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医師 「NICUが満床なので緊急搬送します。」

こんにちは!Yumichi.です。

前回までのお話は、
・妊娠14週、17週の時に
 絨毛膜下血腫による切迫流産で入院。
・20週で退院、今度は28週で
 また大出血して3度目の入院。
・入院から4日後、血液検査の結果、
 医師から緊急帝王切開が必要と告げられる。
ところまで書きました。

前回のnoteはこちら↓

この時飲んでいたジョアの味は
忘れられません。

このお話を最初から読む方はこちら↓

とうとう覚悟を決める時がきたか…!

焦っている人(医師と看護師)
がいると本人が落ち着いてしまうのは
皆さんもご経験があるのではないでしょうか。

事態は着々と進んでいきます。


慌てている(ように見える)主治医

今朝採血した血液検査の結果を見せながら、
主治医は赤ペンで、値が異常なところに
下線を引いている。

医師
「CRPの数値が高く、
 白血球の数値でも炎症反応が出ています。」


「はい。」

医師
「これまでの経過と、
 この数値を踏まえて判断すると、
 子宮内に何らかの感染症が起きている
 可能性が高いです。」


「感染症…こんなに抗生剤を打ってるのに…?」

医師
「病気を起こす細菌やウイルスに、
 合う抗生剤や抗菌剤であれば効くのですが、
 合わない場合などは効果が
 感じられにくいこともあります。」


「そうですか…」

医師
「あくまで疑いですが…
 絨毛膜羊膜炎の可能性が高いです。
 うちの病院の判断としては、
 今日、今から緊急帝王切開を行いたい
 ところなのですが…」


「……NICUに、空きがないのですね。」

医師
「そうです。大変申し訳ないのですが…
 別の病院へ緊急搬送させていただきます。
 よろしいですか?」


「…わかりました。」

医師
「今から搬送出来る病院を探しますので
 お待ち下さい。」


「はい…」

まぁ、他に選択肢ないしね。

ぅわ、先生の手が震えてる。
昨日までの爽やかな印象はどこいったよ。
それだけ大変な状況なのか。

っていうかまた新しい単語出て来たし。
絨毛膜羊膜炎?なにそれ。

私はどこ行くんだ?

そして、今日が赤ちゃんの誕生日になる日か。

青い空が見えていていいお天気。

無事に出産出来るだろうか。
赤ちゃんは無事に生きられるだろうか。

私はこの子のお母さんに
ちゃんとなれるのだろうか…


夫に連絡

「何かあれば職場に連絡を」
と言われてたので
夫の職場の代表に電話をかける。

私が入院していることは
夫が職場の方々に共有してくれていたので
電話口の方がすぐに夫に繋いでくれた。

諸々説明すると、
夫は仕事を休んで病院に駆けつけてくれた。
今日はまた自転車がパンクしたらしい。
(何回目よ…)

今朝言われたことを説明するも、
もはや驚かない夫。

不安定な状態で妊娠が継続されるよりも、
早く生まれてしまうけれど、
赤ちゃんの生命力を信じて
生まれたあとに全力でサポートする方が
夫としては心労が減るのだそうだ。

何よりこのままだと母体も危ない。


私の妊娠生活は今日、終わる

4人目にして初の帝王切開。
張った時の子宮形状が歪であることから
何らかの疾患があることも予想される。

お腹の張りも、定期的。
頭痛も吐き気も、身体の痛みも、
ほてりも動悸も、続いている。

私、出産に耐えられるかな?


