きたいんか」などと言われ、自白を迫られたとしている。


●逮捕前の体重37.5キロ→釈放直後27.7キロに

原告側によると、Aさんは逮捕後、極度の精神的ショックから食事をとれなくなった。逮捕前に37.5キロあった体重は、処分保留で釈放された日の翌7月5日には27.7キロまで減少していたという。

Aさんはその後、急性ストレス障害やPTSDと診断された。

不起訴処分となったものの体調は回復せず、2025年12月14日、低栄養状態で死亡した。原告側によると、死亡の約2週間前にあたる同年12月1日時点の体重は20.2キロまで落ちていたという。

●「違法な逮捕や勾留が娘の死を招いた」


訴状によると、Aさんの死後の2026年3月、虐待を申告した元利用者が「オーバーに言ってしまった」と告白したという。

母親は、県警の警察官や神戸地検の検察官によって、十分な裏付け捜査がないまま違法な逮捕や勾留、取り調べがおこなわれたほか、留置場でも十分な健康管理がなされなかったことが、Aさんの死を招いたと主張している。

釈放、体重「10キロ減」
 女性従業員はストレスから食事を十分にとれず、体調を悪化させ、7月3日には嘔吐(おうと)して倒れて救急搬送された。

 翌4日に処分保留で釈放され、男性従業員とともに7月7日に不起訴処分となった。ただ、地検はこれまで理由の開示に応じていないという。


 女性従業員の体重は逮捕前と比べて約10キロ減り、急性ストレス障害(ASD)や心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。その後も食事をとることが困難な状態が続き、治療を重ねたが、12月14日に低栄養状態で死亡した。

 原告側は、女性従業員に証拠隠滅や逃亡の恐れはなく、16歳という年齢を踏まえても、逮捕や長期間の勾留は必要なく、違法だと指摘。取り調べにおいても、自白を強要したり、虚偽の事実を用いて誘導したりしたことが疑われると主張した。

 また、逮捕前の捜査で署員が事情聴取したのは、30人以上のイベント参加者のうち1人で、証言内容は女性の死後、不正確だったことが確認された、とも指摘した。

母親が会見「過ちがあったなら認めて」

 死亡した女性従業員の母親は17日、神戸市内で会見し、「娘は変わり果て、笑顔も見せないまま命を落とした。裁判で真実を明らかにしたい。(捜査上の)過ちがあったならば、それを認め、正していただきたい」と悲痛な表情で訴えた。

 代理人の佐々木正博弁護士は「国家権力が1人の少女の命を奪った事件。彼女はいつも通り、障害者の方の支援をしていただけだ」などと主張し、今後、捜査資料や取り調べ時の録音・録画データの開示などを求めていく意向を示した。

点数稼ぎ・実績作り

取り調べを担当するのは、言うまでもなく、私服の刑事です。

最近の警察官は身長が低かったり、痩せていたり、警察官なのに武道や格闘技の心得すらない、見た目からして弱そうなタイプの男も増えていますが、流石に所轄の私服刑事に選ばれるような警察官は別です。

身長は175cm以上。180cm以上もごく普通にいて、武道や格闘技を身に着け、逮捕術も体得しています。身体つきもガッチリしており、身長が180cmなら、体重は85kg、しかも筋肉太りしているような、武道家や格闘家のような体型をしている人が多いです。

流石に中年になると腹が出っ張ってきて肥満体になりますが、20代から30代の若い私服刑事は、そういう人間の集まりだと考えておけばいいでしょう。

いかつい大男が、年端も行かない16歳の少女相手に、取調室で凄み、恫喝し、お前は嘘を吐いているんだろう、母親のためにならない、素直にやったことを認めて白状しろと迫る。

逮捕容疑は暴行。

2025年2月、障害者施設で開催したバレンタインデーのイベント(35名参加)で、重度の知的障害がある利用者の女性が、別の利用者に噛みつこうとしたため、るなさんと男性スタッフが止めに入り、その時に女性のあごに触れたことで虐待(暴行罪)の嫌疑をかけられた。

警察が事情を聴いたのは虐待の疑いを相談した利用者1人だけで、その利用者も、るなさんが亡くなった後に「オーバーに言ってしまった」と謝罪。

こんな程度の軽い嫌疑で、拘禁反応が発生し、食事を受けつけなくなり、体調は悪化した状態で、勾留を延長する正当性が、一体、どこにあったのか?

