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お金がないなら、お金を稼げばいい。

お金がないなら、お金を稼げばいい。  

まるでマリー・アントワネットの「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」みたいに聞こえるかもしれないけれど、ここ数年の自営業生活を振り返ると、わりとこの考え方がしっくりきている。

会社員だった頃は、月々の収入が固定されているし、そもそもお金を貯めるのが苦ではなかったから「不足したら稼げばいい」という発想にはならなかった。  

まあ「副業でもすれば」くらいは考えたけど、そこまで強気(?)なわけでもなく、要は浪費しなければ自然とお金は貯まるし、そんなに困窮しなかったという感じ。  

だけど、自営業になってからは、お金がないなら「価値をつくればいいでしょ」という感覚が当たり前になってきた。  

資本主義はシンプルで、ある意味では無理やりお金という魔力で協力関係を成り立たせているだけ。でも、それが便利なのは事実だし、誰もが参加できるルールになっているからこそ、窮屈だけどやりようはある。  

お金がなければ稼げばいい、というよりは、「お金がなければ価値を作ったらいい」という表現のほうが近い。  

稼ぐとか儲けるという言い方でもいいけれど、ぼくは最近「お金をつくる」というフレーズがしっくりくる。  

結局、価値を生み出して、それを欲しがっている人に届ければいいわけで、そこでリターンが“気持ち”ではなく“お金”だと割り切っている。  

価値って言っても、そんなに大それた話でもないはず。単純な労働力を提供してもいいし、知識を教えるのもいい。  

電子書籍で自分の考えをまとめて売るっていうのも価値になる。起業とかビジネスとか言うと一気に難しく聞こえるけど、本質は「お腹空いている人にパンをあげる」みたいなことだと思う。  

良いことをしたら対価をもらう、それが「稼ぐ」ってだけなのに、大きな言葉に包まれてハードルが高く見えているのかも。  

たとえば、いま自分が苦手でお金を払っていることとか、逆に得意なのに無料で提供してしまっているものはないかな、と考えてみるだけでも変わりそう。  

そこにヒントがあるかもしれない。「あ、これにお金払うくらいなら自分でできるし」「これ意外と需要あるかも」という発見があると、“お金ないなら稼げばいいんじゃない”が少し身近になる。  

年末年始のお休みに、ちょっと棚卸ししてみるのも悪くない。  

自分には何が得意で、何が苦手で、どこでお金を払ってるか。もしかしたら、そこに「価値を作れるヒント」が隠れているかもしれない。そう思うと、お正月のダラダラ期間だって、意外と有意義になるんじゃないか。  

結局、お金というシステムは複雑そうでいて、実はシンプルで、どこか強引でもある。  

でもそこを割り切れば、わりと生きやすい気もする。お金がなければ価値をつくる──そんな雑なまとめ方が、いまのぼくには案外しっくりくるんだから仕方ない。  


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