市場は小さく:顧客はたった100人でいい
よくコンサルが「市場規模やターゲットの大きさが重要」と話すが、間に受けてはいけない。
— なぁさん|しょぼい起業家 (@nst_nakata) January 13, 2025
これ騙される人ほんと多くて、変に勉強してる人ほど「ニッチな顧客を育てればいい」と言っても疑って行動できない。
市場のデカさなんて割とどうでもいい。それよりもニッチ(=ブルーポンド)で遊べばいい。
はじめに
ぼくはよく、コンサルタントの人たちが「市場規模の大きさが大事」「ターゲットはなるべく広く取らなきゃ」と説くのを耳にします。
もちろんこれはビジネスの教科書的な定番論ですが、これを鵜呑みにしてしまうと、逆に行動を縛られたり、チャンスを逃したりする可能性があります。なぜなら、市場規模の大きさだけでビジネスを測ると、「自分が本当に狙うべき顧客」に手が届かなくなることがあるからです。
特に変に勉強している人ほど、「ニッチな顧客を育てればいい」と言っても納得しないことが多いんですよね。そこで今回は、「市場のデカさ」にこだわりすぎる落とし穴と、ニッチ(ブルーポンド)で遊ぶメリットを深掘りしていきます。
1.なぜこのポストをしたのか
ぼくがこのポストをしたのは、クライアントから「ターゲットを大きくしろ」「市場を広げろ」と、仕事仲間から言われていることを耳にしたからです。しかも1人ではなく複数人も。
たしかに、市場が大きい分、一定の売上を見込めるかもしれません。しかし、大きな市場には大きな競合も存在し、広告費やリソースがない個人事業主や小規模経営者にとっては、なかなか太刀打ちできない面が大きい。
それなのに、彼らは言われるまま「大きなターゲットを狙おう」と頑張ってしまうんです。結果的に「全然響かない」「広告費だけかさんだ」「自分の強みが活かせなかった」という失敗例をよく見かけます。「そんな必要ないのに…」と傍から見て感じたのが、今回このポストを書いた理由でもあります。
2.市場規模にこだわりすぎる落とし穴
「市場が大きい=儲かる」と思われがちですが、実際にはそう単純でもありません。以下のような落とし穴があります。
1. 競合が多い
大きな市場には、すでに有名企業や資本力のあるプレイヤーが参入しています。そのため広告費の消耗戦になりがち。大手が資金を大量投入してブランド力を築いていく中で、小さな企業は埋もれてしまいがちです。
2. 幅広すぎて刺さらないメッセージ
大きなターゲットを狙うほど、誰に向けたメッセージかが曖昧になってしまいます。結局、「一般的にウケのいい言葉」を並べるだけになり、個別ニーズを満たしにくい。結果的に「なんとなく良さそうだけど買わない」層をたくさん集めるだけになることも。
3. 差別化の難易度が高い
既存の商品やサービスが多いということは、差別化要素を作りづらいということ。新規参入者が大きな市場で独自色を打ち出すには、それ相応のノウハウと資金力、そして時間が必要です。
3.ニッチ(ブルーポンド)で勝負するメリット
では、なぜ「ニッチな市場」をあえて狙うほうがいいのか。ぼくの考えでは、そのメリットは大きく3つあります。
1. 競合が少ない
ニッチ分野には大きいプレイヤーが参入していないことが多いです。したがって、それだけでも目立ちやすく、低コストで存在感を出せます。ブルーオーシャン(競合が少ない新たな市場)を見つけられれば、広告費を抑えても十分に顧客を集められる可能性があります。
2. 顧客に刺さるメッセージを作りやすい
ターゲットが明確に絞られているからこそ、そのニーズや悩みを深く掘り下げたメッセージを発信できます。すると「こんなピンポイントな話、私にしか刺さらないんじゃ?」と思えるほど濃い共感を得られるんです。そういう層は価格よりも内容や価値観を重視するので、価格競争に巻き込まれにくいのも利点です。
3. ブランド化がしやすい
