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2022年10月 東北縦断3③【青森異常温泉巡り 前編】

前回

東北縦断3日目。ここからは旅をしている人間が入れ替わったのではないかと思うくらい、青森の温泉に狂ったように沈没し続けた。その初日の記録です

10/24 青森県八戸市~青森県青森市

ドーミーイン本八戸の10階から臨む八戸の朝

街中の渋滞を抜け、この日のファーストダイブは六戸町「六戸温泉」

350円で年中無休。朝から地元老人達が8人くらい入浴していた

湯銭を支払い脱衣所へ。地元民の会話が聴き取れず、青森に来た実感が湧く

源泉は2本、浴槽は3箇所。硫黄の香りが僅かにする、普段使いにとても適していそうなさっぱりした湯。
今の時期は隅っこの小さい浴槽が33℃のぬる湯になっており、中央の大浴槽に適温の湯が投入されている。朝から素晴らしい交互浴が決まって心身がサァーッとなった

連湯が続く時は自車のレヴォーグのトノカバーをタオル置き場にしている。本来はカーゴルームの荷物の目隠し用カバーです

2湯目は東北町「姉戸川温泉」。
車が1台も停まっておらず、外観だけでは営業しているかどうかわからない。道路を挟んで青い森鉄道の小川原駅が有ることもあり、利用客が多いのだろうと勝手に思っていたので少し予想外だった

地元老人が1人入っていったので、自分もそれに乗じて入館。照明すらついてない受付にて、中年男性に250円を支払う。安い

脱衣所に入る扉を開けるとガラス張りの奥に浴室が有り、高い位置から轟々と音を立てて落ちる大量の源泉が見える。今回の旅で見たかった光景の1つ

体感39℃前後で泡付きがとても豊富な良泉。手前の緑色のエリアはとても浅く、実質寝湯エリアになっているが、自分は湯口近くに陣取って肩まで浸かっていた。

安いし空いてるし受付の男性も客呼び込みに積極的では無さそうだし、潰れてしまわないか勝手に心配になる。次回青森に来たら必ずまた入りに来ようと強く決意した

東北町「道の駅 おがわら湖」の食堂にて早めの昼餉。航空自衛隊三沢基地が近いことも有り、短い間隔で飛行機の轟音が響いていた

この一帯で親しまれているB級グルメ「バラ焼き」の定食を喰らった。発祥は三沢周辺で、徐々に十和田方面へ広まったらしい

食休みもそこそこに3湯目。七戸町「すもも沢温泉郷」。家族風呂・旧館・新館が有り、自分は新館へ

無人のロビーで湯銭400円を支払う。浴場運営のほか、温泉を使ってすっぽんを養殖しているらしく、駐車場の手前に有る事務所には人が居た。一言二言交わしたがすっぽんについては言及し忘れた

とても綺麗な脱衣所。ドライヤーも備え付けられている

シンプルで合理的な浴室。浴室の床はコンクリート剥き出しな感じ。
こちらもあっという間に気泡がまとわりつくモール泉。奥の浴槽内に設置されたパイプからドバドバ投入されている

豊かなオーバーフローのあまり、床には温泉の水面ができているのがわかる。シャワーからも源泉が出ます

効能など

4湯目。東北町「東北温泉」。屈指の黒湯として温泉好きには名が知れている

湯銭は330円。貸切風呂もある

脱衣所にあった説明文。どのくらい黒いのかをその筋の教授に調べてもらったそう。温泉の脱衣所や浴室に掲示されている看板というのは、何だか胡散くさかったり妙な誤字が多かったりして信憑性に欠ける場合が往々にしてあるのですが、実際のところどうなんでしょうね。

こちらより引用

ドス黒くて浴槽の底が見えない。浴槽のステップから先の足元が全く確認できず、すり足で移動していた。見た目はいかついが、浴感は肌触りの良いつるすべモール泉。
また、ここで電気風呂というものに初めて入ったのだが、浴槽の両淵から微弱な電気が本当に流れており、それに気づかず電極の間近にいきなり足を入れてしまい、今まで出たことのない声が出た。普通に感電ですよね

