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キャリア迷子すぎた僕は、どう考えても苦手なリゾートバイトに飛び込んだ

今の仕事を辞めたら、楽になれるのか?

きっと、そうはならない。

少なくとも僕は、新卒で入った会社を辞めたあとも、「自分は何がしたいんだろう」というモヤモヤが、ずっと残った。

だからこそ思う。
「考えるより、やったことないことをやってみる」
それが動き出すための第一歩になる。

前回は新卒の時の自分が、「会社を辞めるまで」の葛藤について書いた。

悩んで、悩んで、それでも「このままじゃいけない」と思って辞めた。
けれど実は、そこからが本当の迷いの始まりだった。

辞めたらスッキリすると思っていたのに、待っていたのは「これから、どうしよう?」という果てしない空白。

スマホの画面を何度見ても、次の道は出てこない。
そんなとき、僕が選んだのが「リゾートバイト」だった。


「辞めたら楽になる」という幻想

新卒で入ったIT企業を辞めたあとに、明確なプランがあったわけじゃない。

でも、それでもいいと思った。
とにかく頭の中にあったのは、「やったことないことをやる」だった。

だって自分が何をやりたいかなんて、考えたってわからなかったから。

大学も、周りが行くからなんとなく行った。
留学も、カッコいい先輩がやっていたから憧れて真似した。
就職活動も、流れに乗るようにしてやった。

そんな流され人生だった僕に、「次は何をやりたいの?」なんて急に言われても、分かるはずがなかった。

だったら、とりあえず。
今までの自分なら絶対に選ばないことを、選んでみよう。

そう思って選んだのが、「リゾートバイト」だった。

知人がやってたので、なんとなく存在は知っていた。
住み込みでお金も節約できる上に、経験したことがないホテル業。
良い刺激になるのではと思った。

※リゾートバイトとは、熱海や箱根など、リゾート地のホテルで期間限定のアルバイトができる仕組みのこと。リゾートバイト.comなどのサイトから簡単に応募できる。


リゾバで訪れた熱海の景色

流れで転職しなかった理由

ちなみに会社を辞めたあと、転職を考えなかったわけじゃない。

実際、いろんな人から「すぐ転職したほうがいい」と言われた。

  • 履歴書に空白があると不利になる

  • バイトじゃスキルもキャリアも積めない

その理屈は、分かる。だけど直感的に、
「今ここで無理に会社に入っても、また同じ理由で辞める」と思った。

だって、転職したいと思って辞めたわけじゃない。
むしろ会社が合わなすぎると思って逃げるように辞めたのだ。

それに、
「あなたのために」というアドバイスをくれた人たちが、
僕の人生に責任を取ってくれるわけじゃない。

だったらもう、自分の選んだ道をやってみよう。
履歴書の空白なんて、もはやどうでもいいと思った。

不安だらけのリゾートバイト


当時住んだ熱海の寮。最初は刑務所みたいだなと思ったけど、意外と慣れる。


「リゾートバイトに行く」って聞くと、なんだか楽しそうに聞こえるかもしれない。
でも僕にとっては、不安でうなされるレベルの事だった。

・知らない土地に行くのも初めて
・接客なんて苦手の極み
・住み込みで働くなんて未知すぎる
・そもそも人見知りすぎて浮きそう

本当に自分にできるのか。
現地に着くまで、ずっと不安だった。

でもそれでも、不思議と行こうと思えた。

きっとそれは、「自分で辞めた」という自覚があったから。
そして「後悔するよ?」、「転職した方が良い」という周囲の声を振り切った自分がいたから。

だったら、もうやるしかない。
怖いとか不安とか言ってる場合じゃない。

やってみて、見えてきた「向き・不向き」

この会場で接客した

熱海と福島のホテルで計6ヶ月間働いた。

実際にリゾバを始めてみると、意外なことに接客は褒めてもらえた。
お客さんと雑談したり、安心してもらえるように丁寧に対応したり。

「人畜無害な顔してるね」ってよくいじられてたけど、もしかしたらそれも功を奏したのかもしれない。

でもやっぱり、マルチタスクは苦手だった。

ホテル業はインカムで連携を取りながら、臨機応変に対応する場面が多い。
ワイワイとコミュニケーションを取れる軽快さも大事だ。

それが、僕にはどうしても合わなかった。
終業後は気疲れで毎日ぐったりしていた。

向いてる部分もあるけど、「このまま続けたくはない」
でも、それを実感できたのは、実際にやったからだった。

※ちなみにリゾートバイトをしてた時に書いたはてなブログの記事がある。
不安だけど行ってみたら大丈夫だったと、当時の自分も言っていた。

勇気を出して仕事をやめて別の世界に飛び込んでみると想像以上に充実した世界が広がっていることがわかった。

動いたからこそ、出会えた仲間たち

福島で磐梯山の麓にあるホテルで働いた。

もう一つ、大きな収穫があった。

それは、「悩んでるのは自分だけじゃなかった」という安心。

リゾバに来ていた人たちの中には、
・会社を辞めて次の一歩を探している人
・ワーホリ前の準備期間で来ている人
・何かから逃げるように来た人

いろんな人がいたけど、みんな迷ってるという共通点があった。

しかもその人たちが僕にも普通に接してくれて。
年齢も境遇もバラバラだったけど、「仲間」として扱ってくれた。

不安だった「仲間外れになるかも」という心配は、見事に外れた。

今更バイトなんてして、履歴書大丈夫なの?
っていうそれっぽいアドバイスよりも、現実に出会った仲間の方が圧倒的に大事だ。

それでもやっぱり焦りと不安

そんな中で、次の選択肢として出てきたのが「工場での派遣バイト」。

リゾバで知り合った友人に「ゆうひはこっちの方が向いてるかもよ」と言われたことがきっかけだった。

もちろん不安はあった。でも、他に選択肢もなかったし、
「ダメならまた動けばいい」と思って、工場を選んだ。

動く軸は一貫している。
やったことないことをやるという、自分だけの方針だった。

正直いうとリゾバをやっても、やっぱり浮上してくるのは焦りだった。
早く何かをしなければ。そうこうしてるうちにも大学の同期は、どんどんキャリアを進めるのだろう。

そんな焦りを振り切るように、とりあえず目の前に出てきた次の選択肢に飛びついたのだ。

「やってみないとわからない」は本当だった

リゾバを通して得た一番の気づきは、
「やってみないと、何もわからない」ということ。

行く前にいくら考えたって、
不安は消えなかったし、向き・不向きも分からなかった。

でも、やってみたら見えることはあった。

・意外と接客はできた
・でもマルチタスクやチームワーク重視の職場は疲れる
・自分と似たように悩んでる人は、思っていたより多い

ちなみにこの文章を書いてる今も、僕はまだ「これが正解だった」と胸を張れるわけじゃない。
それでも、あの時飛び込んだことが、今の自分を少しだけ前に進ませてくれた。
そう信じたいと思って、書いている。


そして僕は次に、リゾバで出会った友人の一言をきっかけに、「工場の派遣バイト」というまったく新しい環境に飛び込むことになる。

またしてもやったことがないことを選ぶ。
それは不安な一歩だったけれど、振り返れば、あれも大事な通過点だった。

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