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2022年10月 東北縦断3⑥【後生掛温泉~飯坂温泉】

前回

3年目の東北縦断6日目。引き続き八幡平の素晴らしい湯に沈みつつ、大地の恵みと鼓動を五感で味わった振り返りです。後半は今旅最後の宿に向けて高速ワープを実施。灯台下暗し状態だった地元の温泉に投宿します。

10/27 秋田県鹿角市~福島県福島市

朝風呂ののち朝餉。ヴッフェかと思って一瞬テンションが上がったが、取り分け自由なのは米とサラダと飲み物だけだった。それぞれの小皿が良い米のおかずで、抜かりなく米をおかわりした

モーニングコーヒーを頂き、チェックアウト。ロビーにて後述の後生掛自然研究路のマップを頂戴した

もらったやつ

温泉入口の隣が「後生掛自然研究路」と称された舗装トレッキングコースになっており、山々に囲まれたコースを湯煙の中散策しながら、様々な火山現象を観察することが出来る

すこぶる健康的な朝。足取り軽やかにスタート

蒸気で見づらい写真だが、こちらの噴出口は「オナメ・モトメ」と呼ばれる。物凄くざっくり言うと、遠い昔にある1人の男との関係を理由に2人の女(妾と本妻)が身投げしたところ、新たにこの2つの噴泉が発生し、以来競うように熱湯を噴出し続けているとのこと。何とも込み入った事情が有ったそうです。

鹿角市公式HPに詳しい記載がある。読んでるだけで何だか胃がキリキリする…

泥湯が煮え滾る「紺屋地獄」。染物屋が染料を煮ているような様であったことからこの名前が付けられたとのこと。
この一帯の泥は、イオウや硫化鉄の沈殿物と、岩石の変質物が混ざったもので、これを天然蒸気が地下から押し上げてゴボゴボ鳴っている。94℃ありますから入ったら熱いです

暫く歩くと二手に分かれる。本来は一周できるのだが、現在は大泥火山~大湯沼の間で土砂崩れがあり、一部通行止めになっていた

まずは大泥火山方面へ。川の底にも泥の沈殿が見られる

至るところに存在するマッドポッド。前述のように沈殿した泥を天然蒸気が沸騰させている

こんな具合でずっとボコボコ鳴っています

大泥火山。もともと泥沼だったが、次第に沈殿物が増えて浅くなり、底の方で圧縮された蒸気が間欠的に泥を吹っ飛ばしてこのような泥火山が形成された。泥火山では日本一の大きさとのこと。ミニチュア感が良い

泥火山から先は通行止めの為、分岐点まで戻る。突き抜けるような青空が美しく、最高のトレッキング日和

路肩に噴気孔を発見。近づくと当然熱い。舗装路以外にもこういった噴気孔やマッドポッドが沢山存在するので、足元の確認を怠らないよう警戒する必要が有る。誤って踏み抜いたらおそらく火傷します

畚岳(もっこだけ)と噴泉を眺める

小さい湯沼が集まって出来たとされる「大湯沼」。この沼の西側は現在も火山活動が活発で、もともと存在した園路が火山活動の拡大で陥没したらしく、立ち入りが禁じられている

後生掛温泉駐車場へ戻る途中、風向きの関係で幾度となくダイレクトに蒸気を浴びた。カメラのレンズが曇る

大地の息吹をこれでもかと体感し、後生掛を離脱した。とてもよかった

八幡平アスピーテラインを東へ進み、「ふけの湯」へ立ち寄り

実は5泊目の宿はここか後生掛か藤七かで暫く逡巡していた。日帰りは受付にて700円を支払う

売店横のふけの湯神社。金勢大明神が祀られていた

半世紀ほど前の学校の廊下を思わせる佇まい。その途中にある露天風呂へ

ヒバ造りの露天風呂。奥の野天風呂から蒸気が上がっている様子を眺めながらの開放的な湯浴み。お湯の撹拌のために浴槽内を歩き回ると、白い沈澱が舞い上がり忽ち白濁しました

