神様の現場で、生きるを学んだ──アクションワークショップ初挑戦記
バケットリスト達成!“神様”のワークショップへ
ずっと憧れていた“神様”のワークショップに、とうとう参加してきた。
バケットリストに書いていた
「殺陣アクションのワークショップに参加して、私が勝つ脳内ヒーローになる」
──が、ついに現実になった。
正直、まだ心がふわふわしている。
その場の空気、動き、声、そしてあの一瞬の「目線」。
全部が、「生きてるってこういうことなんだ」と思わせてくれた。
勇気を出して、一歩踏み出した日
ワークショップは毎月ネットで開催日が公開されていて、全国で行われている。朝霞や川越では半定期的に開かれ、小学5年生から上限なしという幅広い参加条件。
アクション未経験でも受け入れてくれる温かさがある。
それでも、なかなか勇気が出なかった。
ところがある週末、珍しく池袋で短時間のクラスが開講されるのを発見。
ちょうど予定も空いていた。
──これは行くしかない!と勢いで申し込み。
即OKの返信が来てから、数日間ドキドキが止まらなかった。
当日のこと
電車の遅延で遅刻とか絶対にしたくない!10分前には建物の外に到着。
近所をうろうろして時間を潰し、定時に中へ。
顔見知り同士で談笑しながら階段を上がっていく常連さんたち。
そうだよね、皆さん慣れてるよね……と小さく深呼吸。
そして、当たり前のように“神様”はいらっしゃった。
奥様にお支払いを済ませ、急いでトレーニングウェアに着替える。
参加者は11名ほど。なんと半分は女性で、少しほっとした。
ただし、初参加は私ひとり。
後ろの方にいた私を、常連さんが「前にどうぞ」と譲ってくださる。
その優しさがありがたくて、胸がじんとした。
アクションは「見せる」ための動き
最初は準備体操。
その流れから、いきなり3種のパンチに入る。
その瞬間、ものすごく当たり前のことを思い知らされた。
アクションとは、「人に見せる」ことで成立する。
どう“見られるか”が、すべてだ。
私はこれまでアクションは「見る側」だった。
かっこいいキック、パンチ──何度も巻き戻しては惚れ惚れしてきた。
でも、いざ自分でやってみると「見られている」ことを完全に忘れてしまう。
普段やっているボクシングは“実戦”だから、
いかに相手に悟られず短い距離で打撃を入れるかが重要。
でもそれでは、画面越しには「何をしてるのかわからない」まま相手を倒すことになる。
カメラがあるからこそ、軌道を見せる。
それがアクションの面白さなんだ。
──これが本当に新鮮で、感激だった!
殴る側も、殴られる側も「見せる」ための動きをしている。
もう、すごいとしか言いようがない。
初挑戦、「主役(シン)」として戦う
アクションでは、攻める側を「主役(シン)」、受ける側を「カラミ」と呼ぶらしい。
芸能の世界に少し関わったことはあるけれど、この言葉は初耳だった。
そしてなんと、私はいきなり「シン」をやらせていただいた。
相手は4人。講師の方の見本を見せられた瞬間、脳内キャパが崩壊。
おばさん脳が「ムリムリムリ!」と心の中で叫びながらも、みんなが繰り返し動いてくれる。
もう、やるしかない。
左利きのせいで動きに違和感が出たり、足さばきで混乱したり。
「見せる余裕」なんてまったくない。
それでも講師の方が、動きの流れを都度丁寧に教えてくださった。
最後は、10秒ほどのアクションを録画してもらう。
短いけれど、私の中では一生ものの時間だった。
体で学ぶ、ヒーローの哲学
他の人の動きを見ることで、自分に足りないものもわかる。
「もっと上達したい」と心から思えた。
あっという間の1時間。
最高の時間だった。
想いを伝えて、ツーショットも撮っていただいた。
もう、死ぬほど嬉しい。
次の人生を待たずに、今 始めよう
正直、人生観が変わった。
私は特撮が好き。ヒーローが好き。
ショッカーを素手で倒すためにボクシングを続けている。
「次の人生ではスーツアクターになりたい」
──そう思ってきたけれど、違うのかもしれない。
残りの人生で、次の人生の足がかりを始めてもいい。
本当に好きなことは、いつ始めてもいい。
私の体が動くうちに、悔いなくやりたい。
あの日の“神様”が教えてくれたのは、
「ヒーローは、心が動いた瞬間にもう動き出している」
ということだったのかもしれない。
また絶対に行く!と心に決めました。
