猿田彦先生の世界線移動術①
私「今日は久しぶりに猿田彦先生に来ていただきました!わ〜!パチパチ」
猿田彦先生
「おまえ大分俺を忘れ去ってると思わない?俺との通信用レムリア水晶まで用意してたくせにさ。いったい、なんなわけ?」
私
「すいません!ないがしろにしたとかじゃなくて、何を話すべきかよくわかんなくて、水晶を植木に置いたままにしていました!(開き直り)」
猿田彦先生
「まったくもう。閻魔といいおまえといい、天之御中主神といい…
みんな俺を尊んでない!いつか後悔するからな!
ふん。じゃあ本題。おまえ、こないだなくなったはずの娘のswitchが見つかったって?」
私
「そーなんですよ。かれこれ1か月ほど行方をくらましてたんです。で、そのときにパパ上(天之御中主神)に、どこにあるか、訊いたんです。で、映像が出てきたんです」
猿田彦先生
「鮮明な、あるアパートの映像だろ?緑豊かな地域にある、アパート。部屋は和室で、押し入れにおまえの娘のswitchがあるのが、視えた」
私
「そうなんです。そしてアパートの中で、知らない男の子がswitchで遊んでるのも、視えたんです。だからどっかで落っことして、無くして、拾った男の子が持ち帰ったのかなーとか、思ったんですよ。ところが…
switch、見つかったんです。バァバの部屋で。
ということは……?
パパ上が視せてくれた、あの男の子と、アパートは、なんのために出てきたビジョンだったんですか?」
猿田彦先生
「おまえ最近、天之御中主神の声が聞き取りづらくなかったか?」
私
「え?…そーです。少し前ですが、聞き取りづらくて。パパ上がなんか、怒ってんのかな?って、思ってました。でもこないだ、ご機嫌パパ上になったんですよ。急に」
猿田彦先生
「それはおまえが、パラレル(世界線)をうまく移動できたからだよ。移動に成功したから、機嫌がよくなったんだ」
私
「そういえば、私のエゴがなくなったって、喜んでましたよ」
猿田彦先生
「あの時期、もしおまえのエゴが肥大して、大きな負の感情に呑まれていたら、おまえはパラレル移動できなかったはずだ。もしそうなっていたら、娘のswitchはみつからなかったんだよ。
本当にどっかの男の子に拾われたまま、警察に届出もしてもらえないまま、そのswitchは行方不明になっていた」
私「どういうことですか?」
猿田彦先生
「天之御中主神はおまえが意識のチカラを使って、意図的にパラレルを移動してくれることを望んでいた。でもおまえに答えをすべて教えるわけにはいかないから、おまえにメッセージとして、ビジョンだけ送った。
switchを拾った男の子にそのまま持って行かれてしまう未来のパラレルは存在してる。
どうなるかはおまえ次第だから、選べ、と。
ただ名言化するとヒントになってしまって、おまえが頭だけで理解してしまうから。身につかなくなっちゃう。それよりも自分で気づいて欲しくて、言葉抜きでおまえにはビジョンだけを視せた。そういうことだよ」
私
「ええと、じゃあswitch紛失事件は、私が自分の意識をコントロールする練習だったって、こと?」
猿田彦先生
「そうだ。あのswitchはおまえがパラレル移動するために、利用されただけ。ただの教材。
モノがなくなるときはパラレルの選択を迫られているサインだ。
それを知っていれば、見つからない間にパラレルをじっくり選びとって、待っていればいいってことなんだよ」
私
「教材として選ばれたのが娘のswitchだったことに、意味はあるんですか?」
猿田彦先生
「そりゃ意味はあるよ。
あのswitch、ぜんぜん好きじゃない親戚からもらったお祝い品だったろ?
まずひとつ目の理由がそれ。住んでるパラレルが違う他人からもらったものだから、もともとなくなりやすいんだよ。で、ふたつ目の理由。
内部に金属が使用されているから。
金属や鉱物はパラレル移動するのに最適なんだよ。なぜならこの世は電気とそれを媒体するもので構成されてるから。
人体だってそうだろ。通電すれば意識がログインできて自由に動かせる、プレイヤーのアンドロイドなんだよ」
私
「ああ…へえ…なるほど。ところでこの話って、むかーし私が、結婚指輪を失くしたときの話と、同じ原理ですか?」
猿田彦先生
「ああ、うん。同じ。おまえが引っ越したあと、夫婦仲が悪くなったときのことだな。あのときおまえは、一切あわてず、失くなった指輪を一旦忘れて、新しく似た指輪を買ったろ?代役をたてたんだよな。
指輪はある、という潜在意識を維持するために」
私
「そうです。そのために、指輪を失くしたことは誰にもいいませんでした。だって、失くなってないんだから。……って、自分を、騙した」
猿田彦先生
「その考え方で、いいんだよ。指輪は失くなっていない。だから結果的に、結婚指輪は様々なパラレルを移動して、1週間後に戻ってきた。
道ばたに落ちてたんだろ?」
私
「そーなんですよ。大きい道路だったんで、私がたまたま左側の歩道を歩いたのも不思議で。右側を歩く可能性だって、あったはずなのに。まるで私の前にポン!と置かれたように、落ちていたんです」
猿田彦先生
「あのときおまえたちの前には、離婚のパラレル、別居のパラレル、家庭内別居パラレル、他にもいろいろなパラレルが、あった。
でもその結婚指輪の帰還によって、離婚のパラレルが、消えたんだよ。
その証拠に、結婚祝いでもらったペアグラスが、割れたじゃん。
覚えてるか?何もしていないのに急に棚の中で、割れて散らばった、ペアグラスのことを」
私
「うわー!覚えてます!友人からもらった、ペアグラス!すごく大事にしてたんですけど……急に、ピリピリピリ……ガシャン!って、ふたつともが、割れちゃった」
猿田彦先生
「離婚のパラレルが消えて無くなったからだよ。
そのパラレルの崩壊と同時に、割れて壊れたってことだ」
私
「よりによって、大事にしてたペアグラスが壊れたのには、意味があるんですか?」
猿田彦先生
「代償だよ。完全なる消去という行動への、代償。
大きな成果を手に入れるためには、同時に、それなりに大事にしているものを失うようにできてる」
私「なるほど……」
猿田彦先生
「おまえさ、もう少し全体像を理解したほうがいいな。この件はswitchだけのことじゃないんだ。おまえの身に降りかかった、別の問題が関わってる。だから次回、それを説明していく」
ここで会話中断。
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