マスターテキストアプローチで日本語を学ぶ①~何をゴールとしているのか?
私がこの記事を書こうと思ったのは、以下、養成講座時代からの恩師のLINEがきっかけだ。

30年にわたって日本語教育に携わってこられた大ベテランのM先生。
養成講座での実践課程と1年にわたる音声講座、そして、外国に繋がる児童生徒への日本語教育などで、ずっとお世話になっている恩師だ。
話題となっているのは、マスターテキストアプローチ(ナラティブアプローチ)の教材を使っての実践。
M先生は、外国に繋がる児童生徒(中学生)のために、この教材を導入し、使い始めた日本語担当の先生たちから「何をゴールにしたらいいのかわからない」と言われ、M先生は、「何がわからないのかがわからない」と私に相談してくださったというわけだ。
▶大阪府「きいてまねしてはなして」
(対象:地域日本語教室用「生活者」)
そして、
▶NEJ:A New Approach to Elementary Japanese
テーマで学ぶ基礎日本語
(対象:留学生)
ベテランの先生からすると、ギャップがありすぎて、新任の先生が一体、何を悩んでいるのかピントを合わせにくいのだと思う。
そこで、中堅日本語教師になることを目指している、そして、ついこないだまで新任だった私(わたくし)は、「おおお、先生に頼って頂けたわ!」とモチベーションがあがり、以下のような返信を返した。

みなさんは、ビリーズブートキャンプをご存じだろうか(笑)

アメリカのフィットネストレーナー ビリー・ブランクスが考案した
エクササイズDVDプログラムです。
軍隊式トレーニングをもとにしていて、
キック、パンチ、スクワット、腹筋運動などを音楽に合わせて行います。
特徴は、
・短時間でもかなりきつい
・有酸素運動と筋トレが組み合わさっている
・ビリーが画面越しに励ましてくれる
・「入隊する」というノリで続ける形式
日本では2000年代後半に大流行しました。
「楽しくて熱血だけど、めちゃくちゃハードな家トレ」の代表的な存在です。
(ChatGPT)
これを読んでくださったM先生には、即座に「わかる!」と言っていただき、調子にのって、NOTEに公開している。


私は、日本語学校で『NEJ (vol.1/vol.2)』を3年間使用し、
また、2年前からコーディネートしている地域の日本語教室では、大阪府『きいてまねしてはなして』を導入し、日本語支援ボランティアさんに使い方を紹介している。
そして、これは、最近のことなのだが、
『きいてまねしてはなして』が終わった後、何の教材を使おうか検討するために、地域の日本語支援ボランティアさんたちといっしょに凡人社(日本語教育専門書店)へ赴いていったとき、
日本語教育を学んではいない地域のボランティアさんが、数々の教材の中から、「使いやすそう」と言って持ってきてくださったのが、なんと「NEJ vol.2」だったので、
以来、地域の教室で支援員さんたちに使っていただけるように
①授業用スライド(イラスト)を用意したり、
申し込み先(くろしお出版)

②NEJ Vol.2(Unit13~24)のQ&Aと個人化質問集を作成した。
(サンプル以下)

文脈が地域の生活者の方とは基本的に合っていないのだが、
「きいてまねしてはなして」から移行しているのもあり、
支援員さんは上手に調整しながら使ってくれている。
また、このあいだ私の実践を見学してくれていた方には、
「自分にもできそう」と思っていただけた。
その後、私のアドバイスからヒントを得てくださったM先生には、
A先生には、
「イメージできるように支援しないとだめなんだということが、非常によくわかった。」
と言ってもらえたけれども、
日本語学校で長らく日本語教育をしていたB先生は、
やっぱりよくわからないみたいで、
何を導入に使って、文型を提示し、リピートしたらいいのかという思考から離れられないみたい。
といった主旨のフィードバックを頂いた。
私は、マスターテキストアプローチの理論的なことは、以下の西口先生の本から学んだが、

私が日本語教育を学んでいない地域の日本語支援員さん達にどのように使い方を紹介しているのか、次回の記事で書いてみたいと思う。