七戸からR394を通り八甲田へと上がった。この日の5湯目は青森市「みちのく深沢温泉」。標高も上がり、霰が降り始めていた

こちらより引用

館内は基本的に撮影禁止。とても落ち着く佇まいで味が有る。
アットホームな振る舞いの婆さんに400円支払い、浴室へと歩みを進めた

こちらより引用

扉を開けた瞬間から金気の香り。大量に投入されているかけ流しの湯はとにかく冷えに効きそうな浴感。浴室の床も長年のオーバーフローで赤褐色に染まっていた。ウィンタースポーツ帰りには最適でしょう

6湯目、青森市「酸ヶ湯温泉」。宿と真逆の方向なのでそもそも旅程に組み込んでいなかったが、みちのく深沢温泉終浴後にふと
行っちゃおうかな…」と魔が差したが最後、操り人形のように車を走らせていた。

こちらより引用

これで3年連続、紅葉の時期の訪問。酸ヶ湯の千人風呂には何度も訪れたくなる魅力が有る

自分の旅の性質上ほとんど連泊はしないのだが、いつか腰を据えて酸ヶ湯で湯治してみたい

本来の時間より30分押しで宿に到着。青森市浅虫温泉「旅館 小川

外観がとてもお洒落でいきなり心を掴まれる

母娘で切り盛りしている1日4組限定の小さな宿。にこやかな娘さんに案内され、行李を解いた

どこもかしこも洒落ている。館内でカメラを構えていたところ、明朗快活な女将に話しかけられて「良いカメラ!是非いろいろ撮って!!ここも撮ってって!!」といった具合に全館撮影を推奨され、めちゃめちゃ積極的に館内を案内してくれたので、自分は女将に従うまま若干パニックになりながらシャッターを切った。なので全部載せます

玄関入ってすぐ右手のサロン「ガスコン」
この一角だけでも洒落たバーみたい
宿泊客が多いと食事室も兼ねる
帳場。奥には厨房がある
風呂(温泉)上がりの息子さんをみかけた。こんなおしゃれな旅館が実家だなんて…
浴室への廊下
そこから180°振り向く。2階が客室
食事室「花海の間」
宿の設計からこだわった的なことを女将が言っていた気がする
女将曰く天井付近の黒い梁は全て後付けの飾りらしい。センスが光る

夕餉もまだなのに早くも館内の殆どの箇所を撮影し終えていた。結局夕餉前に風呂に入れなかったのだが、後程女将さんは娘さんから「色々振り回すからanjuさんお風呂入れなかったでしょ!」と軽いお叱りを受けたそう。
自分としては遠慮することなく写真が撮れて好都合だったし、女将さんがいかにこの旅館を愛しているのかがバリバリ伝わってきてとても面白い思い出になった

ひととおり館内を徘徊し夕餉。このあと色々と追加で運ばれてきて、机上が混沌を極めることになる

鯛なべです

後から運ばれてきた料理シリーズ。りんごホタテグラタン。
りんごの中に生のホタテを入れて焼き上げたグラタンとのこと。デザート的な印象を受けるが、熱が通ったリンゴの甘みとホタテグラタンのクリーミーさがとてもマッチしていて、完全にメインで食べられる逸品だった

山芋の揚げしんじょ。中にそぼろが入っていてこれまたとても美味い。海のものと山のものがこの小皿にぎゅっと凝縮されていた

青森の酒も勿論戴く。左が「八鶴」、右が「豊盃」。
娘さん曰く、豊盃は季節毎に趣向を凝らして様々な商品を出しており、田酒を抜く勢いだそう。
また、青森県外でも有名な田酒は、酒蔵と卸業者が喧嘩して、特定の業者及び飲食店にしか商品を出さなかった…的な内情まで聞いた

暫し食休みしていると娘さんが布団を敷いて下さり、再びの談笑。現在「道の駅 ゆ~さ浅虫」の5階に「はだか湯」という名前の温浴施設があるが、かつて浅虫には同じ名前の公衆浴場が有ったらしく、それが由来になっているらしい。

浴室は2箇所あり、男女入れ替え制。この日の男風呂は、ヒバ浴室「いやしの湯」。源泉から直に引かれた豊富な浅虫の湯が適温で投入されている。1日の〆に最適なさっぱり浴感が素晴らしかった

湯上がり。娘さんが持ってきてくれた水を飲みながら、キンと冷えた浅虫の風を浴びていた。仄かな磯の香りと青い森鉄道の車両の音が、浅虫に居る実感をより確かにした

続く

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