これだけ早く産まれると
授乳もきっと出来ないよね。
そもそも今回母乳は出るのかな。

不安でぐるぐる頭の中が忙しい。


搬送先が決定。救急車へ。

何とか受け入れてくれる病院が見つかり、
私は救急車へ。

救急隊員の方々が私を担架に乗せて移動する。

何これ、めっちゃ見られるやん…
こんなすっぴん頭ボサボサ顔色悪い状態を
院内を行き交う人々に見られる日が来るとは。

ぼーっと廊下の天井を見つめる。
ダウンライト眩し…

ゴロゴロと移動中、
夫が心配そうに覗き込んでくる。

あぁ、逆の立場じゃなくて良かった
絶対嫌だわ。
夫に命の危険あるとか言われたら。ひぇ。

車内には医師が1人ついて来て下さった。
状態の説明をするためらしい。
夫はここまでのお会計を済ませて
救急車の後から自家用車で来ることになった。

転院先の病院へ向けて出発

救急車の中はカーテンが閉まっていて
外の景色は見えない。
分かるのは昼間なのか、夜なのか
外の明るさで判断するだけ。
今はまだ日中なので明るい。

というか…救急車って結構揺れるのね⁉︎

うぐ…
ちょっと待って。
酔ってきたぞ。

さっき飲んだばかりのジョアが…出そう…

くそぉ。
何で今日に限って朝ごはんの後に
差し入れのみかんまで食べてしまったんだ!
かなり満腹になってしまった。

あとどのくらいで着くんだろう。
聞きたいけど吐き気で喋ると出そう…
うぐぐ…
耐えろ。耐えるのだ私。

おっと。
喉がぎゅるぎゅる言い始めたぞ。
そろそろ限界か…


「(小声で)ぁの…すみませ…」

救急隊員
「着きましたよ」


「はぃ…ありがとうございます吐きそうです。」

救急隊員
「え!大丈夫ですか?」


「ぉェッ…着いたなら大丈夫と思います。」

救急隊員
「すぐ出ますね」


「ゥィ…」


酔っ払いのおじさんのような返事をする。

後方の扉が開く。
そこには夫の姿が。

…早くね?飛んだんか?
こ…こわ(急いだ夫に失礼すぎる。)

診察室へ到着。

さすがプロの方々。
細心の注意を払いつつ、
スムーズに私を運んでくれる。

広くてピンク色の優しい色合いの壁。
診察室(LDR)に入ると、中央にある
分娩台に移乗させてもらった。

早速、同時進行で血液検査や
点滴の交換などが始まる。

沢山の注射や点滴をしてきたため
内出血が多く、私の両腕はボロボロ…
どこに針刺そう?と迷っている看護師さん。

看護師
「足に刺してもいいですか?」


「ぁ、あし?…はい、大丈夫です。」

なるほど、足から採血も出来るんだな。
と思っていだけど、これが結構痛い。
足の小指を箪笥にぶつけた時くらい痛い。

箪笥持ってないけど。
なんかかたいところにぶつけた痛みくらい。


判断に迷う医師達

諸々の処置が終わり、
この病院の医師が何人も来た。

現在の子宮内の状態は、
かなり悪い状態とまでは言えない。

羊水がしっかりあり、
赤ちゃんの心拍も落ちていない。
何よりまだ生まれるべき時期ではない(29週)

赤ちゃんにとってお腹の中で過ごす1日は、
NICUで過ごす3日分に
匹敵するほど大切だと言われているらしい。

一旦また入院して数日様子を見るか
今すぐ帝王切開をするか
判断が難しいのだそうだ。

最終判断を下した人物

今回の病院も規模的にはかなり大きく
周産期母子医療センターが設置されていた。

しばらくすると、
なんとセンター長が来た。
今日は会議などの予定があり
院内にいたらしい。

センター長
「母体の状況を鑑み、
 これ以上妊娠を継続させるべきではなく
 今日手術して出産すべきと判断しました。
 私が執刀します。
 これから準備しますのでお待ちください。」


「(セ、センター長自ら!?)
 あ、、ありがとうございます。
 会議などのご予定があるとか…」

センター長
「私が最終判断を下しましたので、
 責任を持って対応します。
 他の予定はキャンセルしました。」


あまり気を遣わせてはいけないと
言わないでおこうと思っていたらしいけど
私が聞いてしまったので答えてくれた。

…かっこよ。


数十分後、看護師さんに呼ばれて手術室へ。
夫は前室まで付き添い、
ここでまた一時お別れし、別室で待機。

この時間が、夫にとっては
人生で一番長く感じた待ち時間だったらしい。




また次回、続きを書きます。

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ここまで読んでいただき、
ありがとうございました。

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