気分の落ちやすい人が不足しがちな栄養素
気分は、出来事だけでできているわけじゃない
嬉しいことがあれば、気分は上がるし、
嫌なことがあれば、気分は落ちます。
私たちは普段、そう認識しているし、
気分のアップダウンがあれば、そう感じやすいと思います。
だからこそ、気分が沈んでいるとき、
その原因を出来事や人間関係の中に紐づけやすい面があります。
「あの出来事のせいかもしれない」
「あの人の言葉が引っかかっているのかもしれない」
「こうすればよかった」
「なんであんな言葉を言ってしまったんだろう」 と。
もちろん、それが理由のこともありますが、
気分をつくっているのは出来事だけではありません。
身体の状態もまた、
気分に大きく影響しています。
それによって、
本来そこまで気にしなくていいことを気にしすぎてしまったり、
いつもなら些細なことと思えることも気になってしまったり、
なんてことが生じたりします。
寝込んでいるときほど、
ネガティブに考えてしまいやすい
と言われるとイメージしやすいでしょうか。
そして、その身体の状態を左右するもののひとつが、
栄養です。
食べているのに栄養が足りない?!
いまの時代、
食べ物そのものが不足することは、あまりないかと思います。
けれど「新型栄養失調(現代型栄養失調)」と呼ばれる状態は、
増えていると言われています。
これは、
生活リズムの乱れによって朝食を抜くなど、摂取量そのものが少ない
外食や総菜など、忙しさなどから食事が偏っている
食材に含まれる栄養価が以前より低下している
といった理由によって起こりやすくなります。
つまり、
食べているのに、身体に必要な栄養が足りていない状態。
外から見れば普通に生活しているようでも、
身体の中では静かに不足が起きている。
実は、そのような身体の状態である人は、とても多いのです。
「なんとなく調子が悪い」の正体
なんだかすっきりしない
最近、気分が落ちやすい
やる気が出ない
ちょっとしたことで気持ちがアップダウンする
そんな状態が続くとき、
私たちはつい「こころの問題」を意識します。
「何がいけなかったんだろう?」
「もっと前向きにならなきゃ」
「気持ちを切り替えなきゃ」
そんなとき、
「こころ持ち」からなんとかしようとしませんか?
でももし、栄養が不足していたのだとしたら?
気分や意欲を生み出すための材料が足りていなければ、
どれだけ意識を変えようとしても、
うまくいかないことがあります。
こころの問題だと思っていたものが、
実は身体の問題だった。
そんなことも、
決して珍しくありません。
気分が落ちやすいときに不足しやすい栄養素
気分に関わる栄養素の中でも、
特に不足しやすいのが「ミネラル」です。
たとえば、
・鉄
・亜鉛
・マグネシウム
これらの栄養素は、
気分やエネルギーの産生に深く関わっています。
鉄
鉄は、エネルギーや気力に関係するミネラルのひとつです。
鉄が不足すると、
気力が落ちたりやる気が低下したり、
疲労感を覚えたりと、
気持ちが沈みやすくなります。
鉄はビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まり、
カフェインと一緒に摂ると吸収率が低下すると言われています。
摂取する際には、
ほうれん草とレモンのサラダ
グリーンスムージー
のように、
鉄+ビタミンCの組み合わせを意識するのがおすすめです。
また、パセリやパクチーには、
鉄とビタミンCの両方が入っているので、
ちょい足し食材としてもおすすめですよ。
亜鉛
亜鉛も、気分と深く関わるミネラルのひとつです。
亜鉛は、セロトニン(幸せホルモン)の分泌に関わっているといわれています。
そのため、「なんとなくイライラするなぁ」と感じるときや不安感が強くなる時、
亜鉛が不足している可能性が考えられます。
また、亜鉛は血液をつくる働きにも関わっていて、
不足すると造血の働きが鈍くなるため血液産生に影響し、
貧血リスクが高まります。
その結果、鉄不足のときと同じように、
エネルギーが出にくかったり、気力がわきにくくなったりすることがあります。
おすすめ食材は牡蠣ですが、
魚介類や肉類にも多く含まれています。
動物性たんぱく質や鉄と同様、ビタミンCと一緒に摂るのがおすすめですよ。
牡蠣エキスやレバーパテなどを活用するのもひとつの方法ですし、
牡蠣やレバーが苦手な方は、ヘンプシードなどから取り入れることもできます。
マグネシウム
マグネシウムは神経に影響するミネラルで、
不足しやすい栄養のひとつです。
マグネシウムが不足すると、
神経が興奮しやすくなり、過敏な状態に。
少しの刺激でイライラしたり、不安感を覚えやすくなったりします。
おすすめなのは、
ご飯を炊くときや汁物ににがりを数滴足すこと。
※入れすぎると味が変化してしまうため、注意してくださいね。
ほんの少しの工夫ですが、
日常の食事の中で無理なく取り入れられます。
人の身体にも、それぞれの「合う栄養」がある
バラやカスミソウ、そしてアサガオ。
同じ植物でも、
必要な土壌や栄養、水分量は違います。
人の身体も同じです。
誰かにとっての正解が、
自分にとっての正解とは限らない。
体質も、生活も、環境も違う。
だからこそ大切なのは、
自分の身体に合う栄養状態を知ること。
そして、
身体の声を聞くことです。
身体から、自分に返る
気分が落ちるとき、
私たちは、ついつい出来事や人間関係から
「こころ」の理由を探しやすいもの。
でも、ちょっと視点を変えて、
身体から整えてみてはいかがでしょうか?
食べることは、
単なる栄養補給ではありません。
それは、
身体を整え、こころを整えること。
ひいては、自分を整えることに繋がっていきます。
身体が整うと、
見え方、感じ方が変わります。
もしも最近、
なんとなく調子がイマイチだなと感じているなら。
少しだけ、
身体に目を向けてみてください。
こころの問題に見えて、
実は身体からの影響も大きいものです。
他の視点からも整えてみてくださいね。
いいなと思ったら応援しよう!
応援、ありがとうございます。いただいたチップは、執筆や対話・探究を続けるための活動費に使わせていただきます。