いざという時のために、自分用のボートを作ろう
デカい会社にしがみつくのが大変になるのは火を見るより明らかと、最近のAIの進化を目の当たりにして感じてる。
ぼくは自分の会社という小さなボートがあるけど、まだない人は、今から自分専用のボートつくって脱出の準備くらいはしておいた方がいい。沈没はしないにしても、強制的に海に放り出されるひとは出てくる。
僕も学生の頃は「大きな船に乗っておけば安泰だよね」なんて、半ば鵜呑みにしていた時期があった。だから新卒では大阪府警の警察学校に入校したんだろう。13日で辞めちゃったけど。
でも、世の中の潮流はやたら速いし、いつ何が起こるか分からないから、どこかで「そろそろ別の準備もしておいたほうがいいんじゃないか」と思わされる人は多いと思う。
別に大きな船が悪いわけじゃないけど、船全体の行き先は自分だけの意志じゃどうにもできないし、環境が変われば人員整理に巻き込まれる可能性もある。そのとき「じゃあ降りてください」と言われても降り先がないってのはキツい。
だったら小さくても自分専用のボートを用意しておけば、いつでも漕ぎ出せるじゃないか。そういう選択肢があるだけで、妙に安心できる気がする。
「沈没はしないにしても、強制的に海に放り出されるひとは出てくる」というフレーズは、ちょっと冷たく聞こえるけれど、たぶんこれは現実なんだろうなと思う。いわゆる早期退職で、大きな会社では1000人がまとめて辞めてったりしているし、きっと、促されてしぶしぶ辞めた人もいるだろう。
といっても、いきなり「起業だ!」とか「独立しよう!」なんて気合いを入れなくていい。それは危険だ。コンサルという仕事をもう3年していて、そうやって勢いで起業してどうしようもなくなってる人を何人もみてきた。
だから、副業でいい。まずは。
副業で、ちょっとしたスキルの売買でも、あるいは趣味の延長線にお金が発生するような仕組みでもいい。少しでも自分がコントロールできる手段を作っておくと、いざというときの選択肢が増える。
誰かに命令されて動いているだけじゃ、大きな船の行き先が変わった瞬間、路頭に迷う可能性は高いから、そういう備えとしての副業はありだろう。
僕は「そこまで考えなくてもいいんじゃない」と友達には言われていたけど、再就職したらすぐに自分用のボートを作り始めていた。
意外と作ってみると、難しいものの、地味に面白い。
「もし船が怪しくなったら、これで漕ぎ出せばいいか」って思えるだけで、精神的に楽になるものだ。本当に使う日は来ないかもしれないし、来たら来たで「まぁ、作っといてよかった」と思うんじゃないだろうか。
大きな会社の船は、航海が安定しているうちは快適だ。
でもなんとなく運命を任せていると、そのまま見知らぬ海へ連れていかれるかもしれない。沈まないにしても、ある日いきなり「あなたは降りてください」と言われない保証なんてない。
だったら、小さくても自分専用のボートを用意しておこう。
別に大それた話でもなく、ちょっとした副収入やスキルの延長でもいいから、「自分で漕げるかもしれない」という可能性を持つだけで、心の負担はだいぶ減るはずだ。
要するに、先がどうなるか分からない世の中だからこそ、でっかい船に任せっきりじゃなくて、自分なりの準備もするのがいいんじゃないか。
そう思いながら、僕も地味にボートの整備をしている最中だ。
起業した時は泥の船という感じで、何回もバージョンアップして、今は小型クルーザーぐらいにはなったんじゃないかな。より早く、より安全で、より快適な小型船だ。
会社員が作っておくといい小型船は、本当に沈むかどうかは知らないけれど、いざというときに慌てないために……っていう保険みたいなものかもしれない。
たぶんそれだけでちょっとは気持ちが楽になるんじゃないかな、と思う。
小さいなりにも船長になれば、好きなところに行ける、という特典もある。
まずは泥の船から適当につくってみるといいかも。
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