テックキャンプに60万円払ってIT再挑戦。そして、ベンチャーで燃え尽きた。
「こんなはずじゃなかったのに。」
覚悟を決めて選んだ道でも、うまくいかないことはある。
前回の記事では、「自分に向いてる仕事は何なのか」を探すために、あえて工場の派遣に飛び込んだ話を書いた。
そしてその経験を通して、もう一度エンジニアを目指すと決意し、実際に実現した。はずだった。
でも、そこで待っていたのは、またしても迷い、もがく自分。
「これが正解だ」と信じて飛び込んだのに、「思ってたのと違う」。
それでも飛び込んでみたからこそ、次の選択肢も生まれました。
今回は、テックキャンプに挑戦し、ベンチャー企業に就職するも、また新たな葛藤に直面した日々について綴る。
テックキャンプでは誰よりも早く課題を終えた
60万円を払って挑んだテックキャンプ。一度挫折したIT業界へのリベンジでもあり、今回はとにかく準備を徹底した。
受講開始前からカリキュラムの予習を進め、つまずかないように先回りして学習を進めていく。
プログラミングは数学のように積み上げ型。
一度わからなくなると、そのままフェードアウトしてしまうこともある。
(実際、以前の自分がそうだった。)
テックキャンプはフルリモートだったので、在宅で受講。
思えば、人生で初めてのオンラインチームプロジェクトだった。
7人でスタートしたチームは、途中で3人が離脱。
最終的に内定を得られたのは4人だった。
僕は課題を誰よりも早く終わらせ、自主制作にも取り組んだ。
新卒のときの挫折が、強烈な原動力になっていたんだと思う。
気づけば、チームのメンバーをサポートする側にも回っていた。
面談の緊張と、大阪ベンチャーへの就職
就職活動が始まった。
エントリーシートを書き、何社かと面談を重ねる。
とにかく、緊張の連続だった。
いくつか面接を受けた中で、内定をくれたのは大阪のベンチャー企業。
東京で働くつもりだったので少し迷ったが、「これも縁かもしれない」と思い、入社を決めた。
新卒で入ったSIerの堅苦しい雰囲気とは正反対の、自由な空気感にも惹かれた。
↓テックキャンプ卒業した時に書いた記事。
今見るとめちゃめちゃ恥ずかしいのだが、記載します。
ベンチャー企業での洗礼
想像以上のスピード感だった。
入社初日からクライアントとの打ち合わせに同席し、その日のうちに「この案件、全部お願いね」と任される。
「とりあえずスケジュール表を作って」と言われても、何をどうすればいいかもわからない。
見よう見まねでワイヤーフレームを作り、デザインが上がったらすぐにコーディングに入る。
使ったのは、当時触ったことすらなかったReact。
先輩の過去のコードを参考に、なんとか形にしていく。
100行単位で返ってくるレビュー。夜中までの作業、休日返上の日々。不安に押しつぶされそうになりながらも、必死に手を動かした。
そしてようやく、納品にこぎつけた。
達成よりも、疲労と不安定さ
感じたのは、達成感よりも「やっと終わった……」という安堵だった。
休む間もなく、次の案件へ。
今度はアプリ開発。Webサイトとは違い、仕様設計やロジックのすり合わせが必要だった。
ここでも一人で、仕様書を作るところから始めた。叩き台を作ってはリーダーに提出し、フィードバックを受けて修正、また提出。
そして、自分で作った仕様書をもとに、コーディングも進めていく。
結果的に10ヶ月ほどで3つのプロジェクトを経験できた。
けれど、毎回「経験」よりも「消耗感」のほうが大きかった。
↓その時の思いを綴った記事を見つけた。
「自由に働きたい」がどこかへ消えた
年が明けて、仕事が急に減った。会社全体の案件が減っていたうえに、自分のスキルに合う仕事もなかった。
何もしていないのに給料が振り込まれることに、逆に罪悪感を感じた。「何かしなきゃ」と焦るばかりだった。
会社の方針は「やりたいことをやれ、仕事は自分で作るもの」。けれどその自由さに、僕はうまく馴染めなかった。
頭では「動かなきゃ」とわかっていても、空回りばかり。休日も不安に潰され、朝が来るのが怖かった。
どうにもならなくなり、メンタルクリニックを訪れた。
「適応障害ですね」と言われ、診断書を受け取ったとき、「ああ、休んでいいんだ」と、肩の力が抜けた。
次に進むために
社長との面談で診断書を見せ、休職という形をとることにした。
そのまま退職を選び、約1年のベンチャー生活に区切りをつけた。
最後の面談で、社長にこう言われた。
「そんなふうに頭でキャリアを選ぶから、詰まっちゃうんじゃない? エンジニアって本当にやりたいことなの?」
正直そのとき、「エンジニアが好きかどうか」なんて、自分でもわからなかった。
好きか嫌いかを判断する余裕もないまま、ただ必死に食らいついてきた気がする。
葛藤のエンジニア1年目を終えて気づいたことは
でも、ひとつだけ気づいたことは、
「会社で働く」というスタイルが合っていないのではということ。
毎日出社して、納期に常に追われて、上司の顔色をうかがいながら働く。
(↑語弊があるかもしれないが、僕の場合は性格上しんどくなってしまう。)
そんな働き方そのものが、自分には無理なんじゃないかと思った。
だったら今度は、「働き方」を変えてみよう。
自分に合ったスタイルが、もしかしたら別の場所にあるかもしれない。
高いお金を払ってスクールに通い、エンジニアへの一歩目を踏み出したのだ。まだ、やれることがあるはずだ。
そう思って、次は「フリーランス」という道に踏み出すことにした。
1年という短すぎる経歴で案件が取れるのか? という不安は山ほどあった。
でもやるしかない。
(実はベンチャーの社長に「アフリカ行きたいんなら、そっち優先しなよ!」って言われてもいた。
でもまだエンジニアも諦めたくなかったのだ。)
ということで、
エンジニアへの再挑戦一歩目は、理想通りにはいかなかった。
けれどその中でも、少なくとも「次に進む方向」がちゃんと見つかった。
とはいえ、フリーランスという働き方自体は、ずっと目標にしていたので、タイミングが早まったという感じである。
正解じゃなくても、進んだ先でまた道は開けていく。
ということで次回は、慎重派な自分がバンジーのようにフリーランスに飛び込んだ話です。
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