ニッチ分野は個性が強い商品のほうが受け入れられやすい傾向にあります。周りに競合が少ないぶん、自分の強みを最大限に活かせる。そこでしっかり結果を出したり、顧客満足度を高めたりすれば、口コミも広がりやすいので強いブランドを作りやすいです。
4.具体的な行動プラン:ニッチを探す方法
「ニッチ市場に行ったほうがいい」と言われても、どうやって探せばいいの?と思う方もいるでしょう。ぼくが考える具体的なアプローチ例をいくつか挙げてみます。
1. 自分の強み・好きを基点にリサーチ
• 自分の得意分野や、情熱を持てるテーマでキーワードを洗い出す。
• そのキーワードをSNSや検索エンジンで検索して、どんな人がどんな情報を求めているかを調べる。
自分の強みとユーザーのニーズが交差するポイントにニッチ市場が隠れているかもしれません。
2. 検索ボリュームの小さいワードをあえて狙う
Googleのキーワードプランナーなどを使えば、キーワードごとに検索ボリュームを確認できます。ボリュームが少なくても一定数の人が求めているワードが狙い目です。大きなキーワードを無理に攻めるのではなく、小さいけれど確実に需要があるテーマを重点的に攻める戦略です。
3. 顧客インタビューやアンケートを積極的に行う
たとえ小さなコミュニティでも、そこに深いニーズが潜んでいる可能性があります。実際にユーザーに話を聞いてみると、「ここが困ってる」「こんなサービスがあればいいのに」など生の声が得られます。その声をヒントに、ユニークなサービスや商品の企画が生まれることも多いです。
4. 一度対象を狭めたら徹底的に掘り下げる
中途半端にターゲットを広げようとすると、メッセージがぼやけてしまいがち。まずはひとつの分野を深堀りして強みを確立。そのあとで少しずつ周辺市場に広げていくのがおすすめです。
5.ぼく自身の体験談や思考プロセス
実は、ぼくも以前は「より広い市場を狙うほうが安定する」と信じていました。でも、実際にやってみると、労力がかさむわりにはリターンが少ないことも多く、「なんか上手くいかないな」と感じていたんです。
そこで思い切って、とターゲットを狭めて、顧客は育てることにしてみました。すると潜在的に、少数だけど熱心に問題を解決したい人や、濃いニーズを持った人がいることに気づけたんです。そういった層に向けて徹底的に価値を提供する商品やサービスを作ったら、売り上げ自体は最初ほど大きくはなかったものの、利益率はかなり上がりました。リピートも出やすくなり、最終的には想像していたよりもずっと安定したビジネスへと成長しました。
この経験から、「市場が大きいか小さいかより、ニッチなところに深くハマっているほうが強い」と確信するようになりました。特に個人事業主やスタートアップであれば、市場が狭いことはむしろ大きな武器になると感じています。ちなみに年商1000万円規模なら、顧客は100人もいれば十分です。
6.まとめ
よくコンサルタントが言う「市場規模を重視しろ」というアドバイスは、場合によっては正しいかもしれません。しかし、個人や小規模ビジネスの場合、大きな市場にとらわれすぎるのはリスクです。大きな市場には大手も入り乱れ、広告費用の消耗戦に陥ったり、メッセージがぼやけたりして、逆に苦戦しやすくなります。
それよりも「ニッチ=ブルーポンド」とも言える狭い市場で、圧倒的に求められる価値を提供するのがおすすめです。競合が少なく、ユーザーの悩みが明確なので、商品の訴求もしやすい。ブランド化もしやすいため、リピート客や口コミが生まれやすいというメリットもあります。
もし今「大きな市場を攻めたいけど、何から始めればいいか分からない」と迷っているなら、一度ターゲットをもっと絞ってみてください。
思わぬところに潜在的なニーズが隠れていて、誰もが気づかなかったブルーポンドが見つかるかもしれません。そこから始めて、しっかり実績を積んで、最終的に大きく広げていく──そういうステップのほうが、スモールスタートのビジネスにとっては成功率は高いです。
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