しかも勾留は17日後にるなさんが倒れるまで続き、病院で脱水症状と診断されると、すぐに警察署に戻され、翌朝、不起訴が決まって釈放されている。

これはどちらだったのかは報道だけからではわからないが、警察が起訴にこだわって検察官を騙して勾留を延長させたか、検察官が起訴にこだわって勾留を延長させたかのどちらかだろう。

点数稼ぎ、実績稼ぎだ。

また、通常は前者であることが圧倒的である。

ところが被疑者が拘禁反応を示した末に倒れたため、大変なことになった(ヤバいことになった)、このまま被疑者が自殺したり、精神障害を発症したら責任問題になると慌てふためき、不起訴を決めて釈放した(※注1)。

今太字にした部分は、報道はないが、ほぼこの線で間違いないだろう。

ヤフーのコメント欄に兵庫県警を擁護する見当違いな意見が掲載されていたが、これは警察や検察が点数稼ぎのために調子に乗って出鱈目な人権侵害を繰り返した時に見せる典型的な動きだ。

本当に嫌疑が濃厚で、逃がしてはならない相手だったら、倒れたとしても取り調べを継続しますし、その翌朝に不起訴処分にして釈放するだなんて対応は絶対に取らない(※注2)。 (引用した記事には『母親は警察署の前で一夜を明かし、翌朝、不起訴が決まって釈放されたるなさん』とありますが、朝日新聞の記事によると、釈放は4日、不起訴処分の決定は7日であり、時系列に誤りがあったようです。訂正するとともに、謹んでお詫びします[2026年6月18日]。ただし、検察は2日に勾留延長を申請し、裁判所が5日の勾留延長を決めた為、検察は7日には処分を決定する必要がありました。その状態で4日に釈放したということは、取り調べが事実上、不可能である以上、この時点で不起訴にすることは決めていたと推測できるため、結果は変わらないので記述はそのまま残します。

警察活動を円滑に行うために、国民の人権を後回しにしてもよいという風潮

いつも記事を読んで下さっている方や、関連記事を読んで下さっている方には、またその話かとなってしまうので恐縮なんですが。

池袋サンシャインシティ・ポケモンセンターメガトウキョウで発生した拡大自殺事件では、被害相談を受けた直後で、加害者とされた男性からの事情を聞いておらず、ストーカー被害の全容も掴めていない状態で逮捕し、そのことが原因となって発生した事件です。

池袋の事件は、警察が殺したのと同じです。

ところが警視庁はこんな記事を出させているわけですよ。

ことし3月に東京・池袋で女性が刃物で刺され殺害された事件では、ストーカー行為をしていた、元交際相手の男は、事件前にカウンセリングを拒否するなど再犯防止が課題となっていて、警視庁は新たな対策を行うことで「被害者の安全確保に努めていきたい」としています。

もう皆さんご存知だと思いますが、加害男性が拡大自殺に踏み切った原因は、逮捕されたことで海自の内定が取り消され、そのことで元からあった自殺念慮に火がついたためです。

こういうことを報道させている時点で、警視庁が非を認めて謝罪する気など毛頭なく、責任も取る気がないという強い意思が伝わってくるわけです。

つまり、警視庁の言い分は、逮捕権があるんだから逮捕してなにが悪いんだストーカー加害者が自宅周辺をうろついていたのを逮捕してなにが悪いんだ逮捕で内定が取り消された?、知るかそんなこと!、ストーカーしてる奴が悪いだろうが!被害を訴えていた女性が逮捕まで望んでいた事実はない?そんなこと知るか!ストーカー加害者が自宅周辺をうろついていたら逮捕するのは当たり前だろうが!悪いのはストーカー野郎だ!、俺たち警察は当然の権利を行使しただけだ!、ということです。

自分達のせいで拡大自殺が起きたのに、自分たちには一切責任がないと言い張る、内定を取り消されたのも人生が滅茶苦茶になったのも全てストーカー加害者が悪いと言い張る。

断言しますけど、こんな舐めた姿勢でいると、また同じ事件が起きますよ。

初回相談をしたばかり、被害と言っても大したものではない。署員が送り届けたら加害者がいたので逮捕した。逮捕を正当化する為に次から次へと別件逮捕して、逮捕を正当化した。そのことが原因で内定を取り消された。被害者は内定の話も、逮捕のせいで内定が取り消された話も知らない。警察はそのことを被害者に話して、警察が勝手に逮捕したせいで逆恨みされる状況を作ったと被害者と家族が激怒し、警察不祥事として新聞沙汰になると堪らないと考えて、事実を伏せた。加害者は内定取り消しが原因で人生が滅茶苦茶になり、拡大自殺を決行。警察はまたしても責任を認めず、ストーカー犯が悪いと言い張った。

俺が被害者の親だったら、警察の責任者を特定して報復しますよ。

「ふざけるな!テメエ!責任を取れ!娘を返せ!」って。

このケースがストーカー事件だということで、たとえ加害者とされる人物からの事情を聞きもせず、全体像も掴んでいない状態であっても、いきなり逮捕したことを支持する人が一定数いるみたいですが、そういう人には、少しは冷静になって考えて欲しいと思います。

