正解は変わるからこそ、求めてもみつからない
あなたにとっての「正解」は、
どこにありますか?
これまで私たちが受けてきた教育は、
多くの場合、○か×で判断され、
教科書に書かれているやり方で正解を学び、
提示される模範が良しとされる風潮の中にありました。
正しい答えは一つ。
それを早く、正確に導き出すことが
評価される世界。
無意識のうちに
そういった認識を深めていくことは
容易い環境であったように感じます。
けれど本来、
唯一無二の「正しさ」は存在しません。
さまざまな分野で、
「変わらないものはない」
と語られているように、
正しさもまた、変化するものです。
例えば、「目的」によって。
正しさは、目的によって変わる
正しさ
正義
正解
呼び方は違っても、
私たちが求めているものの正体は、
どれも同じです。
これらは、
目指すゴールや目的、意図が変われば、
同じように変わっていきます。
たとえば、登山をするとき。
「登頂までの最短記録を出したい」と望むのなら、
多少険しくても、距離の短い最短ルートを選ぶのが正解かもしれません。
または、
「安全に配慮して登りたい」と感じているなら、
距離よりも緩やかなルートを選ぶ方が正しいと言えるでしょう。
そもそも登頂が目的ではないのなら、
気分で道を選ぶ方が楽しいこともあるでしょうし、
体力を加味したら、
目的が何合目なのか、
登山の経験値
などによっても、
どんなルートを選ぶと良いのかは変わります。
何が正しいかは、
何を目的としているかによって変化するのです。
正解を探している限り、迷いはなくなりません。
それは、正解は“外にあるもの”ではなく、
あなたの目的によって、その都度つくられるものだからです。
形のないものになると、迷い始める
こうして落ち着いて考えればわかることなのに、これが“形のないもの”や“捉えづらいもの”になると、私たちは途端に外に「正しい答え」を求めやすくなります。
頭では「これがいい」と分かっているのに、
なぜか選べない。動けない。
そんなとき、
私たちはさらに“正解”を探し始めます。
そして、
これであってるかな?
間違っていないかな?
これは、やってもいいの?
やらない方がいいの?
どれを選ぶのが正解?
と、自分にとっての正解が判断できなくなっていきます。
また、自分の目的が観えていないと、
誰かにとっての正解を聞いて、
「それいいね」と、
あたかも自分にとっての正解のように感じ始めたりもします。
「これがいい」「これが好き」
と感じているはずなのに
物事が進んでいかないことや、
動けないと感じる経験、
または、ふり返ると
「なぜあれが好きだったんだろう?」と
感じることはありませんか?
あなたにとっての正解を知るためには、
まずは、あなたが山頂を目指しているのか?
何合目までいきたいのか?
あなたの「目的」を明確にする必要があります。
あるいは、
目的はある。
ルートの選択肢もある。
けれど、
自分の目的に合うルートがどれなのか、
知る術、計る術を持っていないということもあります。
その結果、
流行っているルート
多くの人が選んでいるルート
「良かった」と言われているルート
をぐるぐると回り始める。
迷いが生じている多くの場合、
私たちはこのどちらかに、
自分の正解を見つけようとしているのではないでしょうか。
あなたの正解は、あなたの中にある
迷いも、遠回りも、すべてが経験であり、
それはあなたにとっての知恵になっていきます。
だからこそ、それが間違っているわけじゃない。
それでも、
あなたにとっての正解は、
あなたの中にしかありません。
大切な友人が良かれと思って勧めてくれるものは、
友人にとっての正しい答えです。
そこに悪意はなくても、
あなたの答えを見つけるきっかけになるかもしれないけれど、
それは、あなたにとっての「正解」とは言えないのです。
垣間見える“正しさ”に、
捉われすぎないで、
「私は~」
「私にとって~」
と、「私」を主語として違和感がないかどうか?
感じてみてください。
目的を知ることから
大切なのは、
あなたが何を目的としているのか。
どこに向かいたいのか。
目的が明確になれば、
ルートの選び方は自然と見えてきます。
正解を探すのではなく、目的を知ること。
ここまで読んで、
「目的が大事なのは分かった」
そう感じた方もいるかもしれません。
けれど実際には、
そもそも自分の目的が分からない
分かっている気がするけど確信が持てない
選ぼうとすると、また迷ってしまう
そんな状態に戻ってしまうことも少なくありません。
なぜ、このようなことが起こるのか。
そして、どうすれば
「自分にとっての目的」を見つけ、
迷いの中でも選択できるようになるのか。
その構造については、後日もう少し深く触れていきます。
あなたはいま、どんな山を登ろうとしていますか?
正解を探そうとするとき、
私たちは無意識に、「コレ」というひとつを決めようとします。
けれど、前提や状況が変われば、選択も変わっていくものです。
何に従って選ぶのか、その軸についてもあわせて見てみてください。
いいなと思ったら応援しよう!
応援、ありがとうございます。いただいたチップは、執筆や対話・探究を続けるための活動費に使わせていただきます。