立ち寄り入浴という事でこの後の予定もあり、内湯はパス。一度着替えて外へと移動

桝風呂 こちらより引用
樽風呂 こちらより引用
岩風呂 こちらより引用

混浴露天風呂は野天風呂のほか、上記3つの浴槽から成り、脱衣所のみ男女別になっている。当たり前だが駐車場や本館から完全に丸見えの凄まじい開放感。

撮影禁止の為ロビーに掲示されていた写真を拝借するが、本当にこれくらい突き抜けた青空のもと、贅沢に独泉した。

成分表。是非いつの日か宿泊したい

秋田県と岩手県の境目にある八幡平レストハウスにて休憩兼昼餉。駐車料金は500円

岩手山を見下ろす高度を得た

ギュイーーン(県境を跨いで健康になって寿命が伸びる音)

カレー稲庭うどんを喰らう。注文して20秒くらいで出てきた

岩手県突入後は、岩手山の裾野に広がる「焼走り溶岩流」に立ち寄り。1732年の噴火で噴き出した溶岩が黒く固まり、一帯を広範囲に覆っている。

植生がほとんど回復しておらず、最低限の観察路が確保されている。通路も足場が悪いので、気を抜くと足首が逝きます

松の木がまばらに生えていた

観察路から岩手山を臨み、過去の噴火の規模が如何程だったかを認識した

観察路の終点には、宮沢賢治がこの地を訪れた際に詠んだという詩碑が有った

八幡平観光を終え、「道の駅 にしね」にて小休憩

龍泉洞珈琲をキメて、約280kmの高速課金開始。2年前、初めて東北を縦断したその1泊目の地から、北東北を去ることになった

西根ICからノンストップで国見ICまで来た。今旅最後の宿は福島市飯坂温泉「ほりえや旅館」

3階の広い角部屋(1号室)に通された。県民なのに飯坂は初めて来た

廊下とは障子で仕切られており、窓からは目の前の通りを見下ろすことができる

飯坂温泉は「温泉むすめ」コンテンツを特に活用している温泉地だが、こちらの旅館(と旦那)はそのファンの中でも特に名が知られているとの事。ロビーが「飯坂真尋」ちゃんで埋め尽くされている

玄関を入ると右手に展開されている
誕生日が2月14日という設定らしいのだが、当日は福島交通飯坂線を臨時貸切列車が運行したらしい。その時のヘッドマーク
帳場
タオル2枚買っちった
夥しい量の各地の温泉むすめの缶バッジ

到着時間が不確定だったのでこの日は夕なしプラン。飯を喰らいに外へ出た。ほりえや旅館の目の前には温泉神社が有り、その奥に見えるのは有名な公衆浴場「鯖湖湯」

銀行で金を下ろしていたら向かいに餃子屋が有ったので入った。「焼肉・円盤餃子 ひたち」

円盤餃子は福島市のご当地グルメなのだがこれまた初めて食べた。米と味噌汁のセットを頼み、何とも家庭的な雰囲気漂う最後の夕餉

「これ1人で喰いきれるのか…?」と思ったが、カリッとした食感で箸が進み、ちょうど満足した頃合いに完食。美味かった。店内は地元の連中でとても賑わっていたので、追加の酒は頼まず退店した

脱衣所

飯坂温泉駅前のコンビニで酒を調達し宿に帰還。まずはひとっ風呂浴びることにした。外観は老舗旅館だが、館内は随所がリフォームされていてとても綺麗

内湯が2つ有り、貸切スタイルで入浴する。飯坂の湯は激熱で知られるが、こちらは投入量が少なく、鮮度を保ちつつも非常に適温だった。
ここまで様々な泉質の温泉に入ってきたが、結局最後はシンプルなアルカリ性単純泉。なんだかんだこの泉質に帰り着くのは、温泉好きにはよくあるフェーズかと思われる

シャワーは無いので、源泉が少しずつ落とされている上がり湯を使う。
市販のシャンプーやボディーソープが幾つも有ったが、子供用の遊具もあってあまりに実家的な雰囲気なので「これはもしかして宿の家族が使うものなんじゃないか…」と思いながらもきちんと使わせていただいた

さっぱりとした浴感で爽快な湯上がり。真尋ちゃんと同じ浴衣を身に纏って奇怪な笑みを浮かべながら中腰で写真を撮る異常者になりました

宿も推奨していることですし、こればかりは仕方ない。フヒヒ!!

成分表

部屋に戻ると布団が敷かれていた。見慣れたローカル天気予報を見ながら、追加で買った酒を飲みつつまったりとしていた

ノンストップで八幡平から戻ってきた所為か、缶ハイボールをキメたら妙に眠くなってしまったので布団に入った。最後の夜、これまで巡ってきた温泉に思いを馳せながら眠りについた

続く

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