あなたがしたいことは、ストーカー問題を解決することなのか、それとも、警察の言い分を全面的に信用し、際限なく拡大させていくことに賛成しているだけなのか、どちらなのでしょうか、と。

池袋のケースは、警察に呼び出して、誓約書を書かせて、警告を出せば収まった程度のものである可能性が高いのだから、明らかに警察の対応ミスが原因で起きた誘発殺人です。

それを認めようともしないで、警察には問題がなかったと言い張る。

結局、警察は、自分たちが活動し易いように、ただフリーハンドを与えてくれと言っているだけなんです。

二人乗り自転車が消火器をまき散らしながら走行し、パトカーが緊急走行で追跡した結果、自転車が車両と衝突する事故が発生。自転車に同乗していた男性が意識不明の重体になるという出来事がありました。

消火器をまき散らしながら走行することは許されませんし、決していいことではありませんが、サイレンを回して追いかけまわして、意識不明の重体になるような大事故を起こさせてしまうことが、果たしてまともな治安機関の取るべき対応なのか?という話です。

また馬鹿みたいにマスコミは警察を擁護する報道をしていたようですが、この自転車の二人組は、十代の少年です。

この問題も根っこは同じです。

警察活動をしやすいように、フリーハンドを与えて欲しい。

国民は警察のしもべ

警察が活動しやすいようにフリーハンドが与えられ、そのことが原因で国民が命を落とそうが問題なしとされる、警察は正しかったと言われる、これって結局、警察が国民のしもべなのではなくて、国民が警察のしもべになっているということですよね。

本末転倒も甚だしいと思いませんか。

兵庫の16歳の女の子が命を落とした問題だって、結局、警察活動しやすいようにフリーハンドを与えろ、という、もうここ何十年と続いてきた警察による強権発動を容認する空気の上に成り立っていて、犯人を逮捕するためだったらなにをやっても許されるという空気のもと、拘禁反応が出ているのに勾留を延長して、倒れた途端にヤバいとなって不起訴を決めて釈放した。

日本は国民の人権が事実上認められていない旧ソ連なんですか?

建前は別として、警察官個人でなく、警察機構そのものが、国民の命を軽んじ、人権なんかどうでもいいと思い始めているから、16歳の女の子に屈強な男が恫喝し、虚偽の事実を伝えて心を圧し折ってまで自供を引き出そうとし、拘禁反応が出ても勾留を延長し、ぶっ倒れたのを見てこのまま行くと死んで自分が警察を辞めなければならなくなると狼狽して、検察官もまずいと考えて翌朝に不起訴にした。

北朝鮮みたいな国になる一歩手前まで来ているということですよ。

警察に際限なく権限を与えろといっている人たちは、いい加減に目を覚まして欲しい。

ここ最近、警察庁が警察不祥事を隠蔽するために、ストーカーでっち上げを働いたというとんでもない疑惑について記事を書いています。

警察庁からして平気で人権を踏み躙るような組織に変質してしまっているのだから、都道府県警の人権意識が希薄なのは、当たり前なんです。

日本の警察は、一旦、警察庁自体を完全解体し、都道府県警も解体し、警察機構を民営化して、再スタートを切らないと、もうどうしようもないだろういう思いを、この兵庫県警の問題を見ていて痛感しました。



注記

1.時系列と不起訴処分の開示に関して

朝日新聞の報道によると、『女性従業員はストレスから食事を十分にとれず、体調を悪化させ、7月3日には嘔吐(おうと)して倒れて救急搬送された。 翌4日に処分保留で釈放され、男性従業員とともに7月7日に不起訴処分となった。ただ、地検はこれまで理由の開示に応じていないという』とある。正確な時系列では、釈放は倒れた日の7月4日だが、不起訴処分の決定は4日後の7日となっている。しかし、重要なのは『地検はこれまで理由の開示に応じていない』という点だ。

不起訴記録閲覧における被疑者の権利と手続き
被疑者が不起訴となった場合でも、一定の要件を満たせば不起訴記録の閲覧や謄写を請求することができます。不起訴理由の開示請求は被疑者本人が行うことができ、検察庁に対して所定の書式で請求します。ただし、プライバシー保護や捜査・公判への支障が認められる場合は閲覧が制限されることがあります。謄写を希望する場合は、別途申請が必要で、許可される範囲が限定される場合もあります。

ご覧の通り、不起訴処分となったとしても、不起訴理由の開示請求は可能で、しかもこのケースでは被害を訴え出た側がるなさん側にオーバーに言ってしまったと謝罪までしている案件であり、無実であったことに疑いの余地はない。だとしたら何故そのような案件で不起訴処分の理由を地検が開示しないのかは極めて疑わしいという話になってくる。

2.釈放について

るなさんのケースでは勾留の延長が二度も行われたとある。勾留が延長される理由は「罪証(証拠)隠滅の恐れ」があると判断されるからであり、このケースであれば、被害を訴えている者に対する口止め工作、及び、捜査当局が関知していない犯行の証拠を示す物品の処分等が考えられる。そのような理由で裁判所に勾留延長の申請をして、それが二度も認められているにもかかわらず、倒れた途端に翌朝には処分保留で釈放している点も異常だ。体調の悪化を理由に釈放するのであれば拘禁反応が出た時点で行うべきであり、倒れた途端に釈放したということは、そもそも、逮捕、勾留する必要性もないケースであった疑いが出てくる。その場合、留置場に留め置くことで、精神的に疲弊させて、罪を無理矢理自供させて、犯罪者にでっち上げるつもりで警察がるなさんの身柄を拘束していたことになる。

勾留及び勾留延長とは
勾留とは、被疑者に対する強制的な身柄拘束処分のことです。
被疑者が警察に逮捕された場合、通常は警察と検察で合計72時間以内の取り調べを受けたあと、検察官が公訴提起するか否かを判断します。
しかし、事件が複雑だったり被疑者が黙秘・否認をしていたりすると、72時間以内の取り調べだけでは公訴提起判断に必要な証拠を収集できない場合があります。
その場合、検察官は勾留請求をおこなうことが認められています
そして、裁判所が検察官の勾留請求に正当な理由があると認めるときには、10日間被疑者の身柄拘束期間が延長されるのです。
ただし、捜査活動の進捗状況次第では、勾留期間10日間を使ったとしても、公訴提起判断に必要な証拠が不足するケースも少なくありません
このようなケースでは、検察官による勾留延長請求が認められており、最長10日間の範囲内で、被疑者の身柄拘束期間をさらに延長することが可能です。
つまり、逮捕されたときからカウントすると、被疑者の身柄拘束期間は最長で23日間に及ぶ可能性があるといえます。

勾留延長の流れ
1.検察庁での手続

担当の検察官が「勾留を延長すべき」と判断したときは、勾留延長請求書を作成し、部長や副部長の決裁を受けます。
東京地検では勾留の満期日の前日午後4時が決裁のしめきりです。満期日が土日祝日にあたるときは、直前の平日の午後4時が決裁のしめきりになります。副部長の決裁が下りれば、延長請求書の表紙に決裁印が押されます。
2.裁判官への請求
検察庁の事務職員が、満期日当日の朝に、延長請求書をつづった事件記録を裁判所の令状部に提出します。満期日が土日祝日にあたるときは、直前の平日に提出します。
東京地検では、多数の事件について延長請求を行うため、事務職員が大きな台車に事件記録を入れて、地下通路を通って裁判所に持ちこみます。
3.裁判所での手続
令状部の裁判官が、記録をみながら勾留を延長すべきかどうかを判断します。土日祝日は日直の裁判官が担当します。

裁判官は、検察官の請求通りに勾留延長を許可することもあれば、検察官が請求した日数を何日か削って許可することもあります。
裁判官が「10の延長は長すぎる。」と考えているときは、担当の検察官に電話をして、「こんなに日数が必要ですか?」等と質問します。

満期日が土日祝日にあたる場合、担当の検察官は登庁していないことが多いため、裁判官が確認したいことがあるときは、日直の検察官に電話をします。
日数を短縮するか否かにかかわらず、裁判官が検察官の延長請求を許可するときは、勾留状の2枚目に延長の期間と事由を記載します。その後、事件記録ごと検察庁に戻します。
4.決定後の流れ
記録が戻ってくると、検察庁の事務職員が担当の検察官に結果を伝え、延長が許可されなかったり日数が削られた場合は、準抗告をするかどうかを尋ねます。
準抗告をする場合は、その日のうちに申立書を作成し、裁判所に提出します。
勾留が延長された場合は、検察庁から留置されている警察署にその旨の連絡が入り、被疑者に伝えられます。勾留が延長されなかった場合は、その日のうちに釈放されることになります。

勾留延長は検察官が勾留延長請求書を作成し、裁判所に提出する形になっている。また、裁判所側で担当の裁判官が内容を精査し、請求した日数を何日か削って許可したり、検察官に電話をして「こんなに日数が必要ですか?」と質問することもあると書かれている。ここからが重要なんだが、検察官が強いリーダーシップを発揮して指揮しているような事件ならさておき、そうじゃない普通の事件は、勾留期限の延長を決めているのは、事実上、捜査を担当している警察だ。つまり、警察が検察側に出鱈目な情報を上げて検事を騙せば、検事は何も知らずに勾留の延長を申請するし、その場合には、当然、勾留延長請求書の中にかなりおかしな記述が存在することになる。勾留期限の延長が行われた際の請求書の記述内容、及び、警察からどのような報告が上がって来ていたのかについても、明らかにする